「なれの果ての僕ら」第9話:抜け出せない負のループ!みきおが死んでも恐怖の殺し合いは続く…。
©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社
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井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)が主演、犬飼貴丈が共演するドラマ「なれの果ての僕ら」(テレビ東京系)が、2023年6月27日深夜にスタート。
内海八重の同名漫画を実写化した本作は、命の危機の極限状態に追い込まれた人間たちを描く衝撃の予測不能サスペンス。同窓会に参加したクラスメイトたちの監禁劇の行方は果たして――?
本記事では、第9話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
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「なれの果ての僕ら」第9話レビュー
「生きて罪を償わせる」というネズ(井上瑞稀)の願いは虚しく、みきお(犬飼貴丈)が死んだ。みきおの死によってクラスメイトは「終わった……」と一瞬、安堵したが、みきおの首には誰かに絞められたような跡がある。
ということは、殺人鬼と化してしまった人物がこの中にいるということだ。
明らかな悪がいなくなったものの、今度は目に見えない悪と戦わないといけなくなり、さらに恐怖心が増す。
©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社
そんな中、雨宮(大原優乃)からとんでもない告白が……。
死んだはずの未来(大原櫻子)が生きていて、みきおを殺したのは未来だという。
「未来が生きている……?」混乱するネズを礼夏(工藤遥)は、「よかったな、ネズ。彼女が尻ぬぐいしてくれて」と手を叩いて笑う。
さらに「でも可哀そうにな。ネズのせいで未来のきれいな手が血で汚れちゃってさー」とたきつける。
半狂乱のネズは未来の姿を探しに教室を飛び出していった。
あぁ、ここでもネズが責められる。
なぜ何も悪いことをしていない「正義」と「善」のネズが責められないといけないのだ。
第9話は、礼夏と、長谷部(佐久本宝)の鬼気迫る格闘シーンにハラハラした。
みきおの実験が始まってから常にトラブルを抱えていた二人。
最後はもみ合った末に階段を転げ落ち、みきおがしかけた罠である”濃硫酸シャワー”を浴びることになる。
いがみ合う2人が苦しみ、もがき、そして黒焦げになりながら抱き合うような形で息絶えた姿は、同ドラマの中で観た死の中で最も惨い。
なんでこんな形で死を迎えないといけないのか、しかも憎む相手と。
残酷極まりない描写が容赦なく視聴者を襲う。
©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社
残酷と言えば、最初から実験をすべて傍観していたみきおの母、亜夜子(雛形あきこ)もひどい。
自分の息子が未来に殺されるところも観ていたようで
「可哀そう……。最後まで実験を完遂できなくて。だからこの実験は私が引き継ごうと思ってるの」と言って笑う。
完全に狂っている。
©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社
屋上には今度こそ息絶えた未来の姿が……。
その横に呆然と未来を見つめるネズ。
「この中の誰かに殺された。誰が未来を殺したのかそれがわかるまでここから逃がさない」
と、言って仲間に拳銃を向けた。
そう、みきおの実験は違う形でネズに引き継がれてしまった。
事件解決の16時間まで、さらにこの中から2名が死ぬことになるようだ。
と、いうことは……みきおが死んでからもさらに5名のクラスメイトが死んだことになる。
最終回も間近。
元6年2組のクラスメイトはどうやってこの負のループから抜け出すのか……。
いや、校舎を出られたとしても結局のところ負のループは続くのかもしれない。
(文:駒子)
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