月刊シネマズ

映画コラム

「推し」とは無縁な人間が、「推し」について本気で考えてみた

編集部から毎月出されるお題をもとにコラムを書く「月刊シネマズ」。今月のテーマは「私の推す俳優・女優」だそうだ。しかし困った。筆者には「推し」がわからぬ。筆者は村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らして来た。このまま『走れメロス』を写経して...
俳優・映画人コラム

工藤遥の奇跡:作品ごとに見せるNew Faceを探求する

※一部ネタバレを含みます。「ここは終わらない、永遠の繭期だァ」© ODYSSEY→工藤遥画像ギャラリーへ2014年6月に上演された舞台「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」に出てくる、物語のカギを握る少年・ファルスのセリフ。演じているの...
映画コラム

声優・緒方恵美:筆者が思うその魅力、そして未来への期待

(C)2021「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会 ©芥見下々/集英社素敵な声の声優さんはたくさん。しかし、「かっこいい声の人は誰か?」と問われたとき、筆者はいつでも真っ先にこの方が思い浮かびます。それは……緒方恵美さん。1992年に『幽☆遊...
俳優・映画人コラム

錦戸亮、役者としての魅力<今こそ全て観てほしい、作品毎の異なる顔>

(C)Fuji Television Network, Inc.観ている者をゾッとさせるようなDV男の役から、妻をこよなく愛し子どもたちに優しい父親の役まで、幅広い役柄を演じる俳優・錦戸亮。常に「錦戸亮」らしさを保ちつつも、その役柄の魅力を...
俳優・映画人コラム

改めて考えるシャア・アズナブル:「赤い彗星」がもたらした大革命

(C)創通・サンライズその男、シャア・アズナブル。『機動戦士ガンダム』を見たことがない人でも、“赤い彗星”“3倍速い”“坊やだからさ”などのワードを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?アニメにおいて、時には主人公を上回る人気を誇る...
俳優・映画人コラム

91歳の反逆児。孤高の騎士クリント・イーストウッドの正体とは?

(C)2021 Warner Bros. Ent. All Rights ReservedcinemasPLUSさんから「私の推す俳優」企画の話をもらって、うっかり「クリント・イーストウッド俳優論、書きますよ〜」と安請け合いしてしまったあの...
俳優・映画人コラム

門脇麦の魅力:「陰」と見せかけ「陽」でも引き込む

(C)2015「二重生活」フィルムパートナーズ純粋無垢なイメージ通りのソフトな役柄から、見た目からは想像もできないようなハードな役柄まで幅広く挑みその期待を裏切らない、女優・門脇麦。一環して共通しているのは、誰もを魅了する強力な”ミステリア...
デフォルト

<映画コラム>夏の思い出は「できなかったこと」が作り出す

本サイト「cinemas PLUS」で今月から月刊企画が開始された。初のお題は「夏の終わりに観たい映画」だそうだ。この文章を書いているのは2021年9月21日で、季節のうえではすっかり秋なのだが、東京は妙に暑い。何なら先程まで出遅れた蝉が一...
デフォルト

<映画『あの頃。』>「推し」との時間は限りがあるけど、永遠だ

→『あの頃。』画像ギャラリーへシネマズプラス月刊企画のテーマ「夏の終わりに観たい映画」。自由な発想で執筆OKとのことで、映画『あの頃。』(21)の「あの頃」を人生の夏に見立て、推しとの時間について書くことにした。ハロプロのヲタクたちを描いた...
デフォルト

フジファブリックの音楽が活きる映画:汗が弾ける青春モノから血が弾けるサスペンスまで

(C)2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会「陽炎」春のうららかな日に、野原などにチラチラと立ちのぼる気。日射のために熱くなった空気で光が不規則に屈折されて起こるもの※広辞苑(第7版)岩波書店辞書には春のうららかな日とあるし、むしろ夏真...