「彼女はキレイだった」第10話(最終回)レビュー:愛と宗介の初恋の先は?とにかくみんな幸せになってくれ(ストーリーネタバレあり)
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「Sexy Zone」の中島健人と小芝風花がW主演をつとめるドラマ「彼女はキレイだった」が、2021年7月6日放映スタートした。
パク・ソジュン主演で話題となった韓国ドラマのリメイク作となる本作は、太った気弱な少年からイケメンエリートへ成長した長谷部宗介と優等生美少女から残念女子へと変貌した佐藤愛の“すれ違う初恋”を描くラブストーリー。
本記事ではその第10話をcinemas PLUSドラマライターが紐解いていく。
「彼女はキレイだった」第10話レビュー
大円団! である。
謎の作家・楠瀬凛が実は樋口だったと発覚。『ザ・モスト』の存続のために、自身のインタビューを掲載して構わないと言う。すでにインタビュー原稿も用意済み。編集部員だから、入稿予定日も全部わかっている。しかし、宗介は樋口のこれからの生活を案じて掲載は見送ることを決意。雑誌の存続よりも、樋口を守るための決断だったわけだが、結局、インタビューは掲載されてしまう。樋口自身が印刷所に連絡をして、インタビューが掲載されたものを印刷するように指示したのだった。
そのおかげもあって、『ザ・モスト』の販売数は伸び、存続も決まる。
正直、宗介も、愛も樋口に助けられてばかりだ。愛がここまで編集部でがんばることができたのも、2人が付き合うことになったのも、バラバラになりそうになった編集部をまとめたのも樋口。これで廃刊の危機までも救ったとなったら、そりゃあ宗介だって「自分の力じゃない」と言うわけである。
樋口のすごいところは、がんばる誰かの背中を押し続けていることだ。隠した本音も見透かしてしまう。そのせいで彼は自分本位に動けないのかもしれないけれど。自分の意志を優先させたのは、愛に告白をし、「(宗介のもとに)行くな」と言ったときだけではないだろうか。
編集部を去ることになった樋口。それでも、愛の幸せを一番に願っているし、大切な存在で居続けたいと思っている。「納豆をまぜるときくらいは俺のことを思い出して」って愛だけじゃなくてたぶん“かのイレ”視聴者全員思い出すので安心してください……。
そんな樋口のサポートもあって、恋人同士になれた宗介と愛。宗介はモストでの功績が認められニューヨークに戻ることに。つまり、2人は離れ離れになるということだ。
愛は絵本作家の夢を叶えられるかもしれない、チャンスのとき。
黙ってニューヨーク行きを決めてしまう宗介に愛は怒る。一度はついていくことも決めかけるが、愛が選んだのは、日本に残り、絵本作家を目指す道だった。
離れて暮らすことで心配なのは、2人の場合はシンプルに「会えなくて寂しい」だけな気がする。遠距離恋愛になったことで気持ちが離れるとか、他の人を好きになるといったことがあまり想像できない。初恋の相手で、大人になるまで会わなかったのに、もう一度恋に落ちた。2人にしかわからない世界や価値観があるし、お互いじゃないとダメなのだ。
だから、愛の「人は好きなことをやっている姿はキレイ。私もキレイになりたい」というセリフもすんなり伝わる。
そんな2人に何が必要だったかというと、幼なじみの恋から、大人の恋への脱皮だ。
ということで、あの玄関先でのキスですよ!!
一旦は帰った彼女が覚悟を決めて戻ってきたんだから、帰すわけがないでしょうが!!
思わず「おめでとう」とスタンディングオベーションをするところだった。
ラストシーンは子どもと手を繋ぎ、横断歩道を渡る宗介の姿。
「雨」が「彼女はキレイだった」では印象的だった(生放送シーンも雨!)中で、最後は傘を閉じて、虹の下を歩く。ハッピーエンドに心も晴れ晴れだ。
「彼女はキレイだった」第10話ストーリー
宗介(中島健人)が起死回生の一手として取材交渉を続けてきた謎の作家・楠瀬凛の正体は、樋口(赤楚衛二)だった。にわかには信じられず、言葉を失う宗介に、樋口は「モストを救いたい」と、自らの生い立ちや小説への思いをつづったインタビュー原稿を手渡す。記事を掲載すれば話題になることは間違いなく、『ザ・モスト』の存続も夢ではない。しかし、正体が明らかになったら楠瀬凛の生活は一変してしまう——。悩んだ末、宗介は掲載を見送ることを決めるが…。
一方、愛(小芝風花)の元には、絵本作家のちかげ(日髙のり子)から「絵本の仕事を再開する」とうれしい知らせが届く。さらに、ちかげのアトリエへ行くと、「ここで、いっしょに働かない?」と誘われ、胸がときめく愛。絵本作家になることが幼い頃からの夢だった愛は、うれしくなり、早速宗介に報告するが…。
小さなうそから始まった、愛と宗介の初恋の行方は!?
(文:ふくだりょうこ)
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