<有村架純> 映画&ドラマ『前科者』で彼女が演じる「保護司」って?
TV&映画共通キャラに加えて森田剛、磯村隼斗が新規参戦!
他にも、TV版と映画版は共通したキャラクターが数名登場します。
加代が最初に保護司を担当した斉藤みどり(石橋静河/彼女もまたいつもながらに上手い!素晴らしい!)は、加代と全く真逆の勝気でド派手な性格ですが、お互いがお互いを信頼し合っている親友同士になっていることが映画版でも描かれています。
加代の上司ともいえる保護観察官の高松(北村有起哉)は、何年経ってもまだまだ青い彼女を厳しくクールに指導しています(一見いかにもの公務員風ながら、実は優しい人?)。
そして加代がアルバイトしているコンビニの店長・松山(宇野祥平)もまた、保護司の仕事優先の彼女に日頃から悩まされつつ(シフトがかっちり決まっているコンビニのバイトって、急に休みを取ろうとしてもなかなか取りづらかったりするんですよね)、結局は許してしまうお人好しでもあります。
みどりや高松、店長たちとの加代の交流関係も、TV版と映画版でどう違ってどう同じか、片方を見たらもう片方も気になってしまうはず。
また加代手作りの牛丼をはじめ、TV版と映画版共通のアイテムもいろいろ登場するあたりもお楽しみのひとつでしょう。
そして映画版で加代が担当する新たな“前科者”は、職場の同僚を殺した罪で6年の実刑判決を受けていた工藤誠(森田剛)。終始物静かでとても人を殺したとは思えなさそうな誠ではありますが、果たして加代は彼を更生させることができるのか?
TV版では3つのエピソードを通して「罪を犯した者の社会復帰を妨げるものは何なのか?」までもがきっちり掘り下げられていました。
映画版もその点を重視しながら、より映画的な醍醐味を以って人生のシビアな現実の中の悲喜こもごもが綴られていきます。
その点でも今回、誠に扮する森田剛の深みのある存在感も特筆しておくべきでしょう。
さらにもうひとり、映画版では加代の中学時代の同級生で、今は警視庁刑事を務めている滝本が登場しますが、これを演じているのが磯村勇斗!
磯村隼人と有村架純と言えば、彼女の出世作の1本でもあるNHK連続ドラマ小説「ひよっこ」(17)での夫婦役が即思い浮かばれますが、今回はそんな優しいものではない複雑な関係性が描かれていますので、このあたりも「ひよっこ」ファンにはたまらないものがあることでしょう!
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(C)2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会