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2023年06月20日

「合理的にあり得ない」第10話:貴山、松下洸平の苦悶の表情が辛い1時間。そしてやっぱり黒幕はあの人だったか——。

「合理的にあり得ない」第10話:貴山、松下洸平の苦悶の表情が辛い1時間。そしてやっぱり黒幕はあの人だったか——。

俳優の天海祐希が女探偵を演じる「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」(カンテレ・フジテレビ系)が2023年4月17日にスタート。松下洸平と初のタックを組む。

本記事では、第10話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明」第10話レビュー

「なにこれ……」
涼子(天海祐希)は、送られてきた映像を見て絶句した。
8か月前、自分が「3776」という数字を聞くと、怒りの感情が抑えられない催眠術を何者かにかけられていたことがわかった。
自分の手で謎を解明したいと思い、貴山(松下洸平)や久実(白石聖)には相談せず、一人で映像を送ってきた相手を探すことに。

わかったことは弁護士の後輩、谷川(長田成哉)が紹介してくれた「ヒプノセラピー アリア」というところで催眠をかけられていたこと。
涼子の仕事はすべて谷川が引き継いでおり、羽振りがいいこと。
完全に谷川が涼子をはめたと思っていたところ、諫間(仲村トオル)が事務所にやってきた。
「この花瓶、使ってくれているんだな」
と娘の久実の就職祝いにあげた花瓶を見つめる諫間。
不自然な花瓶――。
『これはなにかあるのでは?』と、ほとんどの視聴者が思ったはず。

諫間に催眠術のことを話したところ、突然警察がやってきて谷川が死んだと告げた。
そして、谷川が死ぬ前に「大柄な女性が谷川を殺そうとしている」という匿名の電話があったとのことで、涼子は任意同行された。
さらに涼子にとっては驚きの展開が……。
事務所に戻ったところ、いきなり貴山から事務所を辞めるといわれ、呆然とする。
開始15分ほどで怒涛の展開だ。

一方、貴山も厳しい局面を迎えていた。
過去に父親の治療費を稼ぐため、悪事に手を染めていた貴山は犯罪仲間の氷川(阿部亮平)に付きまとわれ、また犯罪に加担することに。

現在放送中のNHKの朝ドラ「らんまん」にも出演中の阿部だが、裏社会の役ははまり役。
黙って立っているだけで「それっぽい」雰囲気がこちらにビンビン伝わる。

第10話では、貴山と浩次(中川大輔)も闇バイトがきっかけで知り合ったことがわかった。
なるほど。
それで貴山はまったく違うキャラの人たちとつながっていたというわけか……。
涼子を守るためにまた氷川と手を組む決断をした貴山だが、涼子に催眠をかけたことも含め、すべてを自分の口から話したほうがよかったのでは?と思うが、なかなか言えないか……。

終始、苦悶の表情を浮かべる松下。
後半も氷川に殺されそうになる場面では、松下を通して死の淵すれすれにいる人間の表情を見た気がした。

今回大活躍したのは、ダーティハリーこと刑事の丹波(丸山智己)だ。
ちゃらちゃらしたキャラクターでこの人が出てくると一気に空気が緩くなるが、そこは刑事。
いつも涼子のことを助けにきてくれる頼もしい人物だ。

しかしこのドラマは仲村といい丸山、中川と背がすらっと高くて塩顔のイケメンが揃っている。
これも松下の子犬のような愛されキャラが引き立つような演出なのか?
(いや、天海とのバランスを図っているのか?)

話を戻そう。
氷川から殺されそうになっていたところに涼子がやってきた。

「信頼は過ごした長さじゃない。過ごした深さで築かれるものなの。
私たちの仲がどうにかなるなんて、絶対的にあり得ないから」

と、啖呵を切って貴山を救出。

貴山は「謝って済まされることではないですが、本当にすみませんでした」と深々と涼子に謝罪をした。
そして、涼子を社会的に抹殺したのは諫間だったと告げた。
それを娘の就職祝いに送った花瓶に仕掛けられていた盗聴器から聞いている諫間。
あーあの花瓶……。
仲村の悪い顔がアップになったところで次週へ。

なぜ諫間は涼子にここまでひどい仕打ちをするのだろうか。
娘や他界した妻が何か関係しているのだろうか?
「3776」の数字の意味は?

あまりにも「あり得ない」展開でまだ頭が混乱している。

(文:駒子)

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