映画『99.9』評、松本潤が魅せた「リスタート」


『99.9-刑事専門弁護士-』について


 
松本潤はこれまでも映画・ドラマで多くの話題作・ヒット作に出演してきましたが、シリーズ化からさらに映画化までに至ったドラマは「花より男子」以外にはこの「99.9-刑事専門弁護士-」しかありません(「ラッキーセブン」「ごくせん」「僕らの勇気未満都市」がスペシャルドラマ化されています)。
 
「99.9」はもともとTBSの看板枠である日曜劇場の2016年の春ドラマとしてシリーズがスタート。
 2018年に冬ドラマとしてSEASONⅡが放映されました。
 
SEASON Ⅰの榮倉奈々、SEASON Ⅱの木村文乃(そして新作スペシャルと映画は杉咲花)という個性的なヒロインと香川照之などの頼りになるベテラン組との組み合わせがピタリとはまりました。
 
日曜劇場は、その代名詞となった「半沢直樹」などのように社会派作品が続くこの枠ですが、時折かなりトリッキーな作品も放映されています。

例えばこちらも映画化された(同じ木村ひさし監督)「ATARU」や2021年初頭にドラマウォッチャーの間を大いに賑わした「天国と地獄~サイコな2人~」などのSFサスペンスとでいうべき作品群がラインナップに並んでいます。
 
「99.9-刑事専門弁護士-」も刑事事件をめぐる法廷劇であり、主人公の過去の因縁が物語の縦軸としてあったりしますが、その一方で、寒すぎるオヤジギャグや“なぜ、そこまで?”と思わせるほど“新日本プロレスネタ”などをぶち込んでくるなどかなりトリッキーな作品でした。(試合の放送はテレ朝系なのです)TBSでここまで新日本プロレスネタ、しかもレスラーもどんどん出るのってかなり異例なことで、驚かされました。
 
本格派のドラマもそうですが、トリッキーな作品は設定がかなり翔んでいる分だけ、軸となる主役はかなりしっかりとしていないと、ドラマごと翔んでいってしまうものです。

しかし、そこはジャニーズの中でも“主役型”の俳優である松本潤。緩急をつけた演技で見事に“物語を地に足を着ける”ことに成功しています。
 
「99.9-刑事専門弁護士-」の成功と成長はやはりこの部分が大きかったと思います。
 

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©2021『99.9-THE MOVIE』製作委員会

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