<おむすび>第8週~の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第37回のレビュー
結(橋本環奈)が神戸に引っ越してきた頃、四ツ木(佐野勇斗)も大阪に移っていました。社会人野球をやりながらプロ野球を目指します。
結の幼馴染のなっちゃんこと佐久間菜摘(田畑志真)は四ツ木の写真を見て、ギャル男かと思ってたら全然違うと驚きます。でもその頃、四ツ木は、高校時代の短髪とはうってかわって髪がやや伸び茶色になっていました。
コンタクトにして「メガネもヨン様も卒業」と宣言します。
社会人になったからイメチェンしたのか、結に合わせてちょっと雰囲気を変えてみたのか。高校野球時代は規則が厳しく真面目ふうにしていただけなのか。
いろいろ想像が膨らみます。
神戸編で突如出てきた昔仲良かったなっちゃんは、大学にいったら何を学ぶとかではなくサークルに入って彼を作りたいと軽い感じ。現代朝ドラならではの軽いノリに時代の変化を感じます。昔のことは実体験してないので知らないですがドラマでは昔の人はみな真面目で、彼を作るために進学するキャラは出てきたことはほぼありません。主に見合い結婚という親や親戚、近隣のつながりで結婚相手が決まっていたから社会に出て彼を作るという概念がなかったのでしょう。
真面目な四ツ木は結のことをいまだに「米田結」とフルネーム呼びしていて、
結はそれが気になっています。彼女はすでに「翔也」と呼んでいます。
自分の気持ちに素直になってからの結はすっかり、言動がサバサバしてしまいました。演技なのか、橋本環奈さんの地に近いのか、よくわかりませんが。
昔の結はただ猫をかぶっていたというふうに見えてしまうのがとても残念な感じがします。ただ、朝ドラ的な元気さ、明るさとは違う角度の元気さと明るさをもたらしたという点においては評価できます。
それに、学校のお金を出してもらっていることを気にしてバイトしようと考えるところはちゃんとしています。見た目や態度で人を判断してはいけませんね。
四ツ木との仲を聖人(北村有起哉)は認めてないのですが、愛子(麻生久美子)はふつうに結の恋を応援していて、デートスポットを教えてくれます。
典型的な、恋する娘に対する父母であります。
デートの日、翔也はスーツを着てきて、デートの前に結の家に挨拶に行きます。ここは真面目。
「結さんと結婚を前提におつきあいさせていただいております」
とかなり勇み足。そして、またいちご持参。
聖人はその場で許さん!とかぶち壊すことはせず、結たちがデートに行った後、唇をパクパク鯉のように音をさせる落ち込み仕草をしていました。聖人はなにかとメンタル弱い。北村有起哉は朝、眠い顔の演技もうまい。
愛子が教えてくれたデートスポットは神戸の街が見渡せる場所。そこで街が復興して生き生き活動している姿を見て、この街への思いを実感します。四ツ木もこの街が好きになったようです。ちなみに待ち合わせ場所は、NHK大阪の入ってるビルのロビーがロケ地になっていました。
四ツ木は栃木、福岡、大阪、神戸とわりと定住しない人。
定住しない人はもうひとりいて、歩(仲里依紗)です。
佐々木(一ノ瀬ワタル)と国内外、旅して回っているようで、最近は言動がおじいちゃん(松平健)化してきました。
と、ここで思ったのは、トリノオリンピックに行ったとか言って、外国に行くお金がよくあるなあということです。この謎を解くヒントはここにあるのではーー。先日、脚本を書いている根本ノンジさんのもう一作「無能の鷹」(テレビ朝日)で主人公が東武ワールドスクウエアの世界の建造物の前でリモート会議をしていて、相手が海外を飛び回っていると勘違いするエピソードがありました。歩もこのパターンなのでは……。
そして結がいよいよ栄養士の学校に通いはじめますが、初日から一波乱。この件は明日まとめてレビューしたいと思います。
※この記事は「おむすび」の各話を1つにまとめたものです。
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