「ウチの娘は、彼氏が出来ない‼」全10話のあらすじ&感想!|この親子は今後も、泣いたり笑ったりしながら共に成長していくんだろうな
第8話あらすじ&感想
第8話あらすじ
生みの母と育ての母、二人の母を捨てた実の父・一ノ瀬風雅(豊川悦司)の存在を知った あおい空(浜辺美波)は、まだ見ぬ父に鉄拳を食らわせたいという気持ちを抱く。そんな折、風雅の居所を知った 碧 (菅野美穂)は早速、空と共に風雅の暮らす島へと向かう。長い時を経て、運命的な恋をした風雅との再会を果たす碧だが……。風雅はなんと、碧のことを覚えていなかった……!
一方、空の人生の一大事に自分だけが蚊帳の外だったことを知った渉(東啓介) は、空が光(岡田健史) には悩み相談をしていたと知りショックを受ける。光をライバル視する渉 は、おだやに光を連れ出し、空を諦めない、と恋の宣戦布告! 俊一郎(中村雅俊)や沙織(福原遥)の目には、空に必要なのは渉ではなく光だということが一目瞭然だが……。
その夜、おだやには珍しく漱石(川上洋平)が訪れ、ゴンちゃん(沢村一樹)と酒を酌み交わす。二人は、かつて好きだった男に会いに行った暮に想いを馳せる……。
そしてその頃、碧と空は風雅の元に泊まることに。実の父に怒りを感じていたはずの空だが、屈託のない風雅の態度を前に、いつの間にか“親子”のように順応していき……。二人の間に流れるただならぬ空気を感じ取り、釈然としない思いを抱く碧。しかし、事態は最悪の結末へと向かっていた!
第8話感想
冷静に考えて、ヘビーだ……。血が繋がっていると信じて疑わなかった母親が実は育ての母で、実母はすでに他界しており、父親は自分という子どもがいることも知らず島で流木を拾い売ることを生業としている。育ての母とともに実父の住まいへ突撃するも忘れられており、裏の山で採れたアシタバのお茶をとりあえず振る舞われる……。このドラマ特有のポップさでマイルドに仕上げられているが、なんともヘビーだ。自分の身に起こったらと思うと、卒倒しそうになる。
前回から豊川悦司演じる実父・風雅が登場し、物語が大きく動き出した。風雅の暮らす小屋で締切間近の仕事に追われている碧に対し、彼が言う。「小さな世界ですね。10本の指が動く。半径10cm」ーーまるで自分に言われているようだと錯覚してしまった。
私たちが翻弄され、時に何もかも投げ出してしまいたくなるほどの悩みのタネは、この半径10cmから生み出されることがほとんだ。下手をしたら、スマートフォンの半径5cmから出現することもある。思った以上に小さな世界の中で右往左往する私たちに対し、「もっと広い目で世界を見ろ」と警鐘を鳴らしているようにも見える。
碧の不安は増幅するばかりだ。自分は空を育てた身、ずっと生活を共にしてきた育ての母だけれど、やっぱり血の繋がりには勝てないのかもしれない……。眠れない夜、焚き火を照明にダンスを踊る風雅と空を見て、子離れできない自分に思いを馳せる。
空と碧、これまでふたりで生きてきた半径10cmの世界は、ものすごい音を立てて拡張されようとしている。もっと広い世界を見に行こうとする空と、まだふたりで留まっていたい碧。物語はクライマックスに向けて、急速に動きを見せている。
→目次へ戻る
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。