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<恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】



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杉咲花が主演するドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」が2021年10月6日(水)放送スタートした。

WEB閲覧数累計2000万PVを突破した人気漫画「ヤンキー君と白杖ガール」(作:うおやま)を実写化した本作は、勝気だけれど恋に臆病な盲学校生の少女と喧嘩っ早いけれど根は純粋な不良少年が運命の出会いを果たし、惹かれ合っていく新世代のラブストーリー。主役の赤座ユキコを杉咲花、ユキコと恋に落ちる黒川森生を杉野遥亮が演じる。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー



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盲学校高等部に通う赤座ユキコ(杉咲花)は、おっちょこちょいなカメラマンの父・誠二(岸谷五朗)と、心配性なネイリストの姉・イズミ(奈緒)との3人暮らし。色と光がぼんやりわかる程度の弱視のユキコは、その日、いつものように白杖をついて学校へと急いでいた。しかし、朝からツイていないこと続きで時間は遅刻寸前。そんな日に限って、点字ブロックの上で話し込む男たちに遭遇してしまう。

何やら物騒な会話を交わす男たちに、どいて欲しいと頼むユキコだが、相手は地元でも有名な札付きのワル『黒ヒョウのモリ』ことヤンキーの黒川森生(杉野遥亮)と、その仲間・花男(戸塚純貴)と草介(堀夏喜)だった……!そんな中、白杖を掴まれて、反射的に蹴り上げたユキコの足が、偶然にも森生の股間にヒットしてしまう!悶え苦しむ森生を心配し、よく見ようと覗き込むユキコ。だが、その瞬間、ユキコの顔の近さに驚いた森生は、恥ずかしさから思わずフリーズ!森生の中で“何か”が始まる!

その日以来、なぜかユキコの通学路で待ち伏せするようになった森生。謎のアプローチに戸惑うユキコを、盲学校のクラスメイトの空(田辺桃子)と青野(細田佳央太)は「一目惚れだ」と冷やかすが……。
一方、花男と草介の前には、森生のライバル・獅子王(鈴木伸之)が現れる。森生との因縁の喧嘩対決に決着をつけようと宣戦布告する獅子王。しかし、いつもは喧嘩っ早いはずの森生は、その話を聞いても心ここに在らずで……。

森生の異変に気付いた行きつけの喫茶店店主・茜(ファーストサマーウイカ)は、「それが、『恋』だよ」と森生に告げる。その日の夕方、森生は下校するユキコを再び待ち伏せて……。純粋すぎるヤンキー・森生と、ある理由で恋に臆病になっているユキコ。全く違う世界に生きてきた2人が出会った時、想像もしていなかったラブストーリーが始まる!

第1話レビュー



ユキコ(杉咲花)は、そこに何かがあるなぁ…とぼんやり認識できる程度の弱視。コスメにつけた突起状のシールを頼りにテキパキとメイクをするし、家の中をほとんど自由に動き回る。

だが、やはり一歩外に出てしまうと同じようにはいかない。道端のビニール袋に足を取られてしまうし、点字ブロックが塞がれると前に進めなくなってしまう。
この点字ブロックを塞いでいたのが、“黒ヒョウのモリ”という異名を持つヤンキーの黒川(杉野遥亮)と、取り巻きの花男(戸塚純貴)、草介(堀夏喜)だった。「どいて欲しい」と訴えるユキコに絡む黒川。ところが、白杖を掴まれたことで動揺し蹴り上げたユキコの足が、見事(?)黒川の股間に当たってしまい形勢逆転。
痛みに苦しむ黒川と、横でやいのやいのと騒ぐ花男と草介。顔に傷があると聞いたユキコは、自分のせいだと勘違いして黒川の顔を覗き込もうとするが、その距離がとんでもなく近い。この杉咲花の至近距離、かわいすぎて画面越しで見る筆者にとっても相当な破壊力だったが、それは黒川も同様だったようで、ちょっと様子がおかしい。はい、これはもう、完全に始まりました…!

