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2021年11月25日

<恋です!>第7話レビュー:それぞれの“夢”と、“かわいい”の最高得点を更新し続ける杉野遥亮(※ストーリーネタバレあり)<~ヤンキー君と白杖ガール~>

<恋です!>第7話レビュー:それぞれの“夢”と、“かわいい”の最高得点を更新し続ける杉野遥亮(※ストーリーネタバレあり)<~ヤンキー君と白杖ガール~>



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杉咲花が主演するドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」が2021年10月6日(水)放送スタートした。

WEB閲覧数累計2000万PVを突破した人気漫画「ヤンキー君と白杖ガール」(作:うおやま)を実写化した本作は、勝気だけれど恋に臆病な盲学校生の少女と喧嘩っ早いけれど根は純粋な不良少年が運命の出会いを果たし、惹かれ合っていく新世代のラブストーリー。主役の赤座ユキコを杉咲花、ユキコと恋に落ちる黒川森生を杉野遥亮が演じる。

本記事では、その第7話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

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「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」第7話レビュー


1話のお休みがとても長く感じた…耐え忍んだ私たちへのご褒美なのか、はたまた1週間のブランクで「恋です!」の世界に飢えていたせいなのか、笑って泣いて、最高の1時間だった。

今回のテーマは「夢」。
ユキコ(杉咲花)たちは、卒業後の進路を考える時期に差し掛かっていた。


そんな中、イズミ(奈緒)の誕生日会を開くことに。
この会には黒川(杉野遥亮)のほか、サプライズで獅子王(鈴木伸之)も招かれていた。ユキコと黒川、イズミと獅子王の4人で楽しいパーティーとなるはずだったのだが…

出張に行くはずだった誠二(岸谷五朗)が帰ってきてしまった。黒川と獅子王が来ることを知らされていなかった誠二は拗ねてしまう。
黒川の「ユキコさんとお付き合いさせていただいております」という挨拶にも複雑そうだ。少し前にはユキコに彼氏ができたことを祝って花束までくれたのに、やはり彼氏本人を前にすると違うものなのか。お父さんって難しい。

一方の獅子王はしっかりした挨拶を披露する。これは好印象だ。

少しだけ和んだ空気の中で乾杯。成人しているのにお酒を飲まない黒川。「飲んじゃうと、ユキコさんに何かあっても助けられない」「(未成年はユキコだけなので)仲間外れにするわけにはいかない」らしい。なんて優しいんだ…!

誠二もちょっと見直したのでは?というタイミングで、イズミへプレゼントを渡す。が、袋に入っていたのは花男(戸塚純貴)たちが黒川のために用意したお泊りセットだった。歯ブラシに勝負パンツ、極めつけにマムシドリンクまで…。なんというタイミング。黒川には申し訳ないが、声を出して笑ってしまった。

誠二は、おそらくマウントをとるために、黒川に“ユキコクイズ”を持ち掛ける。筆者がユキコの立場だったら、恥ずかしくてこの場にいられないだろう。「やめてくれ」以外の感情が湧いてこない。

そこへ酔っぱらった獅子王が乱入、突如“森生クイズ”をはじめる。酔って呂律が怪しい獅子王、うざくてめちゃくちゃにかわいい。

マニアックなクイズを繰り出していた獅子王は、少し溜めて、森生の顔に傷をつけたのは誰か?と問う。
「正解は、自分でーす!」とお茶らけるも、その顔からはもう笑顔が消えていた。
黒川はチャラにしただろと諭すが、「一生チャラにはなんねぇだろ」「森生は、この傷のせいで生きづらい思いをしてきたっていうのに」と獅子王からは次々に後悔の念があふれ出す。そして、ことあるごとに黒川に勝負を挑んでいたのは、黒川の様子を見に行くためだったと明かした。

「幸せになってくれ。それが俺の夢だ」と話す獅子王。
友情とは違う、名前のつけられない特別な絆で2人は繋がっている。切ないけど眩しい。


酔い潰れてしまった獅子王と誠二を横目に、黒川はユキコの夢について尋ねる。「夢なんて言うだけタダっすから」という言葉に、ユキコは「顔が見たい。黒川の顔」と答える。即座にユキコの手を掴んで、「ここです」とホクロの位置を教える黒川だったが、たぶんユキコには見えない。それを、誠二がこっそり聞いていた。

