「ウチの娘は、彼氏が出来ない‼」全10話のあらすじ&感想!|この親子は今後も、泣いたり笑ったりしながら共に成長していくんだろうな
第10話あらすじ&感想
第10話あらすじ
風雅(豊川悦司)から一緒に沖縄で暮らそうと誘われ、心揺れる 碧 (菅野美穂)。一方仕事では、映画化が話題となり小説家として再び脚光を浴びる。そんな折、碧はニューヨークへの異動を告げられた漱石(川上洋平)からも、自分と一緒にニューヨークに来ないかと誘われて……!?
突然のモテ期の到来に浮かれる碧だが、空(浜辺美波)からは沖縄にもニューヨークにもついて行かないと言われ、母娘の間には微妙な距離が生まれる。
そんな中、ゴンちゃん(沢村一樹)は地元の銭湯で風雅と鉢合わせる。風雅に対し一方的に対抗心を燃やすゴンちゃんだが……。
そして大学では、お互いを意識する空と光(岡田健史) の間にぎこちない空気が流れていた。そんな中でも光は、碧と離れることが淋しいと思っている空の気持ちを感じ取っていて……。
その日、空は 渉(東啓介) に別れを切り出す。「他に好きな人、出来た?」という質問に、空の心には光の顔が浮かんでいた……。
一方、おだやには転勤前におでんを食べに来た漱石が現れる。さらに、風雅までやってきて、碧をめぐる男たちが一堂に会するが……。碧と空を自分の物のように話す風雅の態度にイラっとするゴンちゃんは怒りが沸点に達し、勢いよく風雅に殴りかかる!修羅場と化すおだや!タイミング悪く現れた空は、風雅に向かって碧と空の気持ちを代弁するゴンちゃんの言葉を聞いてしまい……!?
母娘をめぐるエキサイティング・ラブストーリーが、ついに最終局面を迎える!
第10話感想
「碧のことを良い女とか言うな!」と風雅を滅多打ちにするゴンちゃんを見ながら、心が熱くなった……。ゴンちゃんの立場からしたら、複雑な心境だったろう。幼少期から近くで見守っていた碧のことを、何か軽んじられているように感じ、我慢ならなくなったのだ。風雅には風雅の思いがあり、碧を尊重したい気持ちもあったはずだが……。彼は彼で、碧に一番近しい存在であるゴンちゃんにこそ、どこか制裁してほしい希望があったのかもしれない。そして個人的には、最後の最後で空と光には、お互いの恋心をしっかり自覚したうえでくっついたほしかった!のだが……そのあたりは、ほんのり「もしかしたら……?」と仄めかせただけで終わった。物語序盤からともに協力し合って漫画を創作し、応募した新人賞で受賞した展開にはまたもや熱くなったので、この勢いのままお互いの大切さを実感する流れになってほしい……と陰ながら願うばかりである。
今作のような、親子の関係性をテーマにした恋愛ドラマは、思った以上に「子とは?」「親とは?」を考えさせてくれた。血の繋がりがそこまで大切なのか、血が繋がっていないと心まで繋がらないのか。ある意味、親子の関係性を語るうえで前提として置かれる”血の繋がり”を越えてきた親子ーー碧と空はこれからも、紆余曲折、泣いたり笑ったりしながら、くっついたり離れたりしながら、ともに成長していくのだろう。
「あすなろ白書」や「ロングバケーション」、「半分、青い。」の脚本も手がけてきた北川悦吏子。恋愛ドラマの巨匠のようなイメージのあった彼女の、コメディタッチな脚本も実に新鮮に観られた。次回作も期待したい。
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