ドラマ「最愛」第1話~最終話までの名ゼリフ・名場面総ざらい!「君に夢中」シーンや共感ポイントまとめ
ついに最終回を迎えるドラマ「最愛」。登場人物や謎が謎を呼ぶストーリーはもちろん、数々の名場面や名ゼリフが視聴者を心をつかんできた。第1話からこれまでのストーリーと名ゼリフ・モノローグを、あらためて振り返りたいと思う。
特に「かかるタイミングが絶妙」と話題だった宇多田ヒカルの主題歌「君に夢中」がかかったポイントは毎話ピックアップする。
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第1話
「梨央、俺、梨央が好きやよ」「好きやよ」(大輝)
梨央を抱きしめた大輝の胸で泣くシーン。本当はその前に梨央から伝えようとしていたが大勢人がいる場所だったので大輝が止め、事件の前に大輝から言おうとしたものの、「大学に合格してから」と先延ばしにしたら事件が起き、梨央の父も帰らぬ人になり、梨央が東京の母の元へ行くことになって改めて伝えた。
先に告白したとしても事件は起こったかもしれないが、ただただ幸せな両想いを二人が感じることがなかったのが切ない。
「元気出せ梨央、元気出せ」(大輝)
上のセリフに続き、梨央にかけた言葉。モノローグ「誰かが泣いていたり弱っていたら、なぐさめるのはいつも梨央だった。そんな梨央が好きだった」とともに梨央が家族や友達や陸上部のメンバー、いろんな人に声をかけて励ましていたシーンが流れる。そんな梨央が、なぜこんなつらい目にあわねばならないのか……。泣く梨央を抱きしめ頭を撫でる大輝。二人の絆の深さが伝わるシーンでもある。
「君に夢中」ポイント:登校へ旅立つ梨央が、全国大会で走る大輝をこっそり見守るシーン
小さな拍手を送りながら、大輝には会わずにハイヤーに戻る。加瀬に「今日じゃなくてもいいんですよ」と言われるが「さよならは言いました」とそのまま向かう。意志の強さが垣間見えたシーンだった。
第2話
「口に出したことは必ずやり遂げる人だった。電話なんかしない、私も必ずやり遂げる」(梨央)
回想で、東京にきた後電話で大輝と話し「何かあったら電話して」と言われ、切った後にモノローグで固めた決意。梨央の強さを改めて感じるとともに、それは大輝の存在もあってのことだったのだなとわかる。1話での大輝のモノローグと対となり、お互いがお互い尊敬する部分があり、心で支え合っている関係だとあらためてわかった。ドラマ「Nのために」が好きだった人は、このあたりに「Nのために」の影を感じて胸が熱くなった方も多いのではないだろうか。
「君に夢中」ポイント:甘いものを食べながら家に帰る梨央。梨央を狙う車から大輝がかばい、大輝のYシャツに抹茶クリームがべったりついてしまうシーン
捜査ではお互い知らないふりをしていたのに、言葉が岐阜にいたころに戻ってしまうのが何とも……「友だちとして話がしたい」という大輝のセリフもよかった。冒頭の他人行儀な捜索で、もう昔のような会話を見られることはないんだと思った後だったので嬉しいシーンだった。
第3話
「人に見返りを求めてはいけない。求めなければ、誰かを憎むことも蔑むこともない。それが生きていく上で一番大事なことだ。そう教えてくれた父と母は、早くにこの世を去った。社会に出て、真田家という家族を得た」(加瀬)
冒頭の加瀬のモノローグ。何でこんなによくしてくれるのか? というのは謎ではあったけど、理由が少しわかる。
「君に夢中」ポイント:病院の待合室で話す梨央と大輝
襲ってきた男から梨央を守った加瀬が処置されている間、待合室で話す二人。
「本当に友達として話せたらいいのに」という梨央。二人でここに行きたいと話してたという思い出話をする二人が少しだけ微笑ましいが、もうその頃には戻れないのかもしれない、と思うとつらくなる。
第4話