 翌日、ユキコと黒川をスタジオに呼び出す誠二。黒川の寝顔を引き伸ばした巨大なパネルを用意していた。黒川の顔が見たいと言ったユキコの夢を叶えてあげたかったのだ。顔のホクロも、これで見られた。
さらに誠二は、脳に直接画像を送ってユキコに写真を見せられる未来が来ることが夢だと語る。ユキコは「無理なんじゃない?」というが、「できますよ、きっと」と黒川。

夢を聞き出した彼氏と、夢の叶え方を知っている父。
未来を夢見る父と、それを信じる彼氏。いい関係性じゃないか。
この時に誠二が撮ってくれた黒川との2ショットをユキコが見られる日、いつか絶対来るはずだ。

さらに新しい夢を見つけた人がもう1人。イズミだ。
誕生日会を終えた夜、獅子王への思いが抑えきれずに告白をした。しかし、獅子王は「自分は普通じゃないんです」と苦しそうに語りはじめる。「俺の思い人は、男なんです」と。あぁ、やっぱり…と思った視聴者も多かっただろう。筆者もそうだった。

でも、獅子王が男性を好きになることは、果たして“普通じゃない”ことだろうか? 
作中、何度も問いかけられてきたこと。「恋です!」を見て筆者が感じたのは、普通なんてそもそも存在しないということだ。多数とか少数があるだけで、普通はない。だから獅子王、どうか”普通じゃない”なんて言わないで…。

失恋したイズミは、翌日も獅子王に会いにジムへ行く。
そして、「推しだと思って見守っていいですか」と宣言をする。諦められないなら、せめて幸せになってくれるように応援したい。
「推しの幸せは夢」「その笑顔、最高のファンサです!」とこちらも満面の笑みで言うイズミ。
獅子王のことを好きになってくれたのが、そして獅子王が自分のことを打ち明けた相手がイズミでよかった。

黒川と誠二、イズミと獅子王、ともに関係も良好で、一件落着かに見えたが…
次回、ついにユキコの初恋の彼が登場するらしい。これはちょっと今までにない波乱が起きそう!?


それにしても、今回もまた黒川のかわいさが突き抜けていた。
ユキコを呼び捨てにできず声が上ずるのも、部屋に入ってきょろきょろしちゃうのも、酔っぱらって獅子王におんぶされた赤ちゃんみたいな寝顔も、どれも破壊力がはんぱじゃなかった。
底なしのかわいさを違和感なく体現できてしまう杉野遥亮がおそろしい。この引き出し、一体どうやって身につけたんだろう…。“かわいい”の最高得点を更新し続けていく杉野にも、引き続き注目だ。

「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」第7話ストーリー

交際が順調に進み、すっかりカップルらしくなったユキコ(杉咲花)と森生(杉野遥亮)。その一方で、盲学校で開かれる『就職相談会』を翌週に控えたユキコは、卒業後の進路について頭を悩ませる。夢と現実の間で将来の展望が見えない中、相談会に訪れるイケメン担当者の名前が『ひやま』だと聞いたユキコは、ある予感を感じるが……。

そんな中、ユキコは翌日に迫ったイズミ(奈緒)の誕生日を祝うため、父・誠二(岸谷五朗)の出張の間に森生と獅子王(鈴木伸之)を家に招き、誕生日会を開こうと企画する。彼女の家へ初のお宅訪問をすると聞いて盛り上がる花男はなお(戸塚純貴)たちの一方、緊張する森生はその夜、なぜか不穏な夢を見てしまい……。

そして誕生日会当日。森生は準備をするため、ユキコの待つ赤座家へ。ユキコの部屋で二人きり、いい雰囲気になる森生……。しかし、出張が延期になった誠二が、森生と獅子王のいる家に突然帰宅するハプニングが発生!赤座家は彼氏と父親が想定外に鉢合わせる緊急事態に襲われる!

その後、イズミも帰宅し、史上最高に気まずい雰囲気で誕生日会がスタート。森生の『いい彼氏』っぷりが気に食わず、張り合おうとする誠二だが、獅子王とはまさかの意気投合!?さらに、お酒が進んだ獅子王の『普段は見せない一面』に、イズミの恋も加速する!先の読めない誕生日会の中、目が見えなくなってから将来の夢について考えなくなっていたユキコには、小さな夢が叶うサプライズが訪れようとしていた……。


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(文:あまのさき)



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