ドラマ「 でっけぇ風呂場で待ってます」全10話のあらすじ&感想|鵬の湯よ、永遠に! スピンオフは「愛のプレス機」をぜひ!
第10話あらすじと感想
第10話あらすじ
先代の写真を見つめ、封筒を握りしめる松見(北山宏光)。梅ヶ丘(佐藤勝利)が買い物から帰ってきて、慌てて握りしめていた封筒を番台に隠す松見。 鵬(おおとり)の湯では毎年、3月31日は「鵬の日」として無料開放をしていた。そのお祭りの準備に追われていた松見・梅ヶ丘・瀧(長谷川忍)・竹ノ森(戸塚純貴)。
まいど様(じろう)が先代の孫からの「鵬太鼓」を届けにきたりと慌ただしい中、端本(平田敦子)が チンピラ2人組が松見のことを探し回っている、と言ってくる。
「鵬の日」を成功させるためにも自分が松見のことを守るという梅ヶ丘。しかし、そんな矢先に塹江(賀屋壮也)が明らかに怖そうな峰(長田庄平)と東堂(松尾駿)を連れてやってくる。 その2人こそが松見を探しまわっていたチンピラだった‥‥!!!
第10話感想
ついに最終回。冒頭から、なんだか様子が変な松。梅に明らかに隠しごとをしていて、梅が仕事を手伝おうとしたら過剰に怒り出し、いつしか二人してブチ切れだす。これ、喧嘩するほどのことかね? そして、松はこのときに梅に怒った余波なのか、その後、瀧さんの前で披露した梅の物まねがなかなか悪意入ってました(笑)。
今回、先週の予告を見て、ついに鵬の湯閉まっちゃうの?よからぬ輩が来て大ピンチなの?と心配もありましたが、正直、思ったほどにたいしたピンチではなかったです。
ゲストのチョコレートプラネットが演じたのは、かつての松の上司の借金取り。ドスがきいた感じで現れて、いろいろ騒いでましたが、松のパンチにやられて、意外とあっさり引き下がっていきました。
そして、松が梅と瀧さんのことを考えて退職金(封筒には「退しょく金」って書いてあった)も用意して、銭湯を閉めようとしていたことが明らかになりましたが、梅と瀧さんはもちろんそんなことは許さず、こちらもあっさりと解決。
ある意味、一番ピンチだったのは、端本さんにプレスされて骨を折った梅だったのかも。太鼓が鳴るたびに骨に響いて痛そうで、気の毒でしたよ。
最終回の脚本を書いたのはシソンヌ・じろうさん。担当した1話、5話とこの最終回、いずれもじろうさんの回は、「やばくね?」とミステリアスな雰囲気が立ち込めつつ、「しょうもな…」というオチで完結していた気がします。
そして、そんな中で、じろうさん自身が演じるまいど様の妙な存在感が徐々に増していた。以前はイラっとしていた「まいど様です!」の掛け声、最終回では、「出た~!」と、ちょっと楽しみにしちゃいましたからね。
脚本を担当した4人の芸人さん。ふりかえってみると、
じろうさん…しょうもないオチ
賀屋さん…ゲスト多めで翻弄される
秋山さん…人情味をプラス
水川さん…道具が盛りだくさん
という感じでしょうか。
芸人さんによって、ドラマに微妙な違いが出ていて、それぞれの持ち味で笑わせてくれました。
ここまで、全10回毎回本当に楽しかったこの作品。何より、レギュラー陣に悪い人がいなかった。
単純で短気だけど、誰よりも人がよくて情にあつい松見
意外とブラックなところも多かったけど、基本は愛されキャラで、いつも鵬の湯のために懸命だった梅ヶ丘。
ぼやき多めでせこいとこもあるおじさんだけど、なんだかんだで面倒見がよくてみんなのまとめ役だった瀧さん。
怒ると怖いけど中身は乙女で、いつも温かく鵬の湯を応援してくれていた端本さんと、その夫で最終回に歌を披露しようとしたり、意外と目立ちたがりなとこもある心優しきのり弁族・ケンイチさん。
みんながみんな、本当に大好きでした。
ラストシーンで、でっけぇ風呂場につかる面々を見て、ずっとずっとこの素敵な銭湯が続いてくれたらいいなと、願わずにいられませんでしたね。
鵬の湯のみんな、ありがとう!
でっけぇ風呂場は永遠に不滅でいてください!
最後に今週の端本さん。
最初から最後まで大活躍して、物語に欠かせない存在だった彼女こそが、やはりこの作品のヒロインといって間違いないでしょう。
今回も、実は一番やらかしていたのは、彼女でした。
梅の悲鳴を聞いた松が駆け付けると、そこには、端本さんに押し倒され…、もといプレスされた梅の姿が…
ことの顛末は、高いところにあるおやっさんの写真を拭くために、梅が土台になって、その上に端本さんがのっかって…というものらしい。
「レディを土台になんてできるわけがない!」という梅の言葉に「レディ~~~~!」と悶絶して感動する端本さんの気持ちがよくわかりました。梅ってばツボを心得てる。
そう、あなたは最後まで乙女だったね。でも、のっかられた梅は大変だったね。
いつかスピンオフとして、端本さん主演の「愛のプレス機」が見れたらいいなと思います。
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