<#家族募集します>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
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めいく(岸井ゆきの)と大地(三浦綺羅)親子が暮らし始めて賑やかになった“にじや”。 なんだかんだ言いつつも、俊平(重岡大毅)と礼(木村文乃)も頻繁ににじやに顔を出すようになっていた。蒼介(仲野太賀)は、俊平と礼に、改めて「ここで一緒に暮らそう」と提案!しかし、礼は「誰にも頼りたくない」と蒼介の申し出をあっさり却下。一方の俊平も、みどりと一緒に住んでいた家を引き払う気にはなれず、にじやに住むことをためらっていた。
俊平は妻・みどり(山本美月)が亡くなったという事実を、息子・陽(佐藤遙灯)に伝えることができず、思い悩んでいた。そんな俊平の思いを汲み取ったにじやの面々は、お節介な蒼介を筆頭に、それぞれの方法で俊平に寄り添うことに。
“家族”の優しさに背中を押され、俊平は陽に向き合おうと心に決めるが……
第3話のレビュー
3週間ぶりに泣かされた。めいくと大地親子が暮らすようになり、ますますにぎやかになっている「にじや」。
そんな中で俊平はいまだ陽に妻・みどりが亡くなったと言えずにいた。みどりの母親からも、職場の上司からも、そして蒼介にも「陽に真実を告げたほうがいいのではないか」と言われてしまう。
もちろん、俊平も分かっている。しかし、これは自分が決意しなければならないこと。周りが相談に乗るという言葉にも、きっかけを作ろうか、という申し出も断る。
「ひとりで考えるから」
この言葉は周りからすると寂しいものだ。必要ない、と言われているようなものなのだから。
それでも、「にじや」の面々に背中を押されて決意を固める。礼は、自分だったら踏み込まれるのは嫌だから、とアドバイスもしないし、相談にものらない。でも、児童心理学の専門書などをまとめていた。
「曖昧な言い方をせずに、真実を伝えたほうがいい」
ただ感情的だったり、「こうしたほうがいい」という常識的な行動を勧められても気持ちは動きにくいもの。誰かが自分のために調べてくれたことも、それが専門家の推奨することならば。最終的に礼の行動が俊平の心を動かした。
陽もずっとかえってこない母親に対して、なんとなく予感はしていたのだと思う。子どもは親が思っているよりもずっと敏感だ。抱き合って「これからはたくさんママの話をしよう」と誓い合う俊平と陽。最後、大人たちに肩車をされていた子どもたちが、月に向かって「おーい!」と呼びかけるシーンには目頭が熱くなる。
礼の娘・雫が蒼介を「家族」と言ったように、きっとそれぞれがかけがえのない存在になっていくのだろう。
陽へ真実を打ち明けた俊平。しかし、俊平の感情が爆発したのはひとりきりの自宅でだった。みどりとの写真を抱きしめ、声を上げて泣く俊平。
もしかしたら、陽に伝えることで、俊平もみどりの死を受け入れなければならなくなってしまったのかもしれない。自宅にはまだみどりがいるような気がする、と言っていた。陽にみどりが亡くなったことを伝えなければ、もしかしたらひょっこり帰ってくるのではないか。わかっている。大人だから、みどりが帰ってこないことを。でも、陽に告げたことで受け入れざるを得なくなった。もしかしたら、俊平は初めてちゃんと、さよならができたのかもしれない。本当の意味で乗り越えられるのはまだ少し先かもしれないけれど。
そして、俊平と共に礼親子も「にじや」に引っ越すことを決意。にぎやかになるであろう「にじや」でこれからどんなことが起きるのだろうか。
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