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「相棒 season20」第4話レビュー:陣川が久々登場!熱き友情の事件簿(※ストーリーネタバレあり)



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シーズン20作目となる「相棒」が、2021年10月13日(水)にスタートした。

水谷豊演じる杉下右京と、反町隆史演じる冠城亘によるタッグは今作で7シーズン目に突入。
前作「相棒 season19」で全4話に連なって描かれた壮大な事件の闇がついに明かされ、冠城逮捕という衝撃の幕開けに。

本記事では、その第4話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

「相棒 season20」第4話レビュー



原田龍二演じる陣川公平が久々に登場。

特命係の初代“第三の男”であり、かつては捜査一課で経理を担当、現在は捜査二課の刑事となっているこの男には、次のような特徴がある。

・思い込みが激しく暴走しがち。
・とにかく惚れっぽい。
・酒癖が悪い。

以上のことから、陣川が登場する回はいつも若干コミカルな空気が漂う。彼が事件に首をつっこんで謎に絡む女性に恋する、しかし結局失恋して酔っぱらう…というのが、陣川回の定番だ。

しかし、今回はそのお決まりパターンとはちょっと違う物語だった。

友人で人気ゲームクリエイターの鴫野大輔の結婚式でスピーチすることになり、スピーチライター・宮森由佳に相談する陣川。スピーチのために自身の思いを教えて欲しい…という彼女の言葉に、「そんな、照れちゃうな…」と何か勘違いする陣川。こういうところは相変わらずだ。

そんな中、鴫野が殺人容疑をかけられたというショックなニュースが飛び込んでくる。殺されたのは鴫野の下で働いていた元ゲーム会社の社員・相島。死ぬ前に脅迫文のようなメールを鴫野のスマホに送っていた。しかし、鴫野は犯行を否定。スマホを紛失したので相島の連絡も見ていないという。

高校時代からの友人である鴫野を信じて、「ちゃちゃっと俺が犯人をつかまえてやっから、任せとけって」という陣川。これまで彼が迅速に犯人逮捕したことなどあったろうか…?(万一あったら本当に申し訳ないが)と筆者は思わず記憶をめぐらせてしまったが、とはいえ、このお人よしぶりが陣川のいいところ。結局、右京、冠城と3人で捜査開始。ゲーム会社の社長の江口によれば、殺された相島は鴫野の作ったゲームのファンで、鴫野に憧れていたという。しかし、このゲームシリーズの新作は発売延期を繰り返していた。

捜査一課の出雲から殺人現場にワイヤレスイヤホンが片方置いてあったのを聞き出す右京たち。伊丹たちほどに特命係に敵意のない出雲は「事件の解明が一番ですから」と協力的。陣川にも「興味わいちゃって、特命係第三の男に」と笑顔を向ける。これを受けて「それって…」とまたも浮き立つ陣川。こんなときでもつい女性を意識してしまうのがなんとも彼らしい。(そして、「そういう意味じゃないと思いますよ」と右京にしっかり釘をさされた)。さらに、相島の自宅を捜査した結果、彼が宮森に再就職のための相談をしていたのがわかった。

その後、イヤホンに付着した指紋が鴫野のものと一致。鴫野の容疑がますます強まるが、それでも彼を信じ続ける陣川。友人の潔白を証明しようとゲーム会社で手がかりを探し始めた。この陣川に協力する冠城。一方右京は単独で鴫野の結婚相手・亜里沙と宮森を訪ねて新たな情報をつかむ。実は独立を考えていたという鴫野。相島は宮森の元を訪れた際にそれを知り、新作ゲームの発売延期は鴫野のこだわりではなく情熱を失っていたからなのだ…と憤りを覚えたらしい。

そして、陣川と冠城は鴫野のスマホをトイレで見つけた…という清掃員の女性に会う。このスマホの行方からついに事件の謎が紐解かれた。

江口とともに別荘にやってきた鴫野。しかし、突如江口が鴫野の首を絞めだし、間一髪陣川たちが止めに入った。実は江口こそが相島を殺した犯人。鴫野のスマホを清掃員から預かった彼は脅迫メールを読んで相島に会いにいき、揉み合いになった挙句に殺してしまったのだった。

現場に鴫野のイヤホンが落ちていたのを知り、目撃されたのでは…と疑って口封じを企んだ江口。しかし、鴫野は「何も見ていない」と否定。実はこの事件にはもう一人攪乱者がいた鴫野のイヤホンを現場に置いたのは、宮森だった。

鴫野のためにスピーチを考え、話し方や表情、服装などまで教えてきた宮森。それだけに、鴫野が亜里沙と出会って彼女の意見を聞くようになり独立まで考えたのが許せなかったという。脅迫メールを送るよう相島を焚きつけ、殺害現場にイヤホンを置いた。そして、イヤホンのことを知らせるメールを江口に送り、鴫野を殺すよう仕向けたのだった。

結局、まったくの無実だった鴫野。ただ、最後に彼が隠していた一つのことを右京が明らかにした。実はゲーム作りに限界を感じていた鴫野。しかし、クリエイターのプライドで「作れない」ということはできず、だからこそ、独立という言葉を使ってまで苦境から逃れたかったのだ。

「天才とかカリスマとか言われているのにもうアイデアが出なくなったなんて、ダセエだろ、そんなの」と本心を明かす鴫野。そんな友人に陣川は「バカだな、お前は。なんか壁にぶつかったときには逃げる逃げないだけじゃない。選択肢はもっと他にたくさんある。勝手に悲観的になってあきらめるなよ」と、精一杯のエールを贈るのだった。

最初から最後まで鴫野を信じて疑わなかった陣川。過去には何かと暴走して事態をややこしくすることもあったが、今回は彼が友人への信頼を貫いたおかげで事件を解決できたと思う。おっちょこちょいで惚れっぽいけど、本質はまじめで正義感が強く優しき男。そんな彼のよさを再確認することができた。

いつもとはまたひと味違う陣川の熱き友情の事件簿を楽しめたこの4話。またいつか彼が登場する回に期待したい。


「相棒 season20」第4話ストーリー

陣川(原田龍二)は、高校時代からの友人で、現在はゲームクリエイターとして活躍している鴫野大輔(黒田大輔)から結婚式のスピーチを依頼され、大張り切り。しかし、内容が今ひとつのため、鴫野が長年世話になっているというスピーチライターの宮森由佳(瀬戸カトリーヌ)を紹介される。興味を持った右京が、陣川に同行し、由佳から話を聞いていると、陣川の携帯に鴫野から連絡が。突然、殺人事件の容疑が掛けられ、警察から事情聴取を受けているという。助けを求められた陣川は、右京と亘(反町隆史)をともなって急行。殺されたのは鴫野の下で働いていた元社員の男性で、死の直前、『お前を絶対に許さない。全てを公にして謝罪しろ』というメールを鴫野に送っていたという。内容から、ゲーム開発に関して、鴫野に恨みを持っていたと思われるが、鴫野自身は容疑を全面否認。それを信じた陣川は、右京と亘を巻き込み、独自の捜査を始める。ところが、その矢先、鴫野犯人説を裏づける、決定的な証拠が発見されて…!?

人気ゲーム開発の裏に秘められた殺意
カリスマクリエイターが隠したい秘密とは!?
陣川の熱い思いが、意外な真相をあぶり出す!

(文:田下愛)


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