「鎌倉殿の13人」第3話 徹底解説:挙兵に慎重な佐殿、大義名分を得てGoへ!(※ストーリーネタバレあり)
二度目の挙兵検討(Go! )
そんなある日、佐殿はその後正夢となるような夢を見た。後白河法皇が「一日も早く、わしを救い出せ。 清盛の首をとって、平家を京から追い出すのだ」と自らに助けを求める夢である。
当時の夢は神からのお告げとも考えられており、この夢を見た佐殿は自らの叫び声で飛び起きることに。
(今回はコミカルなシーンが少なそうだと思っていたが、ここは完全に三谷作品のアレだった)
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その頃、三浦義澄が後白河法皇からの密旨を携えて京から北条の館へ。佐殿に仕えている安達盛長にその密旨を渡す。
しかし、三浦義澄も安達盛長も、その場にいた北条時政もこの密旨には懐疑的。とりあえずは安達盛長がそのまま所持することとなった。
そんなある日、街で平家の横暴を説く僧侶が。名前は文覚。宗時が北条の館へ連れていき、佐殿に会わせることになった。
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文覚からの挙兵の誘いもあったが佐殿は応じなかった。彼は今回はちょい出しであったが今後幾度となく登場する人物なので頭の片隅に記憶しておくと良いだろう。
ここまで「挙兵は慎重に」の姿勢を崩さない佐殿だが、義時も政子も「で、どうするの?」という疑問を抱く事態に。
政子に「座して死を待つおつもりですか」に言われるほど。
義時は、木簡に記されている内容から米の量をはかり、民の人数を割り出し挙兵に協力してくれる人数を割り出そうと打診。概算では、伊東と大庭の軍勢に勝る勢力を築けるとも説いた。
※このシーンは今後の義時の頭脳明晰な立ち回りの片鱗としての演出と考えられる。
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しかし、それでも佐殿は慎重だった。
「そんなの絵に描いた餅だ」と言い、大切なのは大義名分だと説いた。後白河法皇から直々の密旨でもあれば…ともこぼし、これに安達盛長は驚愕!
所持していた密旨を渡し、それにより佐殿は遂に挙兵を決意するのだった。
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今回は慎重に慎重に挙兵が検討された回であった。それ故に「これで一気に平家討伐!鎌倉幕府へ進むのか!」と思われる方もいらっしゃると思うが、ここからが大変だ。
今後負け戦も挟み、様々な思案と尽力の元で世が動いていく。第1話と第2話ではあくまでも伊豆半島の小さな話と京を中心とした世は別の話であった。しかし、この第3話を契機に一つのうねりとなっていく。
今後の展開に期待が高まる第3話であった。
(文:柳下修平)
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