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2021年09月01日

<プロミス・シンデレラ>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<プロミス・シンデレラ>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】



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二階堂ふみ主演のTBSドラマ「プロミス・シンデレラ」が、2021年7月13日放映スタートした。

本作は、突如バツイチの無一文、無職、宿無しになってしまったアラサー女子が、ひょんなことから出会ったイケメン男子高生と“リアル人生ゲーム”を繰り広げていく物語。TBSドラマ初主演となる二階堂ふみが、人生崖っぷちとなってしまった主人公・桂木早梅を演じる。共演は眞栄田郷敦、岩田剛典ら。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

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もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・第10話ストーリー&レビュー

・「プロミス・シンデレラ」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話ストーリー



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つつましく、専業主婦として幸せに平穏な暮らしをしていた桂木早梅(二階堂ふみ)は、結婚1年足らずのある日突然、夫・今井正弘(井之脇海)から「離婚してほしい。ほかに幸せにしたい人ができた」と一方的に離婚を切り出される。早梅は、そのショックから家を飛び出すが、スリに有り金をすべて奪われ、バツイチの無一文、無職、宿無しになってしまう。

そんな早梅が公園で野宿生活を始めて数日経った日、目の前に金持ちのイケメン高校生・片岡壱成(眞栄田郷敦)が現れる。壱成は、高級老舗旅館「かたおか」の御曹司で後継ぎの兄・成吾(岩田剛典)とは対照的に性格も素行も極めて悪い。崖っぷち状態の早梅に興味をもった壱成は、彼女で暇つぶしをしようと自分の屋敷に連れて行く。

壱成から、ただで泊めてやる代わりに“リアル人生ゲーム”をやろうと持ち掛けられる早梅。サイコロを振って、出た目のミッションをクリアすれば賞金をゲットできるというものだ。悪趣味なゲームに早梅は腹を立てるが、とある事情で背負ってしまった借金返済のため、参加せざるを得ない状況に。

最初のミッションは「セレブパーティーで主役に恥をかかせたら20万円」。片岡家に長年仕える執事・吉寅英ニ(高橋克実)の手回しで美しく磨き上げられた早梅は、壱成にあるパーティーに連れて行かれ…。

第1話レビュー



始まるまでどんな話か読めなかったが、1話はスカッとして痛快だった。

主人公・早梅(はやめ・二階堂ふみ)は夜の町を一人、スーツケースを引いて歩く。夫の正弘(井之脇海)の浮気を問い詰め、初犯だから許そうとしたが向こうから「離婚してほしい。ほかに幸せにしたい人ができた」と言われてしまい飛び出してきたのだ。

さらに客の告げ口(真偽不明)でバイトもクビになり、なけなしの30万をひったくりに盗まれ無一文に。こんなにも一度に悪いことって起こるものなのだろうか。夫のほかに身寄りもない早梅は、仕方なく公園で野宿することに。若い女性が野宿って大丈夫なの? と思ったが同じ状況になったらこうするしかないのか……。

ホームレス仲間にもらった段ボールでグレードアップした家を、突然開けてきたのが男子高校生の片岡壱成(眞栄田郷敦)。壱成、かなりやばいやつだ。冴えない同級生にゲームと称して道行く人にナンパさせたり、4人分のカバンを持たせたり……。少女漫画にまあまあある、何らかの原因で性格が歪んでしまったお金持ちのボンボンである。

数日前の出来事から早梅に恨みを持っていた壱成。冴えない同級生にカバンを持たせていたところ、居合わせた早梅に「みっともない」と言われたのち「じゃんけんで私が負けたら全部運んであげる。あんたが負けたら全部持ってもらうけど」という話になり、結果負けてカバンを全部持つ羽目になったのだ。

早梅の一足しかない靴を噴水にぶん投げ、何枚もの万札をつきつけて「弁償してやるよ、恵んでやる分も上乗せしてさ。ただしこの間のことを土下座して謝るならな」と言う。こ、こいつ本当に性格わりぃ……! どうする早梅。

だが、こんなことに屈する早梅ではなかった。
壱成をひっぱたき(壱成のほうがかなり身長あるのに格ゲーよろしく回転して倒れる)張っ倒し、口に万札を詰め馬乗りになってブチ切れる。つ、強い。

危険を感じてリュックでどついてきた壱成の友達に反撃するところを見、なぜかうれしそうに微笑む壱成(何笑ってんのよとさらに攻撃されるが)。

お腹がすいて段ボールに「お寿司」「カレー」など好きな食べ物を書き出す早梅(かわいそう)。突然やってきた壱成が、寝床を提供してやるという。当然信用できるわけもなく抵抗する早梅だが「カレー食べたいんだろ?」「車を待たせてる」という言葉と、突然現れた執事らしき男性(高橋克実)に断り切れずついていくことに。

コンビニのカレーにがっつき「27年の人生で食べてきたカレーの中でいちばんおいしい」と言いながら食べる早梅に、泊めてやる代わりにリアル人生ゲームに参加しろという壱成。サイコロを振って出た目のミッションをクリアすれば賞金も出すという。ミッション内容は「水着で買い物に行く」「メイドコスプレで交番の警察官を萌えさせる」「八百屋のおやじに「ハゲ!」と叫ぶ」などなどのとんでもない項目が並ぶ。こ、こいつ本当に性格最悪だな……。

断る早梅だったが、やらないなら食うなと言われた残りのカレーをめぐって壱成と追いかけっこになった結果、300万する掛け軸にカレーをぶちまけてしまう。壱成の「お前の信用に基準って何?結婚って契約交わして見事に裏切られたくせに、今さら何言ってんの? 人間、裏切るときは一瞬だ。いい加減理解しろよ、バーカ。常識的に生きてきたって、今の状況がすべての結果だろう」の言葉をきっかけに、ゲームをやることにする。

