『おそ松さん』でもパロディに!『ゼイリブ』等ジョン・カーペンター監督作、魅力解説!
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『おそ松さん』でもパロディに!『ゼイリブ』等ジョン・カーペンター監督作、魅力解説!
『ザ・フォッグ』:劇場版ドラえもんを思い出す恐怖も?
海辺の村に奇妙な霧が発生し、そこにいる亡霊が村人たちを次々に襲っていくという内容だ。タイトルはそこまで有名ではないが、観てみればなるほど「隠れた名作ホラー」と呼ばれる理由がよくわかる。霧の中でたたずむ亡霊は不気味であるし、灯台にいる女性ラジオDJが物語を大きく動かすファクターになっているのもユニークだ。初めこそバラバラに行動しているかのように思えた登場人物たちが、この異常事態のために関わり出していくという群像劇の面白さもあった。冒頭では、船長のおじいさんがキャンプファイアーで集まった子どもたちに亡霊の話をするという、まるで日本の怪談のような導入になっているのも楽しい。
明確にオマージュを捧げたわけではないだろうが、個人的には霧の中に不気味な何かがいるという恐怖は、『ドラえもん のび太とアニマル惑星』(90)を思い出した。ひょっとすると、直近の大傑作ホラー映画『マリグナント 狂暴な悪夢』(21)も、本作を強く意識していたのかもしれない。
ちなみに、本作は2005年にリメイクされたものの、そちらの評判は芳しくない。このオリジナル版は現在配信サービスでは提供されていないようなので、今回の劇場で観るチャンスをぜひ逃さないでほしい。
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