卒業・入学・就職など…...環境が大きく変わる人が多い春は、まさに出会いと別れの季節。一見幸せそうな夫婦に訪れた“想定外の出会い”を描いた映画『ブルックリンでオペラを』は、「誰の人生でも運命は思いのままに変えられる」というメッセージが監督から込められており、新しい環境に不安を覚えることもある今の季節に鑑賞するのにぴったりな作品だ。

この度、本作の公開を記念して、さまざまな思いを抱えている今だからこそ響く、大人も楽しめる4月公開のラブストーリーを3つご紹介。立場もシチュエーションも異なるそれぞれの物語は、大人になっても答えがなかなか見つからない恋愛のヒントになり得るかも。

『ブルックリンでオペラを』（4月5日公開）

ニューヨーク、ブルックリンに暮らす夫婦、パトリシア（アン・ハサウェイ）とスティーブン（ピーター・ディンクレイジ）。人気精神科医の妻パトリシアは掃除が大好きな潔癖症。一方、人気の現代オペラ作曲家の夫スティーブンは人生最大のスランプに陥っていた。ある日、愛犬と行く当てのない散歩に送り出されたスティーブンは、とあるバーでユニークな船⻑のカトリーナ（マリサ・トメイ）と出会う。彼女に誘われて船に乗り込んでみると、予想だにしない出来事に襲われ！？その想定外の出会いが、やがて夫婦の人生を劇的に変えてゆく——！

パトリシア、スティーブン、カトリーナの大人世代の主人公3人が織りなす物語だけでなく、パトリシアの息子・ジュリアンとパトリシアが雇う家政婦マグダレナの娘・テレザたち子ども世代の恋愛模様も物語の大きな軸となる。世代も職種も人生観も全く違う登場人物たちが巻き起こす一筋縄ではいかないロマンティック・コメディ。

『パスト ライブス／再会』（4月5日公開）

ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たし、お互いを想いながらもすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の7日間。ふたりが選ぶ、運命とはーー。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』（22）のA24と『パラサイト 半地下の家族』（19）配給のCJ ENMが初の共同製作を務め、舞台作家として活躍してきたセリーヌ・ソンが⻑編映画監督デビューを飾った本作。

第96回アカデミー賞では、ラブストーリーとしては珍しく作品賞と脚本賞にノミネートされるなど、世界的に評価を得ている。

『プリシラ』（4月12日公開）

14歳のプリシラは、世界が憧れるスーパースター（エルヴィス）と出会い、恋に落ちる。彼の特別になるという夢のような現実...。やがて彼女は両親の反対を押し切って、大邸宅で一緒に暮らし始める。魅惑的な別世界に足を踏み入れたプリシラにとって、彼の色に染まり、そばにいることが彼女のすべてだったが...。

本作で第80回ベネチア国際映画祭最優秀女優賞に輝き、第81回ゴールデングローブ賞主演女優賞（ドラマ部門）にもノミネートされたケイリー・スピーニーが主演を務める。人気絶頂のスーパースターと結ばれるまでの”おとぎ話”のような物語だけでなく、そのおとぎ話の終焉までをも描いた作品。

『ブルックリンでオペラを』作品情報

【予告編】


【ストーリー】
ニューヨーク、ブルックリンに暮らす夫婦、パトリシアとスティーブン。人気精神科医の妻パトリシアは掃除が大好きな潔癖症。一方、人気の現代オペラ作曲家の夫スティーブンは人生最大のスランプに陥っていた。ある日、愛犬と行く当てのない散歩に送り出されたスティーブンは、とあるバーでユニークな船長のカトリーナと出会う。彼女に誘われて船に乗り込んでみると、予想だにしない出来事に襲われ！？その想定外の出会いが、やがて夫婦の人生を劇的に変えてゆく──！

【クレジット】
監督・脚本：レベッカ・ミラー
音楽：ブライス・デスナー
撮影：サム・レヴィ
出演：アン・ハサウェイ、マリサ・トメイ

2023 年/アメリカ/英語/102 分/ビスタ/カラー/5.1ch/原題:She Came To Me/日本語字幕:高内朝子/G

配給：松竹

公式サイト：https://movies.shochiku.co.jp/BrooklynOpera/