映画コラム

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2021年04月30日

“真のエヴァンゲリオン完結編”だった:BS1スペシャル「さようなら全てのエヴァンゲリオン~庵野秀明の1214日~」

“真のエヴァンゲリオン完結編”だった:BS1スペシャル「さようなら全てのエヴァンゲリオン~庵野秀明の1214日~」


二つのドキュメンタリーの対照的なエンディング



スタッフ関係者への「ありがとうございました。」とい言葉と取材班への「プロフェッショナルという言葉が嫌いだ」という言葉と共に初号試写の会場を後にする庵野秀明の姿で終わった「プロフェッショナル仕事の流儀庵野秀明スペシャル」に対して、「さようなら全てのエヴァンゲリオン~庵野秀明の1214日~」では「もう次のことを」と言ってエヴァンゲリオンから離れて別の作品(『シン・ウルトラマン』なのか?『シン・仮面ライダー』なのか?)に取り掛かる庵野秀明の姿で終わります。

 エンディングの演出として「さようなら全てのエヴァンゲリオン」はテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニングソングだった「残酷な天使のテーゼ」を挿入。そして最後に「エヴァンゲリオン」でお馴染みのフォントを意識した大きな文字の“終”と出て締めました。

 「さようなら全てのエヴァンゲリオン~庵野秀明の1214日~」はNHK制作であると同時にドキュメンタリーでもあり、庵野秀明のディレクションが(直接的には)入っていない100分間のテレビ番組です。それにも関わらず庵野秀明のことをより多角的に、時間を割いて語ったことで、エヴァンゲリオンが完結する様を映し出し、本当の意味で“エヴァンゲリオンが終わる”瞬間を見ることができるものでした。
 
(文:村松健太郎)

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