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「半径5メートル」第9話までのネタバレ感想:「自分の足元にある真実を、しっかり見つめることが大事」


第3話あらすじ&感想

第3話あらすじ



風未香(芳根京子)が書いたカリスマミニマリストの記事を読んだ実家の母・祥子(いしのようこ)が物を捨てまくるようになった。長年家族で囲んできたダイニングテーブルまで捨ててしまい、父・和彦(小林隆)は激怒、大喧嘩(げんか)となる。

そんな中、宝子(永作博美)は「私はこれを捨てられません」というテーマで記事を書こうと言い出し、絵本作家・いずみようじ(塚本晋也)の家などあちこちに風未香を連れ回す。

第3話の感想


「テーブル捨てた・捨てないで、どうしてそんなに揉めるんだろう?」

第3話のテーマは、物を捨てられるか捨てられないか。「断捨離」や「ミニマリスト」などの言葉は一般的になりつつある。なるべく物を持たずにシンプルに暮らす人と、なかなか物が捨てられずごちゃごちゃした部屋で暮らす人。持たざる者と持つ者、どちらが幸せなのか……なかなか考え込んでしまうテーマだ。

ミニマリストで有名になったカリスマ主婦に取材した記事で、晴れて独り立ちした風未香。しかし、物事はそう上手く運んではくれない。その記事に影響を受けて、風未香の母が断捨離に目覚めてしまったのだ。父が大切にしていたダイニングテーブルまで許可なく処分してしまい、離婚寸前の危機に……。

テーブルを捨てた・捨てないで、離婚寸前の喧嘩をしてしまうほど揉める理由は、どこにあるのだろう?

思い返すと、私自身も物に限らず人間関係や思い出まで、容赦なく整理する性質だった。写真を撮る習慣もないため、フォルダはすっからかんだ。「物がある」状態そのものにストレスを感じる性格ゆえの断捨離癖が抜けない。潔いように見られることもあるが、私自身は「懐かしく思い返す出来事そのものがない」状態に寂しさを感じることも、よくある。

物には、値段で判断できない価値が宿っていることが多い。風未香の父親にとって、27年もの間リビングに鎮座していたテーブルは、ただのテーブルではなかったのだ。家族との思い出が隅々にまで宿ったテーブルだった。その思い出ごと軽んじられ、勝手に捨てられたと思い込んでしまったからこそ、大喧嘩に繋がったのだろう。

物を捨てるって、なんだろう。
物を大切にするって、どういうことだろう。
大切なものをひとつ選ぶって、何を決めることなんだろう。

自身の断捨離癖を見直したい、そう思えた回だった。


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