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2022年02月14日

鬼滅の刃「遊郭編」第11話<最終回>:妓夫太郎と堕姫の本心に泣いた…刀鍛冶の里編アニメ化も決定

鬼滅の刃「遊郭編」第11話<最終回>:妓夫太郎と堕姫の本心に泣いた…刀鍛冶の里編アニメ化も決定


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テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編が2021年12月5日(日)より放送スタート。

劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』、テレビアニメ「無限列車編」を経て、「遊郭編」が放送される。遊郭編は無限列車での任務を終えた炭治郎たちの次なる任務を描く。

本記事では、第11話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

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「鬼滅の刃」遊郭編 第11話「何度生まれ変わっても」レビュー

ついに来てしまった最終回。妓夫太郎と堕姫の頸を同時に斬ったものの、妓夫太郎の身体から最後の血鬼術が放たれ、爆発が起こる。

炭治郎が気づくと、自分は無事で、傍らには禰豆子がいた。善逸も起きたら体中が痛くて足の骨が折れているっぽいと泣いている。だが伊之助が重傷だという。毒で胴体が紫色に腫れあがっており、今からしのぶさんを読んだとしても間に合いそうもない。どうして自分だけ助かったのかと自分を責める炭治郎たが、禰豆子が伊之助の身体に手を当てると炎のようなものが出、毒が消えた。腹減ったという伊之助に、泣きながらよかったと抱きついて気持ち悪がられる炭治郎。よかった。

宇髄さんの傍らでは3人の妻たちが泣いていた。毒がまわり、もう助かりそうもない。最期の言葉を残そうと話し始めるが、大声で泣きわめく須磨にまきをがキレ、大声で喧嘩を始めて宇髄さんが心の中で「嘘だろ? 何も言い残せずに死ぬのか俺」「言い残せる余裕あったのにマジかよ」と心の中で思うシーンは笑う。ものすごいギャグ顔だし。



そこに禰豆子がやってきて、伊之助と同様に毒を炎で飛ばすのだが、いきなり宇髄さんに火を付けられたと思った須磨が「いくらなんでも早いです火葬が」 「まだ死んでないのにもう焼くなんて!」と縁起でもないツッコミを入れるのも笑っちゃいけないのに笑ってしまいそう。左目と左腕は戻らないけど、宇髄さんが生きててよかった……。

見届けないと安心できないと、妓夫太郎と堕姫を探しに行く炭治郎と禰豆子。原作だとそこまで気にしていなかったけど、負傷した炭治郎を禰豆子が結構な距離おぶって移動していて、力持ち……! と思った。

言い争う声が聞こえるほうに行くと、妓夫太郎と堕姫が罵り合っていた。ヒートアップして、「アンタみたいに醜い奴がアタシの兄妹なわけないわ!!」という堕姫に「お前さえいなけりゃ俺の人生はもっと違ってた」「お前なんか生まれてこなけりゃ良かっ…」と言いそうになる妓夫太郎の口を、炭治郎がふさぐ。

「嘘だよ」「本当はそんなこと思ってないよ、全部嘘だよ」「仲良くしよう、この世でたった二人の兄妹なんだから」と言う。「君たちのしたことは誰も許してくれない」「殺してきたたくさんの人に恨まれ憎まれて罵倒される、味方してくれる人なんていない」「だからせめて二人だけはお互いを罵り合ったら駄目だ」

2人のしたことにあんなに怒っていたのに、ここで心を割ける炭治郎はすごいと思った。罵り合っているところで「最後の最後に仲間割れなんて愚かだな」とか「心が醜いな」と思ってしまっていたが、炭治郎のこの言葉がなければ、この後の展開もなかった。

悔しいよと泣き出し、最期はお兄ちゃんと叫びながら消えていった堕姫に「梅!」と叫んだ妓夫太郎。堕姫は人間のとき、梅という名前だった。

ここからの回想、漫画でもつらかったが色がつくとよりつらい。遊郭で生まれ、醜く汚かったためにひどい扱いを受けていた妓夫太郎がより不憫だった。美しい梅が生まれてから自分の人生が変わったという妓夫太郎。自分が喧嘩に強いことにも気づき、金の取り立ての仕事をし、二人で身を寄せ合って生きていた。

