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お笑い

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2022年04月02日

​​ぼる塾・田辺さんの魅力:「好き」に真っ直ぐなひたむきさ

​​ぼる塾・田辺さんの魅力:「好き」に真っ直ぐなひたむきさ


田辺さんの魅力1. 「好き」に一直線!軸のブレないオタク力

田辺さんの魅力として一番に語りたいのは、「ブレないオタク力」だ。

キャビンアテンダントを目指して短大の英語科に進んだものの「筆記はいけるけど会話がダメ」と気づき断念。その後、某テーマパークの土産店でアルバイトをしたり、27歳の頃にとつぜん益若つばさに憧れて渋谷のギャルになったり、29歳でNSCに入ったりと、田辺さんの経歴はなかなかぶっ飛んでいる。

そんな彼女がアニメオタクになったのは27歳の頃。友人から勧められた「薄桜鬼」に夢中になり、それ以来、オタクの聖地・アニメイト池袋本店(2022年現在は改装工事中)の常連となった。2022年現在も彼女は、人気アニメ「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」「名探偵コナン」のファンを公言している。

そして、ぼる塾ファンの方にとってはお馴染みだが、田辺さんはジャニーズグループKAT-TUNのメンバー・亀梨和也の大ファンであることでも有名。2022年3月16日に最終回を迎えたバラエティ番組「今夜くらべてみました」内のコーナー「タナバーイーツ」で対面を果たしている。

振り返ってみると、田辺さんの人生は”好き”を軸に構成されている。

英語が好きだからキャビンアテンダントを目指したし、某テーマパークが好きだから土産店でアルバイトをした。渋谷のギャルになったのも益若つばさへの”好き”が溢れたからだし、アニメ好きやスイーツ好きもしっかり仕事に繋がっている。

これほどまでに、自分の”好き”に一直線な人はいない。大人になるにつれ、どうしても個人の「好き・嫌い」では測れない物差しで、何かを選択しなければならないときもある。

しかし、田辺さんはブレない。そんな猪突猛進っぷりに、痺れてしまう。

田辺さんの魅力2. 確実に夢を叶えにいく行動力

夢は「持つ」ものではなく「叶える」もの。田辺さんのこれまでの経歴や現在の活躍っぷりを見ていると、自然とそんなふうに思える。

キャビンアテンダントになる夢は叶わなかったものの、英語を極めるために短大英語科へ進む行動力を見せている。それに「某テーマパークが好きだから」といった理由だけで、実際に土産店でアルバイトをする人がどれくらいいるだろうか。

そして、田辺さんが「益若つばさに憧れて」渋谷のギャルになったのは27歳の頃だ。年齢のことを考えて諦めてしまう場合が多数派だろう。ましてや、ほんとうに109の店員になろうとして仕事を辞めてしまったというのだから驚きだ(結局、年齢制限があって店員にはなれなかったオチも田辺さんらしい)。

韓国ドラマにハマり、約1年の独学で韓国語検定を取得したのもすごい。しかし、なんといっても驚愕なのは、田辺さんが芸人を志してNSCに入ったきっかけである。

それはなんと、たまたま遭遇した手相占い芸人・島田秀平に手相を見てもらい「人を幸せにする、人気者になる」と言われたから、なのだとか。

祖父や弟にお金を借りて渋谷に繰り出していた、当時の田辺さん。これから自分は何をして生きていくのか、どんな道が合っているのかーー自分でも決めあぐねているタイミングで、突如降ってきた「人気者」のキーワード。

これを聞いた瞬間に芸人になることを決意し、29歳でNSCに入ったというのだから、すごい。ぼる塾として世に知られるまでには約10年の時が流れているが、下積み時代を支えたのも、持ち前の「夢を叶える行動力」があったからに違いない。

田辺さんの魅力3. もはや「良い女ですね〜」はフリじゃない!

ぼる塾の漫才動画や出演番組を視聴し、田辺さんのインタビュー記事やスイーツ本・「あんた、食べてみな! ぼる塾 田辺のスイーツ天国」を読み漁るなかで、筆者はとある事実に気づいた。

漫才のフリとして使われている、あんりが言う「ほんとうに田辺さんって、良い女ですね〜」は、もはやフリでもなんでもない。まさに”ほんとうのこと”を言っているだけに過ぎない。そうとしか聞こえなくなってくるのである。

田辺さんの良い女っぷりを解説するため、彼女を一躍有名にしたワード「まあね〜」にまつわるエピソードをご紹介しよう。

実は「まあね〜」というギャグは、田辺さん考案ではない。現在は育休中であるぼる塾のメンバー・酒寄がきっかけで生み出された言葉だ。

まだ酒寄と田辺さんがお笑いコンビ「猫塾」として活動していた頃、代々木公園でネタ合わせをしている最中に「まあね〜」は生まれた。「人に褒められたときって何て返事をしたらいいんだろう?」と疑問を呈した田辺さんに対し、酒寄が「まあね〜でいいんじゃない?」と返したのだ。

田辺さんは最初こそ「まあね〜って、それでいいの?」とさらに疑問が増したという。しかし、ネタに組み込んだことで繰り返し「まあね〜」を口にするようになり、少しずつ考え方が変化していった。自分のことを褒められて「そんなこと……」と否定する必要はないのだ、と。

その価値観は、田辺さんのTwitterアカウントにある固定ツイートにも表れている。


田辺さんの在り方をテレビ番組等で見ていると、自分を卑下したところがまったくない。たとえ笑い目的であったとしても、容姿をいじられたらしっかり「やだ〜!」「そんなことない!」と否定している。

男女に限らず、容姿など持って生まれたものをイジられたら、しっかり否定していい。そして、褒められたら手放しで「まあね〜!」と受け入れていい。

これまで褒められることに慣れてこなかった全人類。もしも照れくさかったら、田辺さんのように「まあね〜」と受け入れればいいのだ。自分も相手も嫌な気持ちにならない、最高の優しさワードである。

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