CINEMAS+ライターが選ぶ!<2023年下半期&年間ベスト映画>


2023年も今日で終わり。CINEMAS+ではライターにアンケートを実施し、「2023年下半期ベスト映画&年間ベスト映画」を集計しました。

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2023年下半期ベスト映画(TOP5)

1位:『バービー』

(c)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

<ストーリー>

どんな自分にでもなれる完璧で<夢>のような毎日が続く“バービーランド”で暮らすバービーとボーイフレンド(?)のケン。ある日突然身体に異変を感じたバービーは、原因を探るためケンと共に〈悩みのつきない〉人間の世界へ!そこでの出会いを通して気づいた、”完璧”より大切なものとは?そして、バービーの最後の選択とはー?

<基本情報>
出演者:マーゴット・ロビー/ライアン・ゴズリング/ウィル・フェレル ほか

監督・脚本:グレタ・ガーウィグ

公開日:2023年8月11日(金)

<CINEMAS+ライターの口コミ>

人形バービーの映画化であるが、有害な男らしさのメカニズムを痛快な風刺としてまとめ上げるグレタ・ガーウィグの手腕が光った作品だ。

安定のグレタ・ガーウィグ印。男性は徹底的にバカに描かれているが、あれだけバカに描いても現実世界の男性のほうがバカな点がとくに面白かった。

2位:『窓ぎわのトットちゃん』

© 黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会  

<ストーリー>

これは、第二次世界大戦が終わる、ちょっと前のお話し。落ち着きがないという理由だけで、小学一年生で通っていた学校を退学になってしまったトットちゃん。

ママが見つけてきてくれた学校・トモエ学園に通うことになったトットちゃんは、自由でユニークな校風と、恩師となる小林先生に出会う。

「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」

トットちゃんの元気いっぱいの毎日がここから始まる!

<基本情報>
声の出演:大野りりあな 小栗旬 杏 滝沢カレン / 役所広司 ほか

監督:八鍬新之介

公開日:2023年12月8日(金)

<CINEMAS+ライターの口コミ>

『この世界の片隅に』にもあった「戦争の侵食」を子どもの目線でとことん示した大傑作!

創造力の豊かさに打ちのめされて、日常が戦争に侵食されていく様子に打ちのめされた。

【関連コラム】<全力解説>『窓ぎわのトットちゃん』今すぐ映画館に駆け込んで観るべき理由

3位:『正欲』

©2021 朝井リョウ/新潮社  ©2023「正欲」製作委員会

<ストーリー>

横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突している。広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月は、実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。

ある日、中学のときに転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。ダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也。学園祭でダイバーシティをテーマにしたイベントで、大也が所属するダンスサークルの出演を計画した神戸八重子はそんな大也を気にしていた。

<基本情報>
出演者:稲垣吾郎/新垣結衣/磯村勇斗 ほか

監督・編集:岸善幸 

公開日:2023年11月10日(金)

<CINEMAS+ライターの口コミ>

朝井リョウの原作が好きだったのですが、原作ファンからしても素晴らしい映画化でした。「水」の演出も良かったです。

息苦しさを抱える者たちが、どのように折り合いをつけて生きれば良いのか?今にも決壊しそうな想いを秘めながら生きる者たちの苦悩を表情で魅せていくアプローチに惹き込まれた。

【関連コラム】『正欲』で稲垣吾郎が見せた本気の実写化|原作の細部まで語る表情

4位:『アリスとテレスのまぼろし工場』

(C)新見伏製鐵保存会

<ストーリー>

製鉄所の爆発事故により出口を失い、時まで止まってしまった町で暮らす14歳の正宗。いつか元に戻れるようにと、何も変えてはいけないルールができ、鬱屈とした日々を過ごしていた。

ある日、気になる存在の謎めいた同級生・睦実に導かれ、製鉄所の第五高炉へと足を踏み入れる。

そこにいたのは、言葉を話せない、野生の狼のような少女・五実ー。

二人の少女とのこの出会いは、世界の均衡が崩れる始まりだった。止められない恋の衝動が行き着く未来とは?

