音楽

REGULAR

2021年11月29日

一度聴いたら忘れられない、セリフ付きの18曲:アイドル・バンド・宴会ソングなどなど

一度聴いたら忘れられない、セリフ付きの18曲:アイドル・バンド・宴会ソングなどなど

魂の叫び!バンドのセリフ曲

1.THE ORAL CIGARETTES「カンタンナコト」(2015)




人間のダークな感情にスポットを当てた曲。曲名とは裏腹に「あぁ、そんな簡単に言うな」を繰り返すサビが心に残る。MVでは「どーだい?自分以外の人間 ボタン1つで消せたらなって」という歌詞のごとく、人々に電源ボタンが浮かび上がり、押すと相手を殺せる状況になる女性が主人公だ。

セリフ部分は大サビ。MVでは屋上から飛び降りようとしていた少女と主人公の女性が交互に言うのが下記の言葉。人の心の叫びがセリフになっている。

「死にたい 消えたい 変わりたい 帰りたい 泣きたい うざったい 助けて 助けて 助けて 助けて」

意味深なところで終わってしまう映像がまた……。暗くて苦手という人もいるかもしれないが、励まされるのは明るい歌ばかりじゃないと思う。ちなみにライブでサビの「あぁ、そんな簡単に言うな」をジャンプしながらお客さんも一緒に歌う、ライブで楽しい曲でもある。ああ、でもおそらく今は歌えないんだろうな……早く以前のような世の中にに戻ってほしい。

2.PIERROT「AGITATOR」(2000)




曲にまつわるメッセージを言葉にするセリフではなく、MVの間奏で誰かと電話している女の子が「私たちって、友達だよね」と言った後に字幕で「孤独」と出るという、斬新なセリフ使いをしているこの曲。「胸を突き破る孤独が見えるよオカシクなるまですでに秒読みさ 死んでしまえば楽になれるの? “愛してほしい"って言っちまえばいい」という歌詞に続く。

ひとつ前に紹介した「カンタンナコト」と15年離れているが、同じく孤独やつらい状況にいる人たちの感情、「助けて」という言葉などに焦点を当てている点に共通したものを感じ、時代が違えど人の悩みのベースになるものが変わらないのだなと感じた。

3.ムック「大嫌い」(2002)




歌詞の大部分が「嫌い嫌い嫌い……」で構成されている時点で斬新なのだが、歌とは別に囁き声やつぶやきで「嫌い」と言っているのが重ねられていて最高。極めつけは曲の最後のところに「嫌い」「死んでくれ」という声が入っている。なかなか直接本人に伝えるのは憚られる言葉だが、イラっとしたときに聴いたり歌ったりするとかなりスカッとする。

4.ムック「九日」(1999)




ムックからもう1曲。出だしの「まだ貴方を愛しています」という女性のセリフが印象的なこの曲は、別れた相手を忘れられない、切ない女心を歌っている。「楽しみにしてた記念日に貴方を見送って、帰らぬ貴方を待っている馬鹿な私がいるの。」というサビの歌詞も切ない。

ちなみにこのセリフ部分は、犬神サーカス団の犬神凶子の声である。

5.ミオヤマザキ 「バンドマン」(2015)




特定のバンドをすごく好きになった経験がある人、バンドマンを好きになったことがある人は共感するポイントがあるんじゃないかな~と思うのがこの曲。前半はバンドやバンドマンについて歌っているが、後半主語がみんなになる。やりたいけど成功するかどうか、周りにどう思われるか、考えて動けない人の背中を押してくれている曲にも感じる。

セリフは
「だから私はキャバクラ辞めない」

「何が正解だかわからないし、一人じゃ不安で、
特にやりたいことがある訳じゃなくて、
でもあれはあれで、これはこれで、
だけど...でもだって...あのその...つまり...」

「大丈夫、きっとみんなそんなもんだよ。」

1つめは明らかにバンドマンの彼女なんだが、さんざんバンドマンをこき下ろした後にこのセリフがはいるのがぐわっとくる。2つめに対する声かけが3つめで、こちらは主語が「みんな」になっている。

ミオヤマザキ、インディーズ時代に対バンで見たことがあるけど、めっちゃキャッチーになっていてびっくりした。

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