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ドラマ「その女、ジルバ」全10話のあらすじ&感想|ありがとう「その女、ジルバ」ありがとうジャックアンドローズ

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第10話あらすじ&感想

第10話あらすじ



2020年10月。世の中の状況が一変、あらゆる飲食店が窮地に陥る中、「OLD JACK&ROSE」もまた、客の足が途絶え静まり返っていた。

そんな中、新(池脇千鶴)は41歳の誕生日を迎えた。店では、きら子(草笛光子) やエリー(中田喜子)らおなじみのメンバーがささやかに誕生パーティーを開いてい た。

新がこの店で働き始めて1年。「こんな時なのに…」と恐縮する新に、ナマコ(久本 雅美)やひなぎく(草村礼子)らはこんな時だからこそ盛り上がりたいと本音をこ ぼす。皆が、出口の見えない閉塞感に限界を感じていたのだ。

その時、幸吉(品川徹)がゆっくり口を開いた。
「みんなに話したいことがある」

「OLD JACK&ROSE」はどうなってしまうのか? ?
新、スミレ (江口のりこ)、バーの面々に待ち受ける未来は?
人生はいくつになっても輝ける!すべての頑張る人々へエールを贈る最強エンターテ インメント、涙と笑いの最終話!

第10話感想

ああ、ついに大好きなこのドラマが終わってしまう~! さみしいなあ!

コロナで客足が途絶えたジャックアンドローズでバースデイソングを歌う店の面々。
新ことアララ(池脇千鶴)41歳の誕生日だった。
同時に幸吉から告げられたのは、店の経営が立ち行かなくなり、閉じることにしたという方告だった。

夢が叶ったスミレちゃん

予定日ギリギリまで倉庫で働いていたスミレちゃん(江口のりこ)は職場で産気づき病院へ。
コロナで立ち会い出産できないため、ジャックアンドローズの面々と知らせにきた前園(山崎樹範)、やってきた石動と動画越しに分娩室から中継する。なんで前園まで立ち会うのという気がしなくもないけどまあいいか。

陣痛に苦しむスミレに「あなたは今オペラ歌手よ」と言って声を出して見せるくじらママ(草笛光子)。ジャックアンドローズにいる面々も一緒に高音を出す。石動がしっかり握りしめた手は前園のものだった。二人で手を取り合って高音を出す。私は何を見せられているんだ……?
ちなみに幸吉だけは店の隅で耳をふさいでいた。

8時間後、待ちつかれて大半の人が寝てしまった明け方の店に産声が響く。
新と石動は最後まで中継を見守っていた。元気な女の子ですよと言われたときのスミレちゃんの顔がすてき。
「スミレ、夢が叶いました。うれしい〜、本当にうれしい」
本当に優しい笑顔でこんな風に話すスミレちゃんを、第1話のときに誰が予想できただろうか。
スミレちゃんに家族ができたんだ。本当によかったね、おめでとう!!! という気持ちでいっぱいだった。

ジャックアンドローズ、最後の日
自分がこの世とオサラバしたらブレスレットをブラジルのジルバの家の墓に持って行ってくれないかという幸吉。そんなこと言わずにこの状況が収まったら一緒にブラジルに行こうといつ新だったが、高所恐怖症だから飛行機が怖いから無理という幸吉だった。結構怖がりなんだろうか。

そうこうするうちに最後の日が来てしまった。
「私たちの正装よ」とおめかしして集まるホステスたち一人一人に、幸吉が言葉を贈る。
ひなぎくは一番長く店に勤めた。「このお店は私の人生そのもの」という。お兄さんとのエピソードを思い出し、一生抱えるつもりの想いを胸に仕事に打ち込んだひなぎくさんを思うと胸がぎゅっとなる。

最後まで明るいナマコ。

エリーに「愛してる」と軽口をたたかれて「俺もだよ」と言い返す幸吉。
そう言ってくれたの初めてじゃないと喜ぶエリー。
ひなぎくもナマコもエリーも、最後まで変わらないのがうれしいし切ない。

泣きそうなアララに
「泣くわよ見て見て」というエリー、
「ほらもうそういうこと……」とたしなめようとするナマコ、
「アララ、大丈夫?」と優しく声をかけるひなぎく。
最後まで関係性もみんならしくて、このお店がなくなってしまうことが見ているほうもほんとうに悲しい。(結局アララは泣き、それを見たエリーも泣く)

