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捕鯨論争を追ったドキュメンタリー作品『おクジラさま ふたつの正義の物語』
捕鯨論争を追ったドキュメンタリー作品『おクジラさま ふたつの正義の物語』
「捕鯨論争」を追った、佐々木芽生監督のドキュメンタリー映画最新作『おクジラさま ふたつの正義の物語』(原題:A WHALE OF A TALE)の予告動画が解禁となった。
小さな町に押し寄せた、クジラを巡る大きな衝突
紀伊半島南端に近い、和歌山県太地町。追い込み漁を糾弾した映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞して以来、この小さな漁師町は世界的論争に巻き込まれた。「くじらの町」として400年の歴史を持つ「誇り」は、シーシェパードを中心とした世界中の活動家たちから集中非難の的となる。ヒートアップする対立が沸点に達しようという2010年秋、佐々木は太地町を訪れる……。そこでは、マスメディアが報じてきた二項対立―捕鯨を守りたい日本人とそれを許さない外国人―という単純な図式ではなく、カメラは賛否に縛られない多種多様な意見を捉えていく。歴史・宗教・イデオロギー、自分と相容れない他者との共存は果たして可能なのか――
映画『おクジラさま ふたつの正義の物語』は、6年の制作期間をかけて、「捕鯨論争」を追ったドキュメンタリー作品。ドキュメンタリー作品『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の佐々木芽生監督の最新作だ。
このたび本作の予告映像が解禁となった。
「生きなければいけないがために鯨に挑んだ町。」と、本作の舞台太地町の町長の声から映像は始まり、捕鯨に関して意見を持つそれぞれの立場の声をつなぎ、日本の伝統漁である捕鯨を、どう考えていくべきなのか、声無き声を聞き、自らを問うということを考えさせられる予告映像となっている。
佐々木芽生監督は「なぜ日本は、クジラやイルカのことで世界の非難を浴びるのか?その答えを探すために何年も太地に通っていたら、今私たちが、世界が抱えている多くの問題にぶちあたりました。そして知れば知るほど、自分がいかに知らないかに悩みました。問題は、捕鯨やイ ルカ漁に賛成か、反対かではないのです。なぜ動物を巡って私たちは対立し、憎み合うのか。今世界で起きていること、みなさんの人生に起きていること、どうすれば私たちは分かり合えるのか。そのヒントをこの映画から見つけて貰えれば嬉しいです」とコメントを寄せている。
映画『おクジラさま ふたつの正義の物語』は2017年9月9日(土)より、ユーロスペースにて公開。
(C)「おクジラさま」プロジェクトチーム
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