日向坂46の展望と長濱ねる
4:日向坂46のデビュー曲「キュン」から考えるけやき坂46の楽曲
2019年3月27日にはデビューシングル「キュン」が発売。先日「日向坂46 デビューカウントダウンライブ!!」ではけやき坂46時代の楽曲から新曲まで披露され、ファンとしてもデビューが待ちきれない。そして、今回のデビューに寄せてけやき坂46と日向坂46の楽曲について考察したい。
けやき坂46名義の楽曲は、ユニット曲を含めると全部で31曲(「W-KEYAKIZAKAの詩」を含む)が発表されている。王道と言えるアイドルソングは見られないものの、幅広いジャンルの楽曲が展開され、時には「ひらがなけやき」とグループ名を題した自己紹介的な楽曲や「NO WAR in the future」といったメッセージ性の強い楽曲、決意表明の楽曲「イマニミテイロ」などけやき坂46時代には、様々な楽曲で試行錯誤しながらけやき坂46としての色付けがなされていった印象だ。
改めて楽曲を聴いてみても、どれも完成度の高いまとまりのある楽曲が多く、アルバム「走り出す瞬間」に収録されているユニット曲までもけやき坂46の個々のレベルの高さが伺えるものとなっている。
そして、日向坂46のデビューシングル「キュン」が発売ときた。日向坂46の改名発表から気になっていたデビュー曲だったが、蓋を開けてみれば王道すぎるほど王道路線をいく日向坂46だった。デビュー曲が王道をとることは少し予想外であったが、楽曲そのものはけやき坂46時代から受け継がれた完成度の高さは健在だった。王道の恋愛ソングということだが、爽快感も相まってさらっと聴けるのも良い。
MVを見ると、サビには「キュンキュンダンス」と呼ばれているキャッチーな振り付けを取り入れ、様々なファン層からのウケも期待される。
■公式TikTok
何よりも青空のような笑顔で心から楽しんでいるメンバーが印象的だ。けやき坂46時代は、グループの立ち位置も曖昧で、中々素直な気持ちで表現することは難しかったこともあっただろうから。
今回の「キュン」ではそこからの解放の意味も込められている(ように思う)楽しそうに踊るメンバーの笑顔を見ることができて心から嬉しい。また、カップリング曲である「JOYFUL LOVE」はメチャカリのCMソングに起用さされ、昨年の武道館公演などでも披露されたが今まで音源化されておらずファンも心待ちにしていた楽曲だ。こちらは大人っぽい恋愛ソングになっており、同じ恋愛ソングでもまた違った楽曲として楽しめそうだ。余談になってしまうが、「キュン」のMVでフロントメンバーが映し出されるシーンが中々エモいので見てみてほしい。
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