「30までにとうるさくて」“令和の日本版SATC”に共感する「2つ」の魅力
ひとつひとつがぶっ刺さる、共感度120％なフレーズ
サブタイトルや発せられるセリフ、ひとつひとつが見事ぶっ刺さるのも観る人の心を掴んで離さないポイントだ。
まずは、各話のサブタイトルから見ていきたい。
#1：女29歳。人生設計ムズくない？
はい、非常にムズいです。仕事に結婚に趣味にプライベートに、すべてのタイミングをパズルのピースみたいにハメていくなんて無理っす。
#2：レスだけど結婚ってアリ？
これはいつかぶち当たりそうな問題……長く付き合ってて肉体関係も良好なカップル、あまり見たことないよね……。
#3：29歳、産む産まない問題。
もし自分が29歳の時に妊娠したら？仕事はどうする？相手は本当にその人でいいの？……悩み始めたらキリがない。
#4：令和働く女、結局ツラすぎ説
仕事のデキる男はなにをやらかしても安泰、女性ばっかり痛い目にあう…これ、昭和から変わってないじゃん。
サブタイトルに各話の総括と共感性をここまで凝縮できるの、すごすぎ。
他、セリフもなかなかにグサグサくる。
「もう29だし焦るよ……」
「女性の20代はブランドです」
「このままじゃ、ヤバいおばさんになるよ！」
「産休明けの人って元の場所に戻るって言っててもだいたいさり気なく異動になってるじゃないですか。将来設計ムズすぎなんですけど。」
「仕事も子供もって、そんなにわがままかな……」「わがままじゃないよね、男なら」
「どうしてうちらだけさ、強さとか覚悟とか求められんのかな。覚悟なんかしなくても生きられるのっていいですよね」
一言一句聞き逃さずに、「これだ！」というものはぜひメモを取っておいて、女子会の議題にしていただきたい。
女4人、全員土壇場。この先の展開にも目が離せない！
ABEMAオリジナルドラマ「30までにとうるさくて」、地上波ではないのがもったいないくらいには今クールで一番おもしろい。ドラマオタクな著者がここまで言っているくらいなので、間違いない。
海外ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」はもちろんのこと、映画『ずっと独身でいるつもり？』やドラマ「東京女子図鑑」「伊藤くん A to E」「東京タラレバ娘」「来世ではちゃんとします」あたりが好物な方は、沼にハマりすぎて抜け出すのに苦労するかもしれないので、要注意。
セックスのせいで事実上の左遷となってしまう遥、仕事に妊活に励む恭子、転職先の社長との恋の行方が気になる花音、もう人を愛することができなくなってしまうかもしれない詩、4人は一体これからどうなってしまうのか。
毎週木曜日はさっさと仕事を切り上げて、夜22時、パソコン前に缶ビール持って集合！
（文：桐本絵梨花）
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