マーベル作品(MCU)フェーズ2 一覧&全6作品の魅力を徹底解説!

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の魅力


© 2021 Marvel

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』は『キャプテン・アメリカ』シリーズの第2作であり、MCU通算第9弾となった作品。前作から半世紀以上の年月を経た現代を舞台に、長き眠りから覚めたヒーロー・キャプテン・アメリカの宿命の戦いを描きます。

ストーリー


70年の眠りから覚め、スーパーヒーローのチーム・アベンジャーズの一員としての死闘を繰り広げた後、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)は防衛システムの構築を目指す国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)、通称シールドで活動していた。しかし一緒に戦ってきたシールドの仲間がキャプテン・アメリカやニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)を突如襲撃。シールドの包囲網をかいくぐり逃げるキャプテン・アメリカたちを、ウィンター・ソルジャーが追い詰める。この背景には、恐るべき陰謀が隠されていた……。



因縁の宿敵・ウィンター・ソルジャー登場


本作の注目ポイントは、何といっても、主人公の宿敵で今後のシリーズにおいても大きなカギとなるウィンター・ソルジャーの初登場でしょう。

キャプテン・アメリカに匹敵する力で、主人公の前に立ちふさがる謎の男。
彼に隠された大きな秘密と、主人公の存在意義さえ揺るがしかねない衝撃の事実には、観客の誰もが翻弄されることでしょう!

MCUを代表する監督・ルッソ兄弟


本作は、のちのシリーズを支える兄弟監督のアンソニー&ジョー・ルッソさんの記念すべきMCUデビュー作でもあります。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』といった作品で、複数の人物からなる物語をまとめ上げていく手腕からも明らかなように、アンサンブル劇を得意とすると言われるルッソ兄弟。

それゆえ、本作でも、キャプテン・アメリカを物語の軸として置きつつ、ブラック・ウィドウや、ファルコンといったサブキャラクターたちの背景に触れ、彼らの関係性が深まっていく様を見事に描いています。

不確かな「正義」の物語


本作では、これまで「正義」と信じられてきたものが崩壊していく導入の展開が印象的です。

大きな陰謀に巻き込まれ、逃亡者になりながらも真相を探すことになる男・スティーブ・ロジャース。

戦時中はアメリカの象徴として、組織への「忠誠心」を抱いていた彼が、不確かな「正義」の蔓延る現代で組織に裏切られる展開は衝撃的。

孤独な戦いを強いられる彼が、新たな仲間との出会いを経て、どのように変化していくのかにも注目してほしい一作です。

ウィンター・ソルジャーの意味


本作のタイトルにもなっている「ウィンター・ソルジャー」という言葉は、原作の人気キャラクターで、今回登場する悪役の名前です。

しかし、その名前の由来には、ベトナム戦争帰還兵が軍を告発した「ウィンター・ソルジャー集会」や、哲学者トマス・ペインが提唱した「夏の兵士」(国家の危機から逃げ出す者)という言葉を踏まえた意図もあるとのこと。

厳しい冬(国家の危機)の中で戦う者という意味合いでは、主人公がぴったりな言葉のようにも思えますが、辛い過去を抱えながら戦う本作の相棒・ファルコンや、複雑な過去を持ち、戦う仲間・ブラック・ウィドウに関しても当てはまる言葉なのかもしれません。

アベンジャーズに忍び寄る危機


本作では、これまでのシリーズで、ヒーロー集団・アベンジャーズを支えてきた諜報機関・S.H.I.E.L.D.に、前代未聞の事件が巻き起こります。

今回の出来事から、のちの物語におけるアベンジャーズの立ち位置にも少なからぬ影響があるため、その点においても必見の作品と言えます。


シリーズ通算9作目となり、過去作以上に大人が楽しめる社会派エンターテインメントとして確立された『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』。

意外性溢れるストーリーテーリングや、謎が解き明かされていくサスペンス要素など、ヒーロー映画に関わらず、大人向けのドラマ映画アクション映画好きにこそ、観て欲しい一作です。

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