だが梅は客である侍の目を簪で突いて失明させた報復に、縛られて生きたまま焼かれ、妓夫太郎が仕事から帰ると丸焦げになっていた。原作にはなかった描写で、帰ったら梅と食べようと思っていたであろう食べ物が悲しかった。ぼう然としているところ後ろから切り付けられた。借金取りとして雇っていた女将が侍に頼んだのだった。

2人を殺し、梅を抱いてさまようが、とうとう力尽きて雪が降る中倒れる。「どうしてだ? “禍福は糾える縄の如し”だろ。いいことも悪いこともかわるがわる来いよ」という言葉が切ない。



そこにやってきたのが当時の上弦の陸。で、出た~!! 後にいろいろなことが明かされるこの鬼は、原作を読んでいるファンの間で誰が声優をやるか? という予想が話題になっていた。予想の中でも声が多かった宮野真守さんだった、今後の出番も楽しみ……!

自分が鬼になったことは後悔していない、何度生まれ変わっても鬼になっただろうと思う妓夫太郎。でも梅は、自分が育てたからああいう性格になったが、染まりやすくて素直な性格だから違う人生もあったのではないか、と思っていた。真っ当な店にいたら真っ当な花魁に、普通の親元に生まれていたなら普通に、良家に生まれていたなら上品な娘に……。

「俺の唯一の心残りは お前だったなあ」

この言葉でもう妓夫太郎が梅をどんなに思っていたかがわかって、展開を知っていても涙が止まらなかったる。アニメでより鮮やかに色づいた「もし梅が違う境遇に生まれていたら」がつらい。



鬼滅に時折出てくる「そうなっていたかもしれないが得られなかった未来」の描写はまぶしくて愛おしくて、実際は得られなかったものだから悲しい。

あの世らしきところで梅に声をかけられさっき言ったことなんか本当に思ってない、ごめんなさいと言われるが、もうお前とは兄妹でも何でもない、俺とは違う明るい方へ行けと突き放す妓夫太郎。でも梅は泣きながらおぶさってきた。

「何回生まれ変わっても、アタシはお兄ちゃんの妹になる絶対に!!」「ひどいひどい、約束したの覚えてないの!?」そう言われて思い出したのは、人間だったとき二人で身を寄せ合い交わした約束。

「俺たちは二人なら最強だ」
「約束する、ずっと一緒だ。絶対離れない」
「ほらもう何も怖くないだろ?」



梅(堕姫)、わがままで性格悪いと思ってたけど、お兄ちゃんと約束したことをずっと覚えてたんだ……。梅を背負って地獄の炎の中に進んでいく妓夫太郎。このシーンの炎、アニメだと迫力がすごかった。

2人の回想とあの世でのシーン、原作を改めて読み返していたのにアニメであらめて見てめちゃくちゃ泣いてしまった。炭治郎のおかげで最後に仲直りできたのがせめてもの救いかな。ちなみにアニメでは描かれなかったが、ファンブック(2のほう)によると、梅が侍の目を刺したのは妓夫太郎を侮辱されたからなのだ……。

負傷はすごかったけど、炭治郎たちが抱き合って喜んでいたように、みんな生きていて本当によかった。

鮮やかで華やかで毒々しさもあった遊郭編、とても好きだった。宇髄さんはかっこよかったし、炭治郎たちの成長もすごかった。

そして刀鍛冶の里編TVアニメ化も決定! 続報が待ち遠しい。


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「鬼滅の刃」遊郭編 第11話「何度生まれ変わっても」ストーリー



宇髄が妓夫太郎の血鬼術をすべて弾き、炭治郎が顎を貫かれながらも妓夫太郎の頸を斬り落とす。善逸と伊之助も、満身創痍のなか堕姫の頸を断ち、ついに二体の頸を同時に斬ることに成功する。死闘の果てに上弦の陸を倒したかに思えたその時、妓夫太郎の血鬼術が放たれ……。

(文:ぐみ)

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©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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