「罠の戦争」8話:鶴巻幹事長(岸部一徳)を追い詰めた矢先、まさかの人物が辞職宣言!?
草彅剛主演の“月10”ドラマ「罠の戦争」が2023年1月16日放送スタート。本作は、草彅剛演じる議員秘書の鷲津亨が、愛する息子を傷つけられた復讐に燃えるリベンジエンターテイメント。共演は井川遥、杉野遥亮ら。
本記事では、8話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
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「罠の戦争」8話レビュー
鷲津(草彅剛)の息子、泰生(白鳥晴都)が目を覚ました。寝たきり状態が続いたため、しっかりリハビリをする必要はあるが、麻痺も残らず命に別状はない。「お父さん、うざ」と口にする様子はいつもの泰生の姿で、なんとも涙をそそられる。可南子(井川遥)ともども喜びを分かち合うとともに、さらにやる気を増す鷲津。泰生を突き落とした張本人は、鴨井大臣(片平なぎさ)の息子・文哉(味方良介)ではあるが、鴨井が口を割り、文哉自ら泰生の病室へ謝罪に来た以上、このふたりに追い討ちをかける意味はあまりない。
そうなると、“潰す先”は鶴巻幹事長(岸部一徳)である。
これまで難攻不落としかいえない鉄壁ぶりを見せていた鶴巻。彼を落とすネタを拾おうと、鷲津は蛍原(小野花梨)、蛯沢(杉野遥亮)、鷹野(小澤征悦)らと協力する。粘り強い調査の末、「デジタルアンツ」という会社から鶴巻の次男が経営する会社へ、数ヶ月に渡って多額の入金があることが判明。
格好のネタを掴んだと思いきや、それさえも鶴巻が用意した罠だった。
罠にかけ、上手くいったと思えば反対に、こちらが罠にかけられている。まさに「罠の戦争」が行われている様を目の当たりにすると同時に、どちらが勝ってもおかしくない状況にヒヤヒヤしてしまう。
すんでのところで、鷲津は鶴巻の体調不良(頻繁に医者にかからなければならないところをみると……)の証拠を提示。なんとか鶴巻を崩そうとするが……。このタイミングで、まさかの人物が緊急会見を開き、議員を辞職することを宣言する。
そう、鴨井大臣だ。
初の女性総理になるため、自分が背負って立つポジションを守るために、息子を切り捨て非情に振る舞っているように見えた鴨井。しかし、当の息子から、泰生に直接謝罪しに行ったこと、母親を守るために自首できなかったことなどを告げられ、気が折れたのだろう。もしくは最初から、地位と息子を天秤にかけるまでもなかったのかもしれない。
鴨井は緊急会見の場で、トップシークレットだった「鷲津の息子を突き通した真犯人」を暴露してしまった。このことが鶴巻を、ひいては永田町全体をどのように揺るがすのか。鷲津の復讐劇が、最終段階へ入ろうとしている。
(文:北村有)
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