レコードをかけて、暗くなった店で二人踊るくじらママと幸吉マスターが素敵。
「この店を初めてからブラジルに帰らなかった。この店がジルバを縛り付けてしまったのではないか」と言う幸吉に「だからジルバに似てるアララにブラジルに行ってほしかったんでほ」と言うくじらママ。くじらママは、ブレスレットのこともたぶん全部知っていたんだろうな。
いつの間にかレコードではなく生演奏に変わり、また違う舞台を観ているような気持ちになる。
くじらママと幸吉マスター、二人だけの独特な関係が好きだった。


新、福島に帰る
駅まで迎えに来て、気遣う弟の光に「さすけね」という新。
「さすけねは、大丈夫、心配するな、なんとかするという意味の方言らしい。
それでも毎日ぼーっとすごしてしまう新。

父(大和田獏)と二人になったときに、自分はもう41になってしまった、東京にいたときはすっかり忘れてたのに、帰ってきたら急に感じると言う新。
父は、自分の名前を考えてみろ。新と光、新しい光だと言う。
この名前だけは譲らなかったのだと。
何て素晴らしい贈り物なんだろう。
大和田獏さんが、この実際の状況とリンクしたドラマに出演しようと思ったのにはどんな気持ちがあったのだろう、ご本人はとてもつらい経験をされたけど、新しい光が差し込んでほしいと勝手にすごく思った。

転送されてきた白浜さんからの手紙を読んで
「お願い、駅まで車出して。お願い、何も言わないで姉ちゃんのいうこと聞いて」
というアララ。
書いてあったジルバの義兄や実の兄夫婦の話を呼び寄せたみんなの前で読み上げ、このお店を続けると宣言する新。

正直ジルバを突き落とした義兄には思い入れがないけど、ジャックアンドローズがなくならないのは単純にうれしかった。ジャックアンドローズやそこに集まる人たちは、作中の人物だけでなく、観ている私たちのことも励ましてくれた。

X年後
家族3人おそろいの服を着て幸せそうなスミレちゃん。
家のベランダ? で愛犬をいとおしそうに見つめるみかちゃん。
二人ともいろんな悩みや葛藤があったけど、二人の人生は確実に前より良くなっている。うれしい。

ジャックアンドローズでは、くじらママのうん十回目のお誕生日(つまり九十)パーティーが行われていた。
チーママを含めたホステスが大集合、やってくる新の家族。
新の父に「お前は」と言われてカタコトの日本語を話して外人のフリをする前園。
女は四十から、六十から、七十から、八十から、と言い合うホステスたちに
九十、いえ百、いや三百まで頑張るわ~! というくじらママ。
第1話と同じやり取りなのに、新の心持ちが全然違う。うれしい。
みんな変わらず最高におしゃれして笑ってる。うれしい!

店にやってきたのは白浜さん。新と見つめ合う。
「二人今日も貸し切り?」
「いえ、ようこそ、オールドジャックアンドローズへ」
笑顔でウインクする新。
ここから何か始まるのかな? 始まるといいなぁ。

全体の感想
特に女性は若いことが良いという風潮がまだまだある日本。
20代後半くらいから、生きづらさを覚える女性は多いと思う。
特にシングル女性への生き地獄感は強いのではなかろうか。
既婚未婚関係なく「今のままでいいのかな?」「もう●歳なのに」と悩む人も多いと思う。

そんな苦しさを軽やかに吹き飛ばしてくれたのがこの作品だった。
考え方が変わった人、苦しさが減った人、多いんじゃないかな。
年を取るのは嫌なことだと思っていたけど、くじらママをはじめとしたジャックアンドローズのお姉さまたちみたいな年の取り方ならしたい。
まだまだ人生はこれから、いつまでも自分に似合うおしゃれをして、ときには恋もして、人生を楽しみたいし、自分の人生をよくする決断を今さらと躊躇せずにできる人でいたいな。
今よりすてきなX年後にできるように頑張りたいな。

ドラマはここで終わってしまうけど、この物語にもらった勇気や希望は私の中で生きていく、そう思える素晴らしいドラマでした。

ありがとう「その女、ジルバ」ありがとうジャックアンドローズ!
 
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