『ロキ』シーズン2は配信ドラマの“神作”だった!“5つ”のポイントでその魅力と謎を徹底解説!
時間ものとしての面白さ
今回のシーズンでは、タイムトラベルやループといった時間ものならではの面白さが印象的でした。
思えば、「ロキ」のドラマ製作発表時には、1970年代にいるロキのコンセプトアート(彼の背後には『ジョーズ』の看板が!?)が話題になりました。
しかし、シーズン1では別次元の世界を駆け回る物語が大半を占めていたため、今回満を持して「時間旅行」を中心に据えた物語が実現したのです。
前シーズンで衝撃を与えたラストが「過去」の世界だったと明かされる冒頭に始まり、物語はカギを握る男を追って1893年へ……。劇中では過去・現在・未来、様々な時間をロキが駆け巡ります。
特にその魅力が凝縮されたのが最終話です。
第5話のラストで時間コントロール能力を得たロキは、世界崩壊の運命を変えるため、何度も同じ場面を繰り返します。
この展開はまさにループ系作品の醍醐味といえるものでしょう。
洋画では『恋はデジャ・ブ』、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』、『ハッピー・デス・デイ』、日本では「ブラッシュアップライフ」や『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』などなど。
例として挙げるにもキリがないほどにこの手のジャンルには名作が多いです。
最終話では短時間ながらも、その魅力である「異常な手際の良さから生まれる笑い」や「失敗から成長していくサクセスストーリー的快感」がテンポよく描かれているのです。
また、シーズン1の物語を反復するタイムトラベル展開もお見事でした。
ロキの物語に一区切りをつける本作において、懐かしい場面の数々はファンにとってはたまらないエモーショナルな気持ちを呼び起こしてくれます。
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