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ホラーの名手ジェームズ・ワンが手掛けた“怖い人形”が登場する映画4選
ホラーの名手ジェームズ・ワンが手掛けた“怖い人形”が登場する映画4選
心に傷を負った少女の親友になるようプログラムされたAI人形 <M3GAN>の行き過ぎた愛情と狂気を描く、制御不能サイコ・スリラー『M3GAN/ミーガン』が、6月9日(金)より全国公開される。
本作は、新進気鋭のジェラルド・ジョンストン監督の手によって描かれ、ジェームズ・ワンとブラムハウスのジェイソン・ブラムという強力タッグのバックアップのもと贈る新世代スリラー。
ジェームズ・ワンといえば、ホラー映画に留まらず数多くの作品をヒットに導いたフィルムメーカーだが、とりわけ彼の手掛けたホラー作品の中には、抜群のインパクトを残す“人形”のキャラクターたちが登場する。特徴的なビジュアルが脳裏に焼き付き離れない人形たちのデザインの系譜は、最新作である『M3GAN/ミーガン』に登場する殺人AI人形ミーガンにも引き継がれていると言っても過言ではない。
そこで今回、ホラーの名手ジェームズ・ワンが手掛けた“怖い人形”が登場する映画を大特集する。
『ソウ』シリーズ(2004~)
ジェームズ・ワンの名を一躍世に知らしめた人気ホラー映画シリーズ。死のトラップを仕掛ける猟奇殺人鬼ジグソウを巡るスリリングなストーリーと、毎回飽きさせないスプラッター描写が人気を博し現在までに9作品の続編が制作されている。
本作に登場するアイコニックな人形【ビリー】は、殺人鬼ジグソウの声を代弁する機械仕掛けの人形であり、自らの意思で動き回って暴れるわけではないのだが「ゲームをしよう」と語りかけターゲットにデスゲームの開始を宣告する姿は観る者に多大なインパクトを残し、「ソリッドシチュエーションスリラー」という独自のジャンルを確立した。
『デッドサイレンス』(2008)
『ソウ』第一作目で成功をおさめたワンと、脚本リー・ワネルのコンビが手掛けるサスペンスホラー。ある日、夫婦であるジェイミーとリサのもとに送り主不明の不気味な腹話術人形が届けられたのち、妻のリサが何者かに舌を切り取られた状態で死亡しているのが発見され……。容疑者として疑われた夫のジェイミーは送られてきた人形を手掛かりに、事件解決の糸口が自身の故郷にあるのではないかと考え調査を開始。その過程でメアリー・ショウと呼ばれる腹話術師にまつわる、故郷の忌まわしい過去を知ることとなる。
本作には不気味な腹話術人形が多数登場し、メアリー・ショウの怨念とともに登場人物たちに襲い掛かるのだが、本作のメイン腹話術人形も『ソウ』シリーズでお馴染みの人形と同じ【ビリー】という名が付けられており、ワンはこの名前に強い思い入れがあるのかもしれない…。また、劇中に登場する腹話術人形の中の一体に『ソウ』シリーズの【ビリー】もカメオ出演を果たしている。
『アナベル 死霊館の人形』(2015)
超常現象を題材に展開する“死霊館ユニバース”の一作として誕生し、実在する呪いの人形【アナベル】をモチーフに扱った作品。第一作目『死霊館』(13)よりも前の時系列を舞台に恐怖の人形誕生秘話が明かされ、悪魔が憑依した人形を軸に惨劇が繰り広げられる。
アナベルの名を冠する作品はこれ以外に『アナベル 死霊人形の誕生』(17)、『アナベル 死霊博物館』(19)とあり、拡大する死霊館の世界観の一端を垣間見ることができる。白いワンピースを着用し無機質な顔で微笑みかける彼女は、画面に映るだけでゾワゾワする一度見たら忘れられないビジュアルである。
『M3GAN/ミーガン』6月9日(金)日本公開
ワンとブラムが『インシディアス』シリーズ以来のタッグを組み、俊英ジェラルド・ジョンストンがハリウッド映画では初の監督を務める。両親を事故で失った9歳の少女ケイディの心の傷を癒すため、叔母でおもちゃメーカー勤めるジェマは、ハイテクAIを搭載した人形M3GAN(ミーガン)を実験も兼ねて与えることに。しかし、高度な学習能力を持ち、過剰にケイディを守ろうとするミーガンの行動は徐々にエスカレートしていき……。
“お友達AI人形”が引き起こす惨劇を描いた本作は、今年の1月に全米で公開されるやいなや、スマッシュヒットを記録。ミーガンが不気味に踊るシーンがSNS上でバズり、ミーム化されるなど瞬く間に大きな話題となった。そんな本作が満を持して6月9日(金)より全国公開!日本でも吹き荒れるであろう“ミーガン旋風”に期待大だ。
こうして列挙してみると『M3GAN/ミーガン』以外にも“人形”には縁深いことがうかがえるジェームズ・ワン。もう間もなく日本でも公開となる本作を鑑賞する前に、これらビジュアルインパクト抜群な人形たちが登場する作品群をチェックしてみれば、ワンの生み出してきた人形が登場する作品の系譜を感じることができるかもしれない。
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