特撮向上委員会
「ディケイド」から10年…『仮面ライダージオウ』はすでに名作のフラグが立っている!
「ディケイド」から10年…『仮面ライダージオウ』はすでに名作のフラグが立っている!
どんなに歳をとっても、新しいヒーローをはじめて見る瞬間は、子供の頃と変わることなくドキドキワクワクウキウキします。
そして今回も例外なく、そんな気持ちにさせてくれました。
先日、9月2日(日)から放送開始の新ライダー情報が発表されました。
『仮面ライダージオウ』
第一印象は「お、かっこええやん。目のところスカウターみたいになって…ちょっと待って!! ライダーって書いてあるやん!!」でした。
マスクのインパクトがちょっと強いからって、悲観することは一切ありません。
これはもう名作のフラグが立っています。
マスクで物議を醸した時ほど傑作になるというのは、東映特撮あるあるです。
なんでなんだろう…と長年考えてみて、とりあえず自分なりに「こうなんじゃないか」という答えが出ました。
まず、マスクにインパクトがあると話題になりやすい。そして、飲み会などでも笑いのネタとして話すヤツも現れたりする、普段見てない人らもマスクが変わったヒーローということで認識する。
話が進んで面白くなってきたであったり、子供が見てるであったり、たまたま見たりした時に、一度マスク情報が頭に入ってるので、マスクに対する印象の部分が取っ払われて話がスッと入ってくる。
というように、インパクトの強いマスクは視聴者の絶対数を広げる役割と、作品へ入りやすくする効果を同時に与えることができるんじゃないか、という答えでとりあえず納得しております。
『仮面ライダーエグゼイド』の時も「目玉があるのはどうなんだ?」とか、『侍戦隊シンケンジャー』の時も「顔に漢字の火ってダサくない?」とかありましたが、作品が終わる頃には、そんなことを言ってる人はもれなくひとりもいなくなり、涙涙の大エンディングで終わって、そしてロスに入るという流れをもう何度も経験しています。
なので、「ジオウ」もきっとそうなるでしょう。
しかも『仮面ライダーアマゾンズ』を経ての白倉伸一郎プロデューサーと武部直美プロデューサーがやるっていうんですから、こんなに頼もしいことはありません。
そして脚本には下山健人さんが。
あの『仮面戦隊ゴライダー』を見てから、この方の脚本が心を鷲掴み。
『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のジライヤ回もそうだったんですが、過去作品をファンが喜ぶ汲み取り方で描く腕はナンバーワンといっても過言ではありません。
なので、今までの平成ライダーがバンバン絡んでくるであろう「ジオウ」には、下山さんが最も適任なのは火を見るよりも明らか。
さらに、下山さんの師匠が浦沢義雄さんというだけあって、脚本がぶっ飛んだ時の破壊力は計り知れません。
さらにメイン監督は田﨑竜太監督。
鬼に金棒。
白倉に田﨑。
「アマゾンズ」の信頼は、ちょっとやそっとコケたくらいではビクともしないものだと「アマゾンズ」ファン、および仮面ライダーファンは思っておりますので、思いっきりお祭りかましてください。
『仮面ライダーディケイド』から10年。あの時は世界の破壊者と呼ばれ、今回のジオウは魔王。
仮面ライダーが総出演したり、スーツのカラーリングにピンクが入っていたりと、どうしても共通点を探してしまう自分がいます。
お祭り作品になること間違いなしですが、「ディケイド」っぽいと感じた僕らを、いい意味でめちゃくちゃ裏切ってくれると思います。
そんな「ジオウ」、8月4日(土)公開の『仮面ライダービルド Be The One』にひと足早く登場するんで、まずはそこで活躍を見ましょう。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
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