インタビュー

2017年11月23日

バンダイに行ったら、20周年を迎えた“「たまごっち」の今”が面白かった話

バンダイに行ったら、20周年を迎えた“「たまごっち」の今”が面白かった話



──では、今までに「たまごっち」の大きな転機ってあったんですか?

木次:長いシリーズなので転機は結構あるんですが、カラー画面で全く新しい遊び方を提案した段階というのも、大きな変化を取り入れる必要があったときなのだと思います。あとは携帯電話など、親の通信環境の変化も影響しています。

2009年から2015年まではテレビアニメを放送していたので、「たまごっち」と聞いて、玩具を思い浮かべる子とキャラクターを思い浮かべる子と半々になるくらい、キャラクターの認知がありました。なので、このキャラクターはこういう性格だから、こういう食べ物が好きとか、こういう遊びが好きとか、キャラクター性に寄った遊びを結構入れていたんです。

最新の「Tamagotchi m!x(たまごっち みくす)」の発売前にアニメの放送が一旦お休みになりました。これって一見マイナスに見える環境なんですが、だからこそ面白いことができるんじゃないかと。




それで「Tamagotchi m!x」では、キャラクター同士を結婚させると、両親の特徴が子供に遺伝するという遊びを入れているんですね。それはキャラクター性を追求する面白さから脱却しなきゃいけない、という転機でしたね。

──結婚して子供が生まれる、というのは、これまでもありませんでしたっけ?

木次:結婚して子供が生まれる、という概念は「たまごっち オスっちメスっち」(1997年発売)のころに一度あり、2004年の「かえってきた!たまごっちプラス」以降はずっとあります。




でも、たまごが生まれて、それがひと世代の間にどう成長していくのかを毎回楽しむ形で、次の世代になったときにはリセットされて、次のたまごはまた別の成長をするというものでした。

なので、特徴が遺伝して、世代をつなぐほどにオリジナルの「たまごっち」が育っていく、というのは今回がはじめてになります。

──全部でどのくらいのキャラクターがいるんですか?

木次:育つ可能性、つまり組み合わせのバリエーションとしては、色違いまで含めると、1台のなかで数千万パターンがあります。バージョンが違う「たまごっち」同士の通信や、玩具店にある「たまごっちm!xステーション」との通信でしか結婚できないキャラクターもいて、それも合わせると数億パターンになると思います。

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