映画コラム

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2015年11月21日

楽しみたいし、楽しませたい―映画『劇場霊』宣伝プロデューサー・大庭闘志

楽しみたいし、楽しませたい―映画『劇場霊』宣伝プロデューサー・大庭闘志


「楽しみたいし、楽しませたい」それがテーマ


―松竹に入られる前から映画は大好物だったのでしょうか?

そこまで深く大好きというよりは、人並みに好きぐらいだったと思います。

―色々お調べさせていただいたんですが、以前“映画監督”になりたいと発言していたのをお見かけしたのですが…

どこで聴いてきたんですか(笑)大学の頃に、宮藤官九郎さんにすごく憧れていたんです。色々作品を観させていただいて、映画を観ながらこんなにも笑うことができる作品があるんだなと感動したんです。宮藤官九郎さんが脚本家から監督までされていて、ヒーローに憧れるように映画監督になりたいって思っていました。

劇場霊 大庭闘志 宣伝プロデューサー 松竹



―今はどうなのですか?

宣伝の仕事をするようになってから、あまりそちらの道を目指そうという気持ちはなくなったんですよね。純粋に目先のことではあるんですが、この宣伝の仕事で、映画をいかにヒットさせられるかというところに、情熱がシフトしています。

―どうして変わっていったんでしょうか?

宣伝の仕事をずっとしていると、それがどんどん中毒みたいになっていくんですよね。映画『ホットロード』の宣伝担当をさせていただいたんですが、あれだけの大ヒットをしたことで快感みたいなものを経験して、この仕事により魅力を感じるようになりました。宣伝の仕事をはじめた頃は、夜中まで働いて大変だな、しんどいなって思っていたところもあったのですが、今になってみると、魅力ばかり感じていますね。「楽しみたいし、楽しませたい」それがテーマになっています。

不安からの開放で得られる喜びを強く感じてほしい


―宣伝プロデューサーをつとめられた映画『劇場霊』のみどころをお聞かせください。

「ジェットコースター・ホラー」と銘打っているだけあっての、今までのJホラーにはなかったスピード感です。「何かいる…」という怖さよりも、爽快感を楽しんでもらえればと思っています。

劇場霊 大庭闘志 宣伝プロデューサー 松竹



―爽快感ですか?

自分の経験になるんですけど、このまえ携帯電話を失くしてしまったことがあったんです。手元にないって分かってからずっと不安になって、その後、警察にいって一緒に探してもらったら、失くしてから2時間後ぐらいに見つかったんですよ。その直後30分くらい、身体が軽くてスッキリしたんです。

―それは恐怖体験ですね。

後でその時のことを思い出して、不安というものを感じたあとのスッキリした開放感って、ホラー映画と同じだなと思ったんです。「ホラー映画は怖くて避けている…」という人も決して少なくはないと思うのですが、恐怖感とか不安を作品を通して感じてもらって、観終わった後に、不安からの開放で得られる喜びを強く感じてほしいなと思います。

―映画『劇場霊』は、まさにその爽快感を感じられる作品だということですね。

ぜひ、怖がらずにチャレンジしていただきたいです。

劇場霊 大庭闘志 宣伝プロデューサー 松竹


映画『劇場霊』は現在公開中!


劇場霊


(C)2015『劇場霊』製作委員会

大庭闘志さんが宣伝プロデューサーをつとめられた映画『劇場霊』は、『リング』や『クロユリ団地』で知られる巨匠・中田秀夫監督によるJホラー最新作。主演にAKB48の島崎遥香さんを迎え、劇場を舞台に女優同士の壮絶な争いとともに、球体関節人形が巻き起こす救いようのない惨劇が描かれます。

映画『劇場霊』は、現在絶賛公開中!



映画『劇場霊』オフィシャルサイト
http://gekijourei.jp/

(取材・文/黒宮丈治)

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