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緊急事態宣言直撃、『るろうに剣心 最終章 The Final』のこれから


過去シリーズのスタートの数字との比較と『るろうに剣心最終章The Final』の今後



この『るろうに剣心 最終章 The Final』のスタートの数字を過去のシリーズのスタートと比較してみます。

対『るろうに剣心 京都大火編』(2日間観客動員43万人、興行収入5.9億円。3日間観客動員64万人、興行収入8.2億円。最終興行収入52.5億円。)で観客動員で約80%、興行収入で85%の数字となります。

対『るろうに剣心 伝説の最期編』(2日間観客動員71万人、興行収入9.3億円。3日間観客動員103万人、興行収入13.8億円。最終興行収入43.5億円)では観客動員、興行収入共に約50%の数字となっています。

ちなみに『るろうに剣心』1作目はまだ土曜日初日の頃の公開で、2日間観客動員29万人、興行収入3.9億円(先行上映を含むと5.5憶円)を稼ぎ出し、最終興行収入は30.1億円を記録しています。 

先に言いました通り、東京と京阪神の映画館が日曜日以降ほぼ完全に停止していることや、スタートの数字では上の『伝説の最期編』が最終興行収入では『京都大火編』を下回っていることなども考えるとこの『るろうに剣心最終章The Final』スタートの数字から、全容を推し量ることは簡単ではありません。

それでも現在の状況から見えてくるのネガティブな条件、ポジティブな条件を見ながら考えると過去3作品の平均値くらいの数字(30億円から40億円程度)は残すのではないかと思われます。

『The Final』にとってのネガティブな条件というと、やはり緊急事態宣言による東京・京阪神地区の映画館の休館は大きなマイナスになってしまいます。

緊急事態宣言が当初の予定通り5月11日で終わるのかも不透明ですし、対象地域が拡大する可能性もあります。これまで東京と共同歩調をとってきた神奈川、埼玉、千葉が緊急事態宣言の対象になり、この地区の映画館も休館を余儀なくされるとなると、さすがの『るろうに剣心』と言えど低空飛行の興行になってしまうことを避けられません。

こればかりは新型コロナウィルスの感染拡大次第の部分があり、読み切れない部分があります。どれだけ作品が支持をされていても映画は映画館でないと見ることができませんので、これが閉まるとさすがに八方塞がりとなってしまいます。

一方で『The Final』にとってポジティブなことを挙げると、GW期間中に効果予定だった全国公開規模作品が複数、緊急事態宣言を受けて公開を延期したことがあります。

シネコンが中心となった現在に日本の映画興行はその上映枠の取り合いが、ヒットとロングランのカギとなります。

今回の延期作品が複数出たことでその作品が入るはずだった上映枠が丸々空くことになります。そこに『The Final』がそのままスライドする形で入ることで、その上映規模を確保することが可能になります。

4月27日現在で4月29日公開予定だった『賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』と『アーヤと魔女』、5月7日公開予定だった『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の延期が決まり枠が空きました。

この大規模全国公開の3タイトルの空白によって(『コナン』との取り合いはありますが)緊急事態宣言が明ける予定のGW以降も、さらに言えば6月4日の『るろうに剣心最終章The Beginning』の公開まで『The Final』はある程度の上映規模を確保できることが可能になります。

5月14日に久しぶりのハリウッド大作『ゴジラVSコング』が公開される予定で、このタイミングでIMAXシアターや4DX、MX4Dシアターといった特殊なラージフォーマットの劇場の上映枠が取られる部分もあるかもしれませんが、それ以外には“目玉級”の作品はおらず、『るろうに剣心』と『コナン』の2強がその勢力を緊急事態宣言が明け、映画館に日常が戻った時に“宣言前の上映規模”を取り戻しやすい条件が揃い始めました。

最後に



今回の3度目の緊急事態宣言が日本のエンタメ業界に与える影響は非常に大きなものになっています。映画に限らず大小の観客動員型のエンタメコンテンツやスポーツイベントは休止や規模縮小をせざる得なくなっています。そして、中小規模のコンテンツにとっては致命傷になりかねません。

そんな中で『るろうに剣心』や『名探偵コナン』などの作品は観客への訴求力、観客からの支持が大きいビッグタイトルである分、宣言さえ解除されれば力を取り戻す地力があります。エンタメ自体が消えてしまわないためにも『るろうに剣心最終章The Final』への期待しないわけにはいきません。

そして、6月4日はシリーズ完結編の『るろうに剣心 最終章 The beginning』へとしっかりとバトンが繋がれることを願うばかりです。

(文:村松健太郎)
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