お笑い

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2021年12月31日

お笑い好きライターが選ぶ「2021年熱かった芸人ベスト5」 お笑いは今年も最高だった…!

お笑い好きライターが選ぶ「2021年熱かった芸人ベスト5」 お笑いは今年も最高だった…!



3位 ぼる塾 愛すべき次世代のお笑い乙女たち

2021年は女性芸人の活躍も目立った。サバサバしたトークの光るヒコロヒーやヤサグレ感が魅力の納言・薄幸なども人気を集めたが、中でも大躍進を遂げたのが芸人カルテット・ぼる塾だ。

歯切れのよい毒舌が冴えわたるあんり、「まあね~」でおなじみ、独特のおっとり感が魅力の「田辺さん」こと田辺智加、空気を読まない天衣無縫さで周りを翻弄する「はるちゃん」こときりやはるか。この3人の織り成す絶妙なバランスが多くの視聴者を惹きつけたのか、ぼる塾は2021年テレビの露出が爆増。「ぼる部屋」「ぼる塾のいいじゃないキッチン」など冠番組がスタートし、田辺さんのスイーツ本、育休中のもう一人のメンバー「酒寄さん」こと酒寄希望のエッセイ本も発売され、まさに熱い活躍を繰り広げた一年だった。

ぼる塾のよさは、あんりのクレバーさ、田辺さんのスイーツ愛、はるちゃんの予測不能っぷりなどいろいろあるが、筆者がなにより推したい魅力は、等身大で仕事を楽しんでいる彼女たちの愛らしさ。テレビやYouTubeでごはんを美味しそうに食べたりかわいいものに目を輝かせたりしているぼる塾は、いつも本当に楽しそう。仲よしぶりや空気の温かさにほっこりして、「自分もこの女子会に混ざりたい……」と筆者は何度思ったかわからない。

ぼる塾は漫才の面白さも魅力。しっかりとしたツッコミで回すあんり、なんともいえないまったり感で落ち着ける田辺さん、スケールの大きな二人の間で小回りの利く緩和剤となるはるちゃんが繰り広げるネタは、男性芸人たちのガンガンしゃべくるそれとは一味違うよさがある。親しみやすくてかわいらしくて、いつまでも見ていたくなる。そんないい意味での微笑ましさがある漫才だ。

筆者はぼる塾の漫才を初めて見たとき、かつての漫才ブームを担った人気女性漫才師・今いくよ・くるよを思い出した。「私ピッチャーでエース。くるよちゃん、キャッチャーでロース」のつかみのセリフでおなじみのいくよ・くるよの漫才は、パワフルな中に女性らしいやわらかさと愛嬌があり、とてもチャーミングだった。この同じ事務所の大先輩にも通じるまろやかなプリティさを兼ね備えたぼる塾。まさに次世代の愛すべきお笑い乙女たちなのだ。



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