ときめきが減ってモヤモヤ……好きの感情は維持できるの?<映画でお悩み相談>
ときめきが減ってモヤモヤ……好きの感情は維持できるの?<映画でお悩み相談>
悩める皆様、映画を観ればそのお悩みは解決できるかもしれません。
このコーナーでは映画ソムリエの東 紗友美と映画好きタレントの加藤るみがストレス社会を生きるみなさんのお悩みにお答えしながら、同時に厳選した“人生に効く映画”も処方するという、一粒で二度美味しい(?)そんな連載をお届けします。
ズバッと優しくモノ申す20代の加藤、30代の東からのメッセージとともに映画との出逢いを見つけてくれたら嬉しいです。
連載第7回目のお悩みは……?
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今月の質問・お悩み
付き合った期間が長く、お互いときめきが減って悩んでいます。
どうしたら、好きの感情を維持できるのでしょうか?
(30代前半 男性)
Sayumi’s ANSER
A. 変化していく“スキ”の気持ちを、楽しんで!
長く一緒にいれば、反比例してキュンが減少するのは当然です。
ドキドキと安心感ってそもそも“対の感情”なので、両立するのは難しいと思います。
ときめきのあるドキドキした生活に憧れもありますが、私だったずっとその状態を続けるのはそれはそれでしんどい気がします。
感情も変化していくものなので、ときめきがなくなることを悪いことだと思わなくていいと思います。
大事なのは、自分たちが置かれている状況に納得しているかどうかです。
そもそも自分が納得して「これが幸せ!」って言えるのなら、何も気にする必要はありません。
たとえば「家族として大切」という意識がお互いにあれば(ここ大事!)、そんなに問題ない気もするんですが、どうでしょうか?
Sayumi's シネマアンサー『あなた、その川を渡らないで』
“結婚生活の方向性”が決まる、結婚76年目夫婦の感涙ドキュメンタリー
結婚76年目、仲むつまじく暮らす老夫婦の姿を描いた韓国発の感涙必至のドキュメンタリーです。韓国の田舎のやまあいの村に暮らす98歳と89歳の夫婦を15ヶ月にわたり取材し、おそろいの服で手をつないで出掛けるなどの仲のいい暮らしぶりの一方、弱ってくる体の具合や2人を心配しあう様子などありのままの日常に迫ります。
韓国ドキュメンタリー映画史上最高となる480万人を動員しました。
お互いをどこまでも思いやり、愛情あふれる老夫婦の姿はひたすら涙を誘うので予告編動画だけでもまずは観て!
民族衣装を着ている可愛らしい老夫婦は日常的に手をつないでいます。これ、2人の習慣なんです。習慣って大事!!ステキですよね。
そして、グッときたのは庭掃除するおばあちゃんにつんできた黄色いお花を花束にして渡すおじいちゃん。おばあちゃんは「この方がハンサムよ」とおじいちゃんに。おじいちゃんは「可愛くなったね」とおばあちゃんに。お互いにその花を頭に飾り合います。
なんてステキな世界線……!
(C)2014 ARGUS FILM ALL RIGHTS RESERVED.
ドキュメンタリーとして本物の愛情シーンに溢れている日常を眺めていると、どんな方向性の夫婦を目指すのか、自分なりの答えが出てくるはずです。そして、夫婦で人生を楽しく紡いでいくヒントも満載です!
タイトルから薄々感じ取れますが、生と死の物語でもある本作。生きている間に大事な人とたくさんおしゃべりして、気持ちを通い合わせようと思えてきます。
どんなナイーブな話題でもちゃんと相手と向き合おうという心持ちになれますよ。
Rumi’s ANSER
A.目に映る“自分”を変えてみて!
一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、お互いに慣れて飽きがきてしまうのは、人間として仕方ないことだと思います。
色んな種類がある“慣れ”の中でも、まずは目に映る慣れを改善してみるのがおすすめです。
そう、見た目です。
やはり異性としてのドキドキを保つためには、見た目はとっっても大事だと思うんですよ。
自分の教訓としても書き記しておきますが、付き合った当初は当たり前のように気を遣っていたのに、だんだんフェードアウトするようにできなくなったことってありませんか?
たとえば私の場合、自分のメガネ姿があまり好きではないので、夫と付き合った当初はメガネ姿を見られないようにしていました。ところがふと考えてみたら、今は堂々とメガネ姿で過ごしている時も……(笑)
些細なことかもしれませんが、一緒にいればいるほど、相手の目に映る自分について無頓着になってしまいますよね。
一方で、私はときめきには少しの居心地の悪さも必要なのかな、と思っています。相手に求めるだけではなく、自分も気を遣って、少し努力してみることで関係性は変わってくるんだと思います。
諦めずに頑張りましょう!押忍!
Rumi's シネマアンサー『ラブ・アゲイン』
魂の伴侶を取り戻せ!豪華キャストと秀逸な脚本で魅せる名作ラブコメ。
単純なタイトルとチープなジャケ写からは想像がつかないくらい、傑作の『ラブ・アゲイン』。
ラフな気持ちで観れるのに、しっかり感動できるラブコメです。
妻の浮気が発覚した40代男が一念発起。
“サレ夫”になったことにより、妻を取り戻す為の本気の男磨きが始まる……という、ドタバタ劇です。
ドタバタ劇でありながら、本当の愛とは何なのか?気付きを与えてくれる真っ直ぐなメッセージが込められた物語となっています。
サレ夫を演じるのは、冴えない男のイメージがぴったりハマる、スティーヴ・カレル。
そんな彼に男磨きの手伝いをする超プレイボーイの役を演じるのが、ライアン・ゴズリング。
対照的なふたりの男が本当の愛を見つけていく姿は、諦めないことの大切さを教えてくれます。
ライアン・ゴズリングのフォトショ加工したような肉体美や色男っぷりには、誰もが憧れてしまいます。
そして、後半30分はアメリカンラブコメらしい修羅場のカオス展開になるんですが、ラストはほっこりハッピーエンドで終われるのが超気持ち良い。散りばめられた伏線が繋がる瞬間は大爆笑です。
恋人と一緒に観たら、きっと“出会った頃”を思い出したくなるはず!
今月のお悩みと回答、いかがでしたか?
私たちのアンサーが、少しでも力になれたら嬉しいです。この連載では、“仕事"や“恋愛"、“人生"といった、お悩みを募集しております。
心のモヤモヤをスッキリしたいみなさん。ぜひ、私たちにご相談くださいね。映画とともに、人生をもっと素敵に!
(文:東 紗友美&加藤るみ)
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