映画コラム
『大怪獣のあとしまつ』は本格怪獣特撮映画だった <cinemas short>
『大怪獣のあとしまつ』は本格怪獣特撮映画だった <cinemas short>
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「cinemas short」は、話題の映画やドラマを短く簡潔に紹介する特設コーナー。
今回紹介する映画は『大怪獣のあとしまつ』。
人類を恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然、大きな光に包まれて死んだ。国民は歓喜に沸き、政府は怪獣の死体に「希望」と名付けるなど国全体が安堵に浸る。一方で、河川の上に横たわる巨大な死体は腐敗による体温上昇で徐々に膨張が進み、ガス爆発の危機が迫っていることが判明。爆発が起これば、漏れ出したガスによって周囲が汚染される事態となる。国家崩壊にもつながりかねない終焉へのカウントダウンは始まった……。
『大怪獣のあとしまつ』は本格怪獣特撮映画
どういう気持ちで鑑賞したか
ドラマ「時効警察」シリーズの三木聡監督が怪獣映画!?というあまりにも意外な題材で驚くとともに、もしかしたら変化球として、ちょっとすかしたコメディになるのではないかという不安もありました。
実際鑑賞してみてどうだったか
いい意味で見事に裏切ってくれた、本格怪獣特撮映画でした。
『シン・ゴジラ』以降、本格怪獣特撮映画へのハードルはとても高いものになりましたが、しっかりとそれに挑んでいると言えるでしょう。
『シン・ウルトラマン』のライバル映画になるかもしれないと感じました。
その中でも何が良かったか、推せるか
映画は虚構。怪獣特撮映画なんてその最たるものですが、虚構を成り立たせるのは演じ手、作り手がどれだけ本気に大真面目にやれるかだと思います。
そういう意味では特撮ガチ勢の土屋太鳳を筆頭にメインどころからサブに至るまで、全員が大真面目にこの巨大な虚構を作り上げていたと思います。
どういう人にオススメか
山田涼介、土屋太鳳、濱田岳、オダギリジョーのファンなら必見。
三木聡監督作品ファンも押さえておきたい1本。
怪獣特撮映画としてもシチュエーションコメディとしても良質で、『シン・ウルトラマン』まで待てない人はぜひ!
(文:村松健太郎)
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公開に関する情報
『大怪獣のあとしまつ』2022年2月4日(金)より公開
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(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会