長澤まさみの眩しすぎる魅力:誰がどう見ても世界遺産級、異論は認めない


キャリアウーマン役をやらせたら右に出るものはいない、『嘘を愛する女』


(C)2018「嘘を愛する女」製作委員会

TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015で初代グランプリ企画が映像化された話題作、『嘘を愛する女』(18)。サスペンス、ミステリー、ヒューマン、恋愛と、さまざまな要素が混ざり合う、朝日新聞の記事から着想を得た実話を元にした物語だ。

本作品で長澤まさみが演じるのは、キャリアウーマンでありながら恋愛にも抜かりがない凛とした女性・川原由加利。東日本大震災で研究医・小出桔平(高橋一生)と偶然の出会いを果たし早5年、順風満帆な同棲生活を送っていた。由加利の母と三人で会う約束をしていたとある日の夜、伝えていたお店に彼は現れず、帰宅しても部屋の中は暗い。深夜、インターホンが鳴りやっと帰宅したと思いきやそこには警察官の姿が。なんと桔平はくも膜下出血で倒れ意識を失っていた。この一件をキッカケに、思いもよらない出来事たちが由加利に襲いかかる。


(C)2018「嘘を愛する女」製作委員会

瀬戸内で”本物の桔平”を発見したと思いきや別人だったときの長澤まさみの芝居は唯一無二だった。「やっと見つけた」という期待から一気に突き落とされ、絶望から涙するわけでもなくただただ声を上げて笑う姿には心が痛くなる。ラスト、病室で眠る桔平にこれまで伝えられていなかった思いを涙ながらに激白するシーンも圧巻だ。

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