堤監督が江口にトム・クルーズを連発!『天空の蜂』完成披露舞台挨拶



江口洋介がまさかのトム・クルーズ


挨拶に続いて、トークセッションへ移りました。
堤監督は映画作品が今年3本公開されるうち、これで3本目となる『天空の蜂』。今の感想を求められた堤監督は「私事ですけど50代最後の作品となります。いい還暦を迎えられるといいなと思いますので、ぜひ皆様の力でいい還暦にしていただきたいと思います(笑)」と、作品の成功を祈る様子を見せました。

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巨大ヘリコプター「ビッグB」が大きな鍵となっている本作ですが、ヘリコプターということで高いところは平気ですか?と、秦さんから尋ねられた江口さんは「正直、苦手ですね。スカイダイビングだけは苦手で。それで(ヘリの)撮影に臨んだんですが、最初に監督から『江口さん、今回はCGなしで。』って言われました。」と、まさかのノーCG発言を受けたとのこと。

すると、監督は「トム・クルーズ!トム・クルーズ!」と、スタントなしで飛行機にぶら下がって話題になっている『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のトム・クルーズを例に挙げる場面も。会場には笑いが起こり、監督のジョークを喜ぶ観客が多く見受けられました。

「トム・クルーズの場合は危機が短いですが、(天空の蜂は)始まってからずっとピンチですからね。その分、恐怖心が長いんだから。地平線から水平線からすべて見える!並走して撮ってるヘリが戻ってくるまでなかなか時間がかかるんですよ。ある種、東野圭吾さんが『24 -TWENTY FOUR』を考えるとしたらこうなるんじゃないかっていうような時間との追いかけっこになるんですが、緊張感のなかでやってたんである程度はいけましたけど、めっちゃ怖かったですよ。」と、江口さんは苦手な高いところでの撮影で震えながらも、非常に緊迫したという雰囲気が伝わりました。

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本木雅弘「全部がピンチ」


江口さんは初めて共演したという本木さんへ質問。常に大変な撮影だったはずだがどこが一番ピンチだったか?という質問に対して、本木さんは「ピンチといえば全部ピンチなんですが。終盤に差し掛かって江口さんと同じ車のなかでハンドルを取り合うシーンがあるんですけど、何度も撮影を撮り直して。呼吸困難な状況に陥りまして、江口さんは何度でもOKみたいな感じでしたが、私は50歳を前にヘトヘトでもう二度とやりたくないと思いました。」と、苦労した表情を見せました。どれだけ大変なシーンだったのか、これはぜひ作品でチェックしたいところです!

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みんなからいじられる綾野剛


綾野剛さんは本木さんと一緒のシーンが多かったそうです。優しい本木さんが「よーいスタート」の2〜3秒前に狂気の目になり、すごく闇が深くなるそうで、あれはどうやってるのか?と質問。これに本木さんは「またまた〜もう。憑依(ひょうい)俳優にそんなこと言われるなんて。私は懸命にやってますけど、綾野剛は私の身体はワインでできていますみたいに、今までのすべての役でできているでしょ。」と、綾野さんの持つ独特な雰囲気を本木さんが攻める場面も。

さらに、堤監督が畳み掛け、「綾野さんが凄いのは、じゃあ汗をつけましょうってときに、普通は霧吹きでやるのにいらないんだもん。自分の意思で汗を出せる。」と言うと、本木さんが「出た!憑依俳優。ちょっと走ってくるって言って汗を出せるんだもん。」と、もう綾野さんいじりが止まらない俳優陣に会場はドッと爆笑!

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脚のきれいな奥さんへ電話する江口洋介


ずっと笑いが続いていた舞台挨拶ですが、極めつけは國村隼さんが江口さんに聞きたかったこと。撮影中に集中豪雨にあったとき江口さんが真剣な顔で、大丈夫、そうしなさい、こうしなさい、と奥様に電話していたんだそうで、自宅の地下室が水浸しになったっていう電話の会話を耳をダンボにして盗み聞きしてた國村さん。地下室には楽器があるというし、その顛末が気になって仕方がなかったそうです。これについては、

江口「ゲリラ豪雨があって、撮影しながらヒヤヒヤしてたんです。ほんと何が起こるかわからないですよ。で、そのときに本木君が言ったんだよね?」
本木「そう、言いました。危機管理ができてるご主人だ、と。脚のきれいな奥さんに電話して、自宅が水浸しになって困るから子供にも手伝ってもらえって。俺が速やかに修復するからって奥様に電話してましたよ!」
江口「いいや、とんでもないですよ!ぎりぎりでテンパリながらやってました(笑)」

と、突如ネタにされた家庭の話に慌てる江口さん。滅多に見られない江口さんの慌てる姿を見て、会場はこの日最大の爆笑となりました。

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楽しいメンバーで作った『天空の蜂』に期待


こんなに大爆笑が連発する舞台挨拶は珍しい方かもしれませんが、それだけ俳優陣や監督、スタッフは仲が良く、きっと楽しく撮影が行われたことでしょう。最後に、江口さんがこれから観る皆さんに向けたメッセージが送られました。

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「こういうメンバーで作り上げました。この時代に東野さんの原作あり、堤監督がメガホンをとり、スタッフが集まり、こういった僕たち俳優陣が集まりました。この映画で伝えたいことはきっと届くと思います。楽しみにしてこの画面にかぶりついてください。」

映画『天空の蜂』は2015年9月12日(土)より公開となります。

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公式サイト:http://tenkunohachi.jp/


(取材・アスカ)

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