「ミステリと言う勿れ」第8話レビュー:アイビーハウス編突入!愛する妻の謎の不審死を追う(※ストーリーネタバレあり)
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菅田将暉が主演、伊藤沙莉や門脇麦など豪華俳優陣が脇を固める新月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」が2022年1月10日(成人の日)より放送スタート。
物事を深く考える癖があり、特徴的なヘアスタイルが印象に残る、土日のカレー作りが趣味な大学生・久能整(菅田将暉)。身に覚えのない容疑を着せられたり、バスジャックに巻き込まれたりと、何かと事件に巻き込まれやすい性質である。
本記事では、第8話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「ミステリと言う勿れ」第8話レビュー
今話からアイビーハウス編へ突入。整(菅田将暉)の通う大学の教授である天達(鈴木浩介)が、高校の同級生と集まってミステリー会を開くという。友人の一人が所有する別荘=アイビーハウスにて、謎解き会をするついでに親睦を深めているらしい。
バイトとして手伝いに来てほしい、と天達から依頼された整。天達と整は、単なる教授と教え子の関係性を越え、天達の妻・喜和(水川あさみ)を介して交流してきた仲だ。承諾した整に対し、天達はとなる課題を出す。
「集まった人の中で、一人だけ嘘をつく人がいるだろうから、見ていてほしい」
このミステリー会には風呂光(伊藤沙莉)も参加することになるが、彼女に対しても天達は似たような課題を出していた。「一人だけ嘘をつかない人を見抜いてほしい」……果たして、天達が二人に課題を出した真意とは?
ミステリー会が催される別荘・アイビーハウスには、天達の友人である橘高(佐々木蔵之介)と蔦(池内万作)、そして蔦の知り合いだというデラさん(田口浩正)&パンさん(渋谷謙人)コンビが。参加者は、天達・整・風呂光を加えた計7人になる。
さっそく開始されるミステリー会。蔦(通称・アイビー)から出された問題を、以下に要約する。
・5年前、この別荘のバルコニーから一人の女性が転落死した
・その女性は前オーナーの妻である
・二人は常に一緒に行動し、仲睦まじい夫婦だった
・妻が自殺する理由は思い当たらず、遺書もなかったため事故死として処理された
アイビーは、別荘内にあるヒントを自由に探し、妻を殺害した真犯人を見つけてほしいと告げる。当初、この事件は本当にあった出来事であると見られていた。地下書庫に置かれていた手紙や新聞記事の類から、整と風呂光がそう推理したのだ。
しかし、これは作り話であることが判明。あくまでもミステリー会の謎解き問題として、蔦が考えたもの。部屋中に散りばめたヒントも、彼によるものだという。
いったんは和みかけた場の空気を制するように、待ったをかけたのが橘高だ。
5年前にこのアイビーハウスで女性が亡くなったこと自体は真実であるという。そして、その女性こそが天達の妻・喜和だった。
心理カウンセラーだった彼女は、とある患者に執拗につきまとわれ、身の危険を感じていた。アイビーハウスに匿っていたところ、なぜかストーカー自身に居場所が知られてしまい、悲しい事件が起こってしまう。
喜和、そしてストーカーも一緒に暖炉の前で息絶えていた。火に夾竹桃がくべられており、その煙が充満していたとみられる。夾竹桃には毒性があり、煙突は”たまたま”詰まっていたらしい。
慕っていた喜和が亡くなったのが、このアイビーハウスだと知ったことで、打ちのめされる整。ストーカーにつけまわされ、殺されてしまったなんて……なかなか受け止められないだろう。
どこかで止めることはできなかったのか。彼女を救うことはできなかったのか。
さて、筆者は原作を読んでいるため、この事件の真犯人を知っている。知っている上で見ても、このドラマは格段に面白い。絶妙に伏線が隠されている。種明かしのステップに向けて、華麗なる準備はもうすでに終わっている。
真犯人が判明するのは次回に持ち越しだ。あなたの推理は当たっているだろうか?
(文:北村有)
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