<基本情報>
声の出演:榎木淳弥/上田麗奈/久野美咲 ほか

監督・脚本:岡田麿里

公開日:2023年9月15日(金)

<CINEMAS+ライターの口コミ>

監督・脚本の岡田麿里が作家性のブレーキをいっさいかけず「時間が止まった場所」の思春期こじらせ少年少女に全力投球したダークファンタジー恋愛ミステリーだった。

オリジナル映画を作るのが難しい中、強烈に作家性を押し出していた作品で、岡田さんは今後も監督してほしいと思います。

【関連コラム】『アリスとテレスのまぼろし工場』の「6つ」の考察 いたくてやさしい、岡田麿里監督からのメッセージとは

5位:『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

©2023 PARAMOUNT PICTURES.

<ストーリー>

IMFエージェント、イーサン・ハントに課せられた究極のミッション
—全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すこと。

しかし、IMF所属前のイーサンの“逃れられない過去”を知る“ある男”が迫るなか、世界各地でイーサンたちは命を懸けた攻防を繰り広げる。やがて、今回のミッションはどんな犠牲を払っても絶対に達成させなければならないことを知る。その時、守るのは、ミッションか、それとも仲間か。

イーサンに、史上最大の決断が迫る—

<基本情報>
出演者:トム・クルーズ/ヘイリー・アトウェル/ヴィング・レイムス/サイモン・ペッグ ほか

監督:クリストファー・マッカリー

日本公開:2023年7月21日(金)

<CINEMAS+ライターの口コミ>

これはもはや映画というよりは映画に似た何かであり、ストーリー至上主義に対するトム・クルーズの強烈なカウンター。

ひたすら強度の高い映像を刮目し続ける163分。『トップガン マーヴェリック』は、老いてなお生身のアクションに挑戦するというトム・クルーズ的主題と物語がマッチしていたから映画として語れたけど、本作はそれすらも通り越して、バスター・キートン的アクションをただただ眺め続けるだけという凄まじい体験。

本作でもトム・クルーズがアクションを実演している。今作は世界を股にかけた作品。仲間と信頼し、裏切りもあり、新たな出会いもあり。

シリーズの中でも大きく展開がありつつも、やはりトム・クルーズのアクションはどれも度肝を抜かれる。事前に大きなアクションシーンのメイキングが公開されていながらも、改めて劇場で観るとそのすごさを感じた。

【関連コラム】『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を楽しむための“12”のポイント

【おまけ】ランク外でもおすすめしたい映画

5位以上からは僅差で外れたものの、同率で多数の人気を集めた作品を一挙紹介!

  • 『北極百貨店のコンシェルジュさん』
  • 『アンダーカレント』
  • 『ゴジラ-1.0』
  • 『白鍵と黒鍵の間に』
  • 『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
  • 『市子』

津田健次郎さん演じるケナガマンモスのウーリーに涙涙。

『北極百貨店のコンシェルジュさん』

演出、お芝居、すべてが繊細だった。このバランス感覚を成立させられるのが今泉さんだよなぁ、と。主演の真木よう子さんも新鮮に映って、あぁこういうこともできる人なんだ、もっと映画に出てほしいなと思った。

『アンダーカレント』

山崎貴監督作だけにVFXは信頼していた。それ以上の余韻が◎。

『ゴジラ-1.0』

ジャズピアニスト南博の回顧録を、2つのキャラクターに分裂させてノンシャランとした作りに衝撃を受けました。

『白鍵と黒鍵の間に』

キアヌ・リーブスと真田広之とドニー・イェンの共演というだけで、涙が出そうでした。ドニー・イェンの動きが人智を超えていました。

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

とにかく杉咲花ちゃんが良い、最高です。劇場に2回観に行きましたが、最低でもあと3回は観に行きたいと思っているくらい良いです。市子という一人の女性がどんな思いで生きてきて、これからの人生をどう貫いていくのか、想像しながら観ていたらあっという間に2時間が溶けます。

『市子』


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