「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」第2話レビュー:すでに息はぴったり? 強まる一狼と獅郎の絆(※ストーリーネタバレあり)
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鈴木伸之、犬飼貴丈出演の「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」が2022年1月13日より放送スタート。講談社「Palcy」で連載中の薫原好江による同名原作漫画を実写化した作品だ。
公安警察の捜査官・国下一狼(鈴木伸之)が、上司からの命令で暴力団「峰上組」の若頭・英獅郎(犬飼貴丈)を監視し始める。やがて、英獅郎は闇の会員制サロンを運営していることが発覚し……?
本記事では、第2話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」第2話レビュー
手を組んだ一狼と獅郎。さっそく、莉音が残した手帳から手がかりを探し始める。手帳には4人の政治家の名前が書かれていたことなどから、政治的な絡みがある可能性は高い。まずは、政治家たちのそれぞれの接点を探ることから始める。
ギュッと距離感が縮まったように感じるのは気のせい? 一狼が何か企んで契約を持ち込んだ可能性もあるし、獅郎だって一狼をハメるために契約を結んだフリをしている可能性もある……。けれど、お互いの性格からそれはないと判断したんだろうか。
でも、そう判断するのも分かる気がする。多分、2人とも根が善人だ。一狼の善人っぷりはわかるけれど、獅郎もひねくれているようで優しい。
そんな優しさが感じられたのが、一狼が幼馴染の千夏と再会したシーンだ。
自分が行きつけのパティスリーに一狼を連れていった獅郎。そこでスーシェフとして働いていたのが、千夏だった。まさかの再会に喜び、一狼を食事に誘う千夏。獅郎にも一緒にどうかと声をかけ、3人で居酒屋に。
公安と、ヤクザとスーシェフの組み合わせ……すごい。一狼は言葉少なだけれど、獅郎は朗らかだ。余計なことを言わず、ただ見守る。千夏のことを「千夏ちゃん」と呼ぶが、チャラさではなく、親しみのある距離感を醸し出している。
また、獅郎が自身の過去を明かしていく中でも人の良さがわかる。最後に莉音に会った際、きつい言葉を発してしまったことへの後悔、里親に対する愛情と葛藤。しかし、ヤクザ稼業のほうに戻ると、思わず目を覆いたくなるような狂暴性を見せる。
背中いっぱいの入れ墨に「刑務所に入ったときに扱いが変わるから」など理由を淡々と述べる姿を見ていると、狂暴性もまたヤクザでいるための入れ墨と同じなのかもしれない。
ところで2人がどんなふうに恋仲になっていくのか、全く想像がつかなかった。が、本当に、ごく然に恋は始まるのかもしれない。一狼が獅郎の入れ墨の牡丹にそっと触れようとしたシーンが印象的だった。危険な捜査の中で、芽生えた感情をどのように育んでいくのだろう。
そんな中でのおまけシーン。一狼のパンケーキにメープルシロップ?をたっぷりとかける獅郎。嫌がる一狼をおもしろがっているようにしか見えない。さてはツンデレだな、獅郎……!
1話といい、2話といい、恋人同士になったらきっと一狼のほうが振り回されるんだろうけど、いざというときに一狼がキメて獅郎をトリコにしてしまったり? どんなに状況が緊迫してきてもおまけシーンはなくさないでほしい……!
(文:ふくだりょうこ)
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