「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」第6話レビュー:迫る真相……が、最悪の相手を敵に回した?(※ストーリーネタバレあり)
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鈴木伸之、犬飼貴丈出演の「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」が2022年1月13日より放送スタート。講談社「Palcy」で連載中の薫原好江による同名原作漫画を実写化した作品だ。
公安警察の捜査官・国下一狼(鈴木伸之)が、上司からの命令で暴力団「峰上組」の若頭・英獅郎(犬飼貴丈)を監視し始める。やがて、英獅郎は闇の会員制サロンを運営していることが発覚し……?
本記事では、第6話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」第6話レビュー
追い詰めているのか、追い詰められているのか。事件のカギを握る4人の政治家の子どもたちが次々と亡くなったり、行方が分からなくなる。東京テトラビル爆破事件に関わった人間の身に起こる異変。事件の真相に迫りつつあるように感じられるが……。
そんな中、一狼(鈴木伸之)は爆破事件の犯人とされている死刑囚の野々村(眞島秀和)の面会に行く。しかし、野々村は何も語らない。
生きることも何もかも諦めたような、独特の雰囲気を放つ野々村が印象的。眞島秀和というと、個人的にはパリッとしたおしゃれな男性のイメージが強かったのでちょっと衝撃である。
一狼を前にして、野々村は何も語ろうとしない。しかし、何か隠している。そう獅郎(犬飼貴丈)に漏らす一狼。終始、一狼を心配している獅郎。自分の両親を殺した可能性がある野々村と対面したときに一狼の心を気遣っているし、野々村から何も聞けなかった、という一狼のこともポジティブに励ます。
が、一狼は獅郎の優しさに気がついていながらも、前向きになれない。一狼、世話焼きな面はあるけど、自分が優しくされることに慣れていないし、素直じゃない。獅郎の優しさに対して、ツンとしてしまうところがあるからもどかしい。
そんな一狼のために、そして自分が慕っていた野々村の無実を証明するために、獅郎も動き出す。
野々村には借金があったこと、自分が世話になった施設のために金を工面しようとしていたことが分かる。そこから、野々村は何者かによって爆破事件の犯人の汚名をかぶったのではないか、と推測。
自分がお世話になった施設のために犯罪者となり、死刑判決が下され、肝心の施設は経営がたちゆかなくなり、閉鎖。あまりにも不憫である。しかし、これで爆破事件の真相にまた1歩近づいたと言えるだろう。
一方、入院中の息子・匡(吉村界人)の元を訪れる大須総理大臣(板尾創路)。匡が身を隠すように入院していることから、なにがあったのかと問いただす。
匡は嗅ぎまわっている奴らがいるから、そいつらを始末しようと思っただけだ、と一狼と獅郎が写った写真を見せる。顔色が変わる大須総理大臣。そりゃあそうだ。自分の愛人である獅郎が関わっているのだから(というか、愛人関係になる前に本人の詳細について調べたりしないのだろうか)。
結果、獅郎たちは大須を敵に回すことに……つまり、彼らは総理大臣に命を狙われる立場になったわけだ。ふたりに危機が迫っている。
(文:ふくだりょうこ)
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