壱成、心の闇というか過去に何かありそうだ。兄の成吾(岩田剛典)とは仲良くないみたいだし、裏切られた経験があるみたいだし、家族がらみだろうか。

翌朝の早梅の状況を見て、執事の吉寅(高橋克実)を呼んだ後の展開がまさしくシンデレラだった。やっとタイトルに合った展開出てきた。家に呼ばれるエステティシャン、美容師……。肌や髪のコンディションを取り戻し、髪をショートに切りそろえて真っ赤な肩出しドレスを着た早梅、めちゃくちゃ美しい……。アカデミー賞の授賞式のようだ。

「お前、そうやってちゃんとすりゃそこそこ可愛いじゃん」と言う壱成。
可愛い!? と言われた言葉を信じられない様子だが、いやどう見ても可愛いし美しいだろう……。

ちなみにこれは、サイコロで「セレブパーティーの主役に恥をかかせる」というミッションが出たからなのだった。壱成に連れられてやってきたのは、彼を狙っているめぐみの誕生日パーティー会場。自分を見て目を止める男性たちに「やっぱり浮いてるんじゃ」と思う早梅だが「いや、あれは後で口説こうって目だったな」という壱成。

主役のめぐみという女、相当性格が悪そうだ。壱成と一緒にきた早梅に敵意むき出しだし、27歳だとわかるとおばさん呼ばわり。二階堂ふみがおばさんと呼ばれる世界線、よくわからなくて困惑してしまう。

トイレに行こうとする早梅についてきて「もう帰ってくれない?」「私はモデルもやってるし家も金持ちだし、私くらいじゃないと壱成と釣り合わない」「あんたと私じゃ、男がどっちを選ぶかなんて決まってると思わない?」と迫る。

いや、申し訳ないけど客観的にどう見ても二階堂ふみのほうが魅力的なんだが……??? 

と思ってしまった。めぐみ役の女優さん、役柄のせいですごい顔してるシーンが多くて可愛さがイマイチ伝わってこないのだ。

壱成に入れ知恵されたとんでもない伝言を言えない早梅だったが、またもおばさんと言われて「お前みたいなビッチと付き合えるかバーカ」と言う。そう、これは壱成からの伝言だったのだ。キレてドリンクを早梅の頭からかける。

「俺のどこを好きになったわけ?」と問い詰めると顔やお金や老舗旅館の御曹司だということしか出てこないめぐみ。旅館の名前を出されて怒った壱成。「金とか家柄にすりよってきたくせに俺のことが好きとか言ってんじゃねーよ気分わりぃ」「22歳の誕プレに俺がお前の痛い勘違い正してやんよ。自意識過剰で売れてもない三流モデルなんか相手にすっかバーカ」と言いながらドリンクを浴びせた。

視聴者としては結構ざまあみろな展開だったのだが、同時に早梅が壱成の頭をバースデーケーキに沈める。「やりすぎ。もう少し人の気持ちってもんを考えなさいよあんたは」という早梅。自分をおばさん呼ばわりした相手の気持ちをおもんぱかれるの尊敬だし、相手が誰でも良くないことは良くない、という考えの持ち主のようだ。

それを見て「だっさ!」と笑っためぐみは手のひらを返したように「金とか家柄にすり寄るの、当たり前じゃーん。あんたの魅力それしかないし」「お兄さんに何ひとつ勝ってない落ちこぼれなくせに、えらそうにしてんじゃないわよ」とののしりはじめる。やっぱこの女嫌いだ~!!

すかさず早梅がバースデーケーキをめぐみの顔に投げつける。

顔中クリームまみれになって「何すんだババア!!」と怒鳴るめぐみに

「うっさいブス」と言い放つ。

か、かっこいい~!!!!!

「中身が顔に出ちゃって、可愛い顔が台無しだよ」

「あとさ、私はアラサーでモデルでも金持ちでもないけど、それでもあんたより人として劣ってるとは思わない」

「人と人を比べんじゃないわよ。みんなそれぞれ違ってて当たり前なんだから、他人が勝手に落ちこぼれ呼ばわりしていい権利なんかないの」

「家柄も金も関係ない、こいつはこいつよ」 全部その通りである。スカッとした~。
特に最後のセリフ、壱成はうれしかったんじゃないだろうか。
「あいつ、怒ってますかね?」と聞く早梅に「いいえ、むしろずいぶんご機嫌よろしいようで」と答える吉寅。

公園でケーキの汚れを落としながら、早梅の言葉を思い出して微笑む壱成だった。かわいいじゃん……。

眞栄田郷敦が新田真剣佑の弟だと知ったのは前クール「レンアイ漫画家」の途中だった。めぐみにすごんでいたシーンの目の強さが『るろうに剣心 最終章 The Final 』の新田真剣佑を彷彿とさせて、初めて似ているなと思った。

冒頭から何度も出てくる回想シーン。ぼんやりとしてはっきり顔は見えないが、高校生くらいの男女が河原にいる。少年は革靴を揃えてうちに来なよと言ってくれるが、少女はその靴を履かなかった。早梅の10年前らしい。事前の情報によればこの少年は、おそらく壱成の兄・成吾なのだろう。早梅と成吾の再会やより具体的な過去のエピソードも気になるところだ。

次回、どんなミッションが行われるのか、壱成と早梅の関係性は変わるのか、成吾は絡んでくるのか。いろいろと次回が楽しみだ。

ところでラストのセーラー服、違和感なくてすごい。


※この記事は「プロミス・シンデレラ」の各話1つにまとめたものです。

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