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「半径5メートル」第9話までのネタバレ感想:「自分の足元にある真実を、しっかり見つめることが大事」


第6話あらすじ&感想

第6話あらすじ



風未香(芳根京子)は、昔児童養護施設にクリスマスケーキを配り歩いてヒーロー視されていた巻上(緒形直人)という人物が、その後あるスクープ記事をきっかけに転落し、記事を書いた記者と不倫報道までされていたことを知る。

時を同じくして、宝子(永作博美)もある目的を持って巻上を訪ねていた。現地で宝子と鉢合わせた風未香は、宝子が抱えてきた秘密を知る。

第6話の感想

「私、約束を果たさないと」

10年前、賞味期限切れの牛乳を使ったケーキを児童養護施設に寄付していたとして、製菓会社の社長・巻上がバッシングに遭った。炎上のきっかけとなる記事を書いたのは、ライター・鶴川ゆう。亀山宝子の本名だ。

クリスマスケーキを寄付する、子どもたちにとっての英雄という立ち位置から一転。「偽善者」として世間から叩かれ続ける巻上。記事を手掛けた鶴川は、自分のしたことの重大さに後から気づく。

「名誉挽回する記事を書かせてくれ」と巻上に頼むが、「それで、壊れてしまった会社や家族は元に戻るのか?」と拒否されてしまう。食い下がる鶴川に、巻上は代替案を示す。

慕ってくれている児童養護施設出身の女性が、とある議員からのセクハラ被害に悩んでいるという。決定的な証拠を元に、事実を公表する記事を書いてくれ、それが望むことだと熱心に伝える巻上。それが彼のためになるのなら、と約束した鶴川は名前を「亀山宝子」に変え、10年もの長い期間、当の議員を追うことになった。

ライターや記者が世に出す記事は、出してしまったらハイ終わり、とは決してならない。Webであっても雑誌であっても新聞であっても、媒体とは関係なく「出した事実」は残り続ける。

出した記事をきっかけに、芋づる式に新たな事実が判明することもあるだろう。出した記事のせいで、人生を壊される人もあらわれるかもしれない。記事を書き世に出した人間は、どんな事態を引き起こすかまで想像する必要がある。挽回できるならまだいい。大抵はドラマのように、上手く事がおさまってはくれないだろう。

言葉を扱う仕事をするひとりとして、言葉が持つ力を忘れないようにしたい。宝子のように、一度してしまった過ちを取り返すのに、10年もの歳月がかかるかもしれないのだ。ふと世に出した一言がどんな結果に繋がっていくか、私たちはもっともっと、想像力を持たねばならない。


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