「となりのチカラ」第4話レビュー:今週のチカラも気づいたら世話を焼く すれ違う母と娘の心を繋ぐ(※ストーリーネタバレあり)
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松本潤主演、木曜ドラマ「となりのチカラ」が2022年1月20日より放送スタート。
東京のとあるマンションに引っ越してきた家族。夫のチカラ(松本潤)、妻の灯(上戸彩)、娘の愛理(鎌田英怜奈)、息子の高太郎(大平洋介)が、ちょっと不思議な隣人が住むマンションにおいて、さまざまなドタバタ劇に巻き込まれていく。
本記事では、第4話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「となりのチカラ」第4話レビュー
隣の家族の事情に首をつっこんだところから始まり、上の階の孫とおばあちゃんの拠り所になり、日本で暮らすベトナム人女性を助け……。怪しまれたり、失敗することもありながらも、少しずつマンションの住人たちとの交流を深めていく中越チカラ(松本潤)。今回は中越家のお隣に暮らす道尾頼子(松嶋菜々子)の事情に首を突っ込む。占いにハマッているという頼子は、とうとう怪しげな水をマンションの住民たちに売りつけ始め、不審がられることに。
チカラたちも頼子の部屋に招かれて水を勧められるが、偶然、頼子の息子という人物が訊ねてきたこともあり、難を逃れる。しかし、チカラはその息子のことが気になって……。
実は、頼子は娘の美園(成海璃子)と絶縁状態だとわかる。ふたりとも「絶対に会わない!」と断言。チカラはふたりをうまい具合に引き合わせるが、怒鳴り合ってケンカ別れの状態に。事態は最悪……だが、灯(上戸彩)のアシストもあり、再びふたりは話をすることになる。
すでに両親を亡くしているチカラ。もっと話したいこともあったし、してあげたいこともあった。両親もきっとそうだろう。なのに、互いに生きているにも関わらず、絶縁しているなんて贅沢な話だとチカラは頼子たちに向かって訴える。
頼子の家も複雑だ。頼子の息子はいじめを苦にして自殺。意気消沈する頼子を美園も不憫に思ったのだろう。頼子の期待に応えようと頑張るが、しまいには自己主張ができなくなってしまう。頼子は良かれと思ってやっているのだろうが、過干渉気味なところがある。そんな親にストレスを感じる子どもは少なくない。
美園としては、そんな頼子を嫌いになれず、どこかで慕う気持ちがあったし、頼子も改善しようという気持ちが芽生えた。だから、今回は丸く収まったのだろう。似たようなケースでも、更に状況が悪い可能性はある。詳しく知らないのにおせっかいを焼くのは危険。だけど、仲直りに第三者が作るきっかけは大切で……。毎度、チカラは危うい橋を渡っているような状態なのかもしれない。
今回、チカラが「世界中の人が隣にいる人を家族のように思える時代が来たらどんなに良いだろう」と言っていた。チカラはおせっかいなどではなく、本当にその気持ちだけで行動しているのだろう(その分、娘と妻のケンカの理由には気づかないけど!)。
ただの理想論かもしれない。でも、隣の人だけにでも優しくできれば、きっと変わっていくものもあるのだろう、と思わずにはいられない。
(文:ふくだりょうこ)
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