翌日、黒川はユキコに謝るべく、通学経路で待ち伏せをしていた。でも、ただ謝るだけではない。点字ブロックや白杖について調べ、昨日の自分がどう悪かったのかを理解しようとした上での謝罪だった。これは謝罪される側にとっても重みが全然変わってくる。黒川のこの真摯な姿勢は、その後も様々な場面で垣間見えることとなる。

ユキコを見送り、満面の笑みで「行ってらっしゃい!」と手を振る黒川…
溜まり場にしている喫茶店で、「(ユキコに)また会いたい」と言って憚らず、にやにやが止まらない黒川…
帰りもユキコを待ち伏せて「会いたかったんです」と言っちゃう黒川…



真摯というか、びっくりするくらい純粋だ。そして何より愛おしい。反面、こんなにも真っ直ぐだと、きっとこれまでたくさんのことに傷付いてきたんじゃないかと、にわかに心配になる。

その心配を実感してしまう出来事が起きる。
自転車を盗み人を殴ったという理由で、黒川たちが警察に捕まってしまったのだ。しかも、ユキコのいる前で。黒川の真っ直ぐな好意に心を開きかけていたユキコだったが、「何やってんだよ」と黒川に言い放ち、その場を去ってしまう。雨に濡れる傷付いたヤンキー、鉄板だけど子犬みたいな顔をしている黒川に胸が痛む。

でも、これはすべて濡れ衣だった。黒川は、ユキコのためにと点字ブロックの上に停められていた自転車をどけようとしていただけだったのだ。
そのことを後日、花男から聞かされたユキコは、1度は捨てようとした黒川からのラブレターを急いで読む。傍らにはルーペも出していたが、そんなものは必要ないくらい、便箋2枚に渡ってでかでかと「恋です!」と書かれていた。シンプルで、1番思いの伝わる3文字。黒川らしい。

家を飛び出したユキコだったが、黒川の居場所を彼女は知らない。道行く人に聞いてみるが、知ってる人もいない。
途方に暮れている時に、誰かが横に腰掛ける。ユキコはその人に黒川の特徴を説明する。
「怖くない」「不器用なだけ」「口下手」「悪い奴じゃない」…
横に腰掛けていたのは黒川本人で、ユキコの言葉に泣き始めた。ユキコに嫌われていなかったという安堵が大きかったのだろうが、この人が今までどれだけの偏見に知らぬ間に傷付いてきたかの片鱗を見せられたように感じてしまった。

2人は、自転車で塞がれていた道の、その先にある公園へ。
「住む世界が違う」ことを理由に、もう自分とは関わらないほうがいいと言う黒川。これに対しユキコは、自分が弱視だから、住む世界が違うと言われたと解釈する。ところが、黒川は「ユキコさんは普通の世界で生きている」と続けた。“普通”と言われたことに驚き、ちょっとだけ目を潤ませるユキコ。
それぞれが自分のことをこそ“異質”と思っていたのだ。周りとの違いを感じ、時に傷ついたり悩んだりしてきたのだろう。そんな自分を偏見も区別もなく見てくれる人が現れた。ユキコの「この世界は私が思っているより優しいのかもしれない。でもそれはもしかして、この変な奴と一緒にいると、なのか?」というナレーションが、じんわりと染みる。

どんな展開になるのか、スタートをとても楽しみにしていた本作。ともすればセンシティブになりかねないテーマがラブコメで描かれることに、ほんの少しの不安も感じていたのだが、完全なる杞憂に終わった。コミカルでありながら、丁寧な描写で色んな気づきを与えてくれる作品に仕上がっていた。
ひと口に弱視といってもそれぞれに見え方が異なること。雨が降ると行動が制限されてしまうから天気予報のチェックは欠かせないし、晴れ予報が嬉しいこと。普段どれだけ視覚情報に頼っているかということ(濱田祐太郎の解説も面白く、勉強になる)。ドラマを見、調べ、筆者自身も理解を深められたらと思う。

そしてもちろん、ちょっと口が悪くて勝気な女子高生を演じる杉咲、真っ直ぐすぎる純粋ヤンキーを演じる杉野にも注目したい。2人の間に流れるかわいくてピュアな空気感に、きっと毎週癒やされるんだろうな。(願わくば筆者も毎朝、笑顔の杉野に「行ってらっしゃい!」と見送られたい!)


※この記事は「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」の各話を1つにまとめたものです。

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