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2022年04月25日

「金田一少年の事件簿」第1話レビュー:道枝駿佑の「一(はじめ)感」、細田佳央太と岩﨑大昇の演技にも注目!

「金田一少年の事件簿」第1話レビュー:道枝駿佑の「一(はじめ)感」、細田佳央太と岩﨑大昇の演技にも注目!


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1995年の初放送以来、幅広い世代の支持を得続けている謎解きミステリードラマの金字塔「金田一少年の事件簿」。週刊少年マガジン(講談社)で連載された原作は、世界(12か国)累計で1億を超える発行部数を誇るメガヒット作。2022年に30周年を迎えた。

新シリーズは、選りすぐりのエピソードを現代の視点で再構築。主役は道枝駿佑(なにわ男子)。堂本剛(1995年/1996年)、松本潤(2001年)、亀梨和也(2005年)、山田涼介(2013年/2014年)と繋がれてきたバトンを受け取り5代目金田一一(はじめ)を襲名する。

本記事では、第1話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「金田一少年の事件簿」第1話レビュー

5度目のドラマ化となる「金田一少年の事件簿」、今回一は道枝駿佑、美雪役は上白石萌歌。初回となる第1回は学園七不思議殺人事件。七つ目の謎の真相を知ると「放課後の魔術師」に呪い殺されるという伝説になぞらえた殺人の真相に迫る。

正直に言うと、観る前は「道枝くん、一ちゃんにしてはちょっと綺麗でシュッとしすぎてるかも?」と思ったが、実際に作品を観るとそこまで違和感がなかった。ちょっと可愛すぎるかなと思う瞬間はあるものの、普段マイペースだけど事件のことになるとキリッとする感じはよく出ていた。今後どんな一ちゃんを観られるのか楽しみ!

長らく親しまれている作品だが、現代に合わせてアレンジされているため、古さは感じなかった。また事件の進行の一方で登場人物同士の人間関係なども描かれており、事件ものという以外の部分でも楽しめた。

特に印象的だったのは、高校生ながら推理作家として活躍する真壁誠を演じていた細田佳央太。「ドラゴン桜」「恋です!」「もしも、イケメンだけの高校があったら」などではどちらかというと素直で真っ直ぐな役の印象が強かったので、上から目線のかなり嫌なやつで印象の差にびっくりした。顔はもちろん彼の顔なのだが、雰囲気が違いすぎてしばらくわからなかったくらいだ。

後に真壁の小説は後輩の佐木(岩﨑大昇)に無理やり書かせていたとわかるのだが、佐木も原作のイメージに近かった。昨年のドラマ「ザ・ハイスクール ヒーローズ」では「秘密戦隊ゴレンジャー」をこよなく愛する熱血キャラを演じていたが、印象が全然違う。彼が演じた別の作品もチェックしたくなった。

佐木の役どころにちなんでYouTubeで「佐木カメラ」も配信中。第1回は道枝・上白石へのインタビュー。今後も続くようなので、こちらも楽しみだ。

美雪が所属するミステリー研究会で七不思議について調べたのをきっかけに起こり、2人の生徒が殺され美雪も大けがを負った殺人事件。真相は物理教師の的場(光石研)が自分の関わった過去の事件を隠すために起こしたのだった。

10年前に殺した女生徒・青山ちひろの遺体を壁に塗りこめたのを隠すため、その女生徒を殺したのは以前いた建設会社が関わった作業員6人の遺体を旧校舎下に埋めた事件がバレたからだった。その理由で何人も殺してしまったなんて、あまりにも身勝手だ。「青山くん許してくれ」と言っていたが、いや許せるわけないだろと心の中でつぶやいてしまった。

ただ的場も極悪人なわけではなく、工事現場では孫のために働いているという人の罪を自分がかぶろうとしたやさしさを持っていた。会社がそれを隠蔽し、的場を旧校舎の番の意味も込めて教師になれるよう融通したという経緯があって隠さねばならなかったのだ。何かもっと違う道はなかったのかと思ってしまう。

うーんでも、生徒との穏やかな時間に感謝していると言っているのにその生徒を身勝手な理由で殺したのか? と思うのでやっぱり駄目だな。青山ちひろを殺そうとして首を絞めた瞬間の顔が怖すぎた。

次回は聖恋島殺人事件。事件の描かれ方はもちろん、それぞれの演技にも引き続き注目したい。

(文:ぐみ)

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