アニメ「呪術廻戦」第12話:「なんで?」叶わなかった未来がつらい
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テレビアニメ「呪術廻戦」第1期が2022年4月3日(日)より放送スタート。
『劇場版 呪術廻戦 0』は大ヒットし、2023年にはテレビアニメ第2期の放送が予定されている。
本記事では、第12話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。
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「呪術廻戦」呪胎戴天編 第12話「いつかの君へ」レビュー
真人にたきつけられ、母・凪を殺された復讐をしようと高校で事件を起こした順平。止めようとする虎杖に「引っこんでろよ、呪術師」と冷たい表情で言う。
しばらく争いが続いたが、「オマエはただ、自分が自分が正しいって思いたいだけだろ」「人の心がまやかしなんて、あの人(順平の母・凪)の前で言えんのかよ!!」と虎杖に言われ、「母さんも僕も人の心に呪われたって言うのか」と言う順平は元の順平のような顔をして泣いていた。「もう何が正しくて何が間違っているのかも…」と虎杖に攻撃を続けるが、虎杖は避けなかった。
「ごめん、何も知らないのに偉そうなこと言った。何があったか話してくれ
。俺はもう絶対に順平を呪ったりしない、だから…!!」と言われた順平は、母親が呪いに殺されたことを話した。
「純平、高専に来いよ」「一緒に戦おう」
そうか、順平はここで仲間になるのか……そう思った。いい考えだと思った。
でも、そんな2人のそばに真人がきた。
頼むから逃げてくれと言う虎杖に、順平は「真人さんは悪い人じゃ……」と言いかけ、彼が「人間」にした仕打ちを思い浮かべるのだった。
時すでに遅し、順平の背後にまわった真人は
「順平って君が馬鹿にしている人間の、その次位には馬鹿だから」
「だから死ぬんだよ」
そう言って順平の形を変えた。
虎杖は宿儺に自分はどうなってもいいが順平を助けてくれと頼むが、宿儺は断る。虎杖をあざ笑う宿儺と真人。は、腹立つ~!!! すんごい腹立つ顔で震える。
「あぁそうかコイツらはどこまでいっても”呪い”なんだ」と真顔になる虎杖。
見る影もなくなってしまった順平は、虎杖にすがりついて
「ゆ…うじ…な…んで?」と言い、息絶えた。
つ、つらすぎる……漫画ではこの話の扉絵になっている、虎杖と伏黒と野薔薇と高専の制服を着た順平が4人で楽し気に一緒にいるカットをここで流すの、余計つらい。
そもそも、アニメのOP最後のほうの高専メンバーでお花見をしているシーンに順平はいるのだ。だからアニメから観た勢はさっきのシーンで仲間になるかと思うじゃん……なぜここに順平を入れたあァ!! と問いただしたくなる。鬼畜の所業としか思えない(アニメ全体は本当に素晴らしくて大好きです、ありがとうございます)。
しかし、OPも4人のカットも「叶わなかった、叶うかもしれなかった未来」で本当につらい。いろんなことの順番が少し違ったら。こんな未来もあったのかもしれないと思うとしんどい。
真人は腹を抱えて涙を流して笑っている。さっき虎杖も言ってたけど、こいつ人間じゃないもんな。でもほんと許せねぇ……。
虎杖も、おそらくここまでで過去最高に怒っていた。
「今まで俺の口から出た言葉は全て嘘だったんじゃないかと思えるくらい、腹の底から出た本音……ブッ殺してやる」
こんな風に主人公が大切な人を殺されて怒りにふるえるシーンというのはよくあるが、セリフ前半の「~腹の底から出た本音」のところが個人的にはあまり聞いたことのないパターンで印象的だった。
さらに白黒に目だけうっすら赤い独特なアニメーションといい音楽といい、めちゃくちゃかっこよかった。
宿儺を引き入れることが目的な真人は虎杖を追い詰めるが、宿儺を出そうと触れた瞬間、宿儺が「俺の魂に触れるか」「共に腹の底から小僧を嗤った仲だ」「一度は許す、二度はない」「分を弁えろ、痴れ者が」と言い、真人がひるむ。宿儺、好きじゃないけどかっこいいと思ってしまった……。
「(宿儺と)代わんねぇよ、言ったよな」「ブッ殺してやるって」と頭突きからの蹴りで真人をボッコボコにする虎杖、すがすがしい……! だが次の瞬間、鬼の金棒のようになった手を虎杖に振りかざす真人。虎杖逃げてェ~! と思った瞬間に現れる7:3の目盛り。
ナ、ナナミンー!! かっこいいー!!
「説教は後で、現状報告を」と問うナナミンに
「2人、助けられなかった」と報告する虎杖。
また他人のこと……! とやきもきしちゃうナナミン。
ほんといい奴だな、虎杖は。
「俺は平気、いっぱい穴空いてっけど」という虎杖に「平気の意味」とツッコむナナミン、やはり感覚がまともだ……。
「呪術廻戦」呪胎戴天編 第12話「いつかの君へ」ストーリー
真人に心酔していた吉野は、上手く利用され虎杖と戦うように仕向けられていた。復讐に走り暴走する吉野に対し、虎杖は拳を重ねながらも動機を聞き出し説得しようと図るが、吉野の口から残酷な事実を知ることになる。そんな2人のそばに真人が忍び寄り――。(文:ぐみ)
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©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会