「かけがえのないものと聞いて、何を思い浮かべるか。家族、友人、恋人……。では、それらを持たない人間は? 私は自分を受け入れてくれたこの場所を、何よりも大切に思う。寂しい人間と言われようとそれが私の人生だ。世の中には、孤独と折り合いをつけられる人間とそうでない人間がいる。彼もおそらく私と同類だ」(後藤)
後藤のモノローグ。彼は孤独な人であるらしい。第8話の後藤のシーンと結びつけると、あらためて感じるものがある。「彼」というのは優のことだ。優に指示を出して調べ物などさせていた彼だが、心の中で自分と近いものを感じていたんだなとわかる。
歩行者信号が赤になるまでの間だけ、梨央から大輝に抱きつくシーン
「本当はすべて打ち明けてしまいたい その背中を呼び止めて言えなかったことを 全部」というモノローグから、「大ちゃん、私やっとらんよ 渡辺昭さん、殺しとらん」という事実だけを伝える梨央。
すると大輝は後ろ姿のまま「信じるよ。お前やないってこと、俺が証明する。だからそっちも薬、諦めんな」と言う。梨央は振り返った大輝に抱きつき、「薬、絶対作る。実現したら最初に報告する」と体を震わせながら言う。
手を回そうか考えてできない大輝、歩行者信号の赤の残り時間表示が減っていくのが見え、信号が青になったらぱっと離れる二人。このシーンのすべての演出がたまらなかった。
離れた後「それまでは、何があっても弱音なんて吐かない」「壁にぶつかっても、孤独に苛まれても、やるべきことはやる。大切な人に、誇れる自分でいるために」とあらためて心に誓う。本当に芯の強い人だと感心するし、そんな梨央に励まされる。
「逃げたって、何も変わんないぞ!」(大輝)
大輝に追われ、逃げる優。閉まった踏切を隔て、後ろ姿に向かって叫ぶ大輝。優は振り向くが、電車が通り過ぎるといなくなっていた。だがほどなくしてかかってきた電話からは優の声で、あるデータを見るための情報を伝えられる。
「それを見れば、本当のことがわかるよ、大ちゃん」自分から優だと伝える行為に驚いたが、本当に驚くのはその後だ。動画には、優らしき手が昭の首を絞める様子が映っていた。
「君に夢中」ポイント:屋上で会う梨央と優
屋上で再会する梨央と優。駆け寄ろうとするが優は後ずさり、「動画見たよな、ごめんな。やったのは、俺なんや」と言う。ずっと心配していた最愛の弟にやっと会えたのに、新薬の開発をしてきたのも優のためだったのに、彼が犯人だなんて。絶望的な中流れる「君に夢中」が、切なさを増した。
第5話
「悲しい日が続くと、姉が夢に出てくる。夢の中の姉は背が高くて、少し身体を傾けて俺の顔を見る。“覚えてなくても大丈夫。姉ちゃんが優の分まで覚えとく”。頼りない俺を守ろうとする、あの頃の姉だ。大人になった今の姉は、一度も夢に出てこない」(優)
優のモノローグ。長年梨央に会わずに過ごしていた彼にとって、子どもの頃自分を守ってくれた梨央が、梨央と一緒に過ごした日々が何より大切なものだったのだ。
「君に夢中」ポイント:梨央と優が父の告白動画を見終わった瞬間
渡辺康介殺害はすべて自分でやったことだという父の告白動画「嘘や!やったのは俺なんや」と言う優を止めようとする梨央だが「俺、逃げんて決めたんや。姉ちゃん、ここまで一緒にきてくれてありがとう。やっと会えたんや、忘れたくないわ」と、優は自ら連行されていった。
優を止めようと追う梨央を引きはがした大輝は「梨央!」と呼んでしまう。
仕事の場とは話し方も分けていたはずで、以前取り調べした際はお互いはじめましてと言い、そしてここでそんな呼び方をしたら自分が困るはずなのに。弟が逮捕されそうで取り乱す梨央を見て、こらえきれなかったのだ。
「助けて」という梨央からのメールに加瀬が「了解」と答えるシーン
加瀬、ヒーローすぎてかっこいい。
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