(C)TBS/撮影:加藤春日
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2022年08月10日

「ユニコーンに乗って」第6話:成功の後にピンチはやってくる!佐奈が向き合う2つの試練

「ユニコーンに乗って」第6話:成功の後にピンチはやってくる!佐奈が向き合う2つの試練

(C)TBS/撮影:加藤春日

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永野芽郁主演のTBSテレビ火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」が、2022年7月5日放送スタートした。

大北はるかが脚本を手掛けた完全オリジナルストーリーの本作は、スタートアップ企業の女性CEOが突然部下としておじさんサラリーマンが転職してきた中、仕事や恋に奮闘していく“大人の青春”ドラマ。若きCEO・成川佐奈をTBSドラマ初主演となる永野芽郁、佐奈の部下となる小鳥智志を西島秀俊が演じる。

本記事では、第6話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「ユニコーンに乗って」第6話レビュー

(C)TBS/撮影:加藤春日
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ビジコンで見事優勝を果たしたドリームポニー(以下、ドリポニ)。審査員の一人だった早智(広末涼子)も、「仮想空間に誰もが通えるバーチャルスクールを作る」というドリポニの構想に共感を示す。

なんと、その開発に3億円を投資したいというのだ。憧れの人からの願ってもみない申し出に心を震わす佐奈(永野芽郁)。

しかし、「成功の後にピンチはやってくるもの」「今こそ、チームビルディングを大切に」という早智の言葉通りに、ある試練が彼女に降り注ぐ。

(C)TBS/撮影:加藤春日
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一つは、功(杉野遥亮)からの突然の告白だ。3年間、ドリポニの「社内恋愛禁止」ルールを律儀に守り続けていた功だが、小鳥(西島秀俊)の登場によって彼の中で焦りが芽生え始めていた。

それは、佐奈が明らかに小鳥を意識しているから。そんな中、ドリポニで優勝を果たした勢いに乗り、功は佐奈に想いを伝えてしまう。

佐奈からの返事は、「私たちは最高のビジネスパートナー」。もう功が彼女から言われ尽くした言葉だった。

(C)TBS/撮影:加藤春日
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この出来事により、ギクシャクし始めた二人の関係は社内の空気をも悪くしてしまう。チームの団結が何より大事な時期に、CEOとCTOが決裂してしまうのはかなりマズイ。

しかも、そんな最中に功はビジコンの審査員だった「ゲームアカデミア」の CEO・永瀬(松尾貴史)から引き抜きの話を持ちかけられる。

だが、皮肉にもこの誘いを受けて、功は佐奈と一緒に“仕事”をすることが自分の生きがいであることに気づく。そのためには自分の気持ちを押し殺し、佐奈が望むビジネスパートナーであり続けることを決意する功が切ない。

(C)TBS/撮影:加藤春日

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一方、ずっと佐奈が功をどう思っているのか……についてはあまり語られてこなかったが、今回は少しだけ見えてきたことがある。

佐奈は功が寝ている自分に「お互い30歳になっても相手がいなければ、結婚するのも有りだよな」と語りかけた言葉を、実は起きていて聞いていたのだ。その上で、寝言かのように「うん」と答えている。

きっと、佐奈の中にも踏み出したいけど踏み出せない功への気持ちが眠っているんじゃないだろうか。

(C)TBS/撮影:加藤春日
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ただ、佐奈にとって、小鳥もメンタル安定剤のような無くてはならない存在になりつつあることも否めない。佐奈と母・美佳子(奥貫薫)の間にあった小さなわだかまりを解いたのも小鳥だった。

夫が起業で失敗した経験から、佐奈の仕事をどこかで認めることができないでいた美佳子。自身が失業し、依里(武山瑠香)の進学費用が払えるかどうかの瀬戸際でも、佐奈から金銭的なサポートは受けられないと意地になる。

そんな事情を知った小鳥は、社員の家族を会社に招く「ファミリーデー」の開催を提案。

社員の働きぶりを知ってもらえば、家族にも安心してもらえる。それに、お互いの家族を知っていれば、予期せぬトラブルの時もフォローし合えるというメリットづくしだ。

(C)TBS/撮影:加藤春日
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小鳥が、美佳子にかけた言葉も素晴らしい。

「(佐奈が)あたたかで豊かな心を持つ女性になれたのはきっと、お母様からたくさんの愛情を受けて育ったからではないでしょうか」

佐奈がどれほど頑張ってきたかを伝えるだけではなく、それに比べて自分は…と卑下する美佳子をも救う言葉だ。

つい意地を張ってしまったり、何かから逃げ出してしまったり、そういう人の行動の裏に隠された本当の思いを小鳥はいつも理解しようとしてくれる。

(C)TBS/撮影:加藤春日
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友人同士で起業し、かつては「学生のお遊び」と言われてきたドリポニ。当人たちは本気だが、たしかに社員同士の仲の良さゆえに、ちょっとした衝撃で壊れかねない不安定さもあった。

そこに小鳥が現れたことで、ドリポニは太い支柱を手に入れたような気がする。こんな棒一つで?と最初は疑ってかかっても、後からその存在のありがたみを感じるような安定感だ。

第6話のラストでは、「スタディーポニーキャンパス」の技術特許がゲームアカデミアからすでに申請されていることが発覚。その騒ぎと同時に、海斗(坂東龍汰)の冷たい眼差しが映し出された。

本当のピンチはここから。だが、小鳥がいれば、なんとかなりそうな気がしてしまうのは私だけだろうか。

(文:苫